インターミッション ・ 補足回 ①
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こちらは、補足回なので見なくても問題ないです。
内容は以下の通り
①イラスト資料
一章の緑の泥からモンテスまでのハルト達の軌跡
三章の131話で出てきたロテリア王国の地図をイラスト化しました。
・緑の泥 脱出の軌跡(その1 【27話~92話】)
・緑の泥 脱出の軌跡(その2 【93話~101話】)
・ロテリア王国の地図【131話 他】
② 150話までに出てきたハルトとピリカが使った魔法
ただし、ピリカが使った魔法は意外と多いので、主なものだけ抜粋。
【大山 悠斗】の魔法
・フルメタルジャケット
オリジナルの術式で撃ち出される弾丸(物理)。
最大射程距離80m 有効射程25m~40m
(超精密射撃は有効射程18m)
火薬ではなく魔力で射出するため静音性に優れる。
本人は殺傷のためだけの魔法だから、多用したくないと言っていたが、メッチャ使いまくっている。
確実に一番使用頻度が高い。
・ブレイクスルー
オリジナルの術式による身体強化。
効果時間は30分。
格ゲードライバ使用時にかかる過負荷で筋肉や骨が即座に破断しないように作りだした身体強化系魔法。
各種身体機能が爆発的に向上している。
そのため、格ゲードライバ無しでも高いポテンシャルを発揮する。
アルドが使っている強化魔法もブレイクスルーと効果はほぼ同じ。
魔法の効果が失われたら疲労困憊して体がボロボロになるので、ピリカの治癒術式によるアフターケアが必須。
アルドにここまでの副作用が出ないのは、アルドの方が身体的地力が優れている事と、ラライエの人間なので、地球人のハルトと違い魔力の親和性が高いからである。
・プチピリカシールド
オリジナルの術式による防御魔法(物理)。
効果時間は30分。
作中、最も活躍しているかもしれない魔法。
敵の攻撃が命中する直前に自動で発動する。
20㎠・厚さ2㎝の水晶板が出現して敵の攻撃を物理的に阻む。
水晶板を破るほど威力のある攻撃は防げない。
その時は普通にパリンと割れてしまう。
状態異常等、認識が難しいものには反応しない。
・レント
オリジナルの術式による防御魔法。
敵の神経系伝達信号にノイズを入れて反応速度を遅くさせる。
効果時間は12時間と長いが、効果は非常に限定的。
魔法的レジストは容易な上、脳で判断していない無生物や原生生物などには効果がない。
これ単体の運用で戦局が変わることはまずない地味な魔法。
・クリメイション
オリジナルの術式による攻撃魔法。
現状、ハルトが使う魔法の中で最大火力を発揮する。
バレーボール大の透明な魔力のカプセルに1000℃の火山ガスを限界まで圧縮したものを撃ち出す。
無色透明のカプセルのため、肉眼で補足するのは難しい。
命中すると高温の火山ガスが炸裂して目標に大ダメージを与える。
長射程(40~1200m)・大火力・視認困難・防御困難とかなり凶悪だが弾速は遅い。
炸裂する火山ガスが致死性の毒ガス(しかも高温)なので、最低でも40m以上離れていないと自分や味方を巻き込んでしまうため使えない危険な魔法。
風向きや高低差などが悪条件下では40mは普通に危険距離。
ハルトがこれを使うときは、脳内PCで想定効果範囲を確認してから使っている。
・通常は100m以上の安全距離を取って使うことが理想。
・弾道が見えないため、脳内PCの弾道計算サポートが無いとまともに命中しない。
・弾道計算の精度は上げれば上げるほど、計算に時間がかかる。
命中しても炸裂せずに設定した時間経過で炸裂するバージョンがクリメイション・改となる。
・トーキングカード
オリジナルの術式による伝達魔法。
ハルトの設定した条件を満たすことで発動して、脳内PCから転送された音声データを再生する。
戦闘の用途で使うことは無い。
連盟とギルドにセラス達のやってきたことをリークするために使われた。
・ポータル
ハルトの切り札の一つ。
オリジナルの術式による転移術式。
ラライエのどこにいても、瞬時にミスリルの術式が固定してある場所に帰還できる。
術式には洞窟で発見したミスリル板25枚と対のミスリル板4分の1枚が必要になる。
現在、緑の泥にある自宅の前に一か所設置してある。
保有しているミスリル板を全てポータルに使ったとして、あと三か所設置できる計算。
厳密には物質転移ではなく使用者を中心に2㎥の空間そのものを入れ替える。
(ラライエの魔法で生命体を転移させると、必ず死んでしまうため転移魔法でポータルは実現不可。)
・ピリカストレージ
オリジナルの術式による転移術式。
事前に準備してある対象物を、術者の手元に引き寄せることが出来る。
緑の泥を脱出する前にお隣の家と倉庫に、術式を描いた紙を敷きつめてその上に様々なアイテムを置いていつでも召喚できるようにしてある。
これにより、通常ではあり得ない補給線を確保してピリカと二人だけで、長期間の長距離の移動を実現している。
この魔法は、転移魔法であるため生物は召喚不可。
召喚のみの魔法なので、一度引き寄せたものは戻せない。
【ピリカ】
・ピリカビーム
精霊であるピリカは名前に執着がないため、ピリカが使う魔法に名前は無い。
ハルトがそう呼んでいるだけ。
ピリカが使う攻撃魔法。
高出力・高周波レーザービームで敵を打ち抜く。
ビーム攻撃なので当然、光の速さで撃ち出されている。
発動を見てからの回避は極めて困難 ……というか無理。
撃たれたら血液が沸騰して血管が焼かれる。
瞬時にビームが貫通して一直線に熱傷が体内を駆け抜けて、ほぼ即死する。
普通にチート魔法である。
人類には再現不可。
・ピリカシールド
ピリカが使う防御魔法。
物理的・魔法的に敵の攻撃を阻む防御魔法。
ハルトには原理が理解できない謎理論で生成されている。
空間歪曲フィールドっぽい何か。
無敵の防御性能だが、自動防御ではない。
ピリカ自身の意思で発動させる必要がある。
人類には再現不可。
・ピリカキック
魔法で強化された超威力の蹴り。
実は蹴られる対象に重力軽減・斥力干渉の効果が付与されてしまうので、重量差・体格差など関係なく何でも蹴り飛ばせる。
人類には再現不可。
・美利河 碑璃飛離拳
ピリカが地球の世紀末バトルアニメ・ゲームに触発されて編み出した必殺拳法のような何か。
アニメの主人公である北の暗殺拳継承者のライバルである黄金の将軍を模倣している。
その実体はそれっぽく再現された近接戦闘に特化した攻撃魔法。
光る手刀や蹴りはまさに黄金の将軍と変わらない無双っぷりを発揮する。
人類には再現不可。
・プラズマ火球(魔法名無し)
ハルトとラライエに戻って以降、ピリカが使った攻撃魔法では最大火力を発揮した魔法。
ピリカビームが通じない成体のラライエワニを倒すために使用した。
直接大気中で発動させるとMOAB(大規模爆風爆弾)数発分の威力がある。
200m以上離れた大雨で出来た沼に沈めて熱エネルギーを開放する形で使用した。
瞬時に眼下に冠水している水が熱湯になってラライエワニを茹でワニにした。
・結界(魔法名無し)
ピリカが地面に術式を展開させて使う防御結界。
障壁と認識阻害の効果を持つものと、認識阻害だけに特化した2タイプが今までに登場している。
術式の大きさと結界の効果範囲はイコール。
10mの範囲を結界で覆うには直径10mの術式が必要。
結界の効果時間は、術式に込める魔力の量に比例する。
緑の泥にあるハルトの家は約100年持続するらしい。
ミスリル板の拡張術式を併用することで、術式の大きさ以上に結界を拡げることが出来る。
・MPタンク
互いの魂に魔力的な繋がりを持たせることで、対象者が魔法を使うときに消費する魔力を肩代わりする魔法。
ピリカがハルトに術式を使わせるために独自に作り上げた魔法。
魔法の影響範囲は3km。
ピリカが範囲内にいる限り、ハルトはピリカの魔力を使って魔法を行使できる。
・隠ぺい魔法(魔法名無し)
ピリカがハルトの魂の影に入ることで、ハルト以外の者から視覚的に映らなくする魔法。
ハルトからはピリカの存在は視認できる。
効果を発揮するには一定面積以上、ハルトと密着している必要がある。
試行錯誤の末、魔法発動時はハルトがピリカを肩車するのが、一番動きやすいとの結論に至る。
単純に消えるだけならこんな魔法必要ないのだが、ハルトの目に自分が映らなくなることがピリカには耐えられないらしい。
これを克服するためだけに、こんな魔法を作り上げてしまった。
ここまで来ると、もはや執念かもしれない。
補足資料は進道青さんにお願いして描いてもらいました。
視覚的にハルト達の足跡がこれでわかると思います。




