表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/24

ギルド登録

 あれから2年経ち、ようやくギルドに登録出来る歳になったので早速登録しに『錬金術ギルド』にやって来ました。


『ソコは冒険者ギルドではないのか?我と一緒ならAランクも夢ではないと思うが』

「魔獣相手に切った張ったするのは若い子に任せるよ」

『若い子って……』

「精神年齢は前世併せるととうに70越えてるからね。私はのんびりスローライフがしたいの」


 ***


 フリードルフ国にあるダンジョン都市の1つ『トーキット』

 大小2つのダンジョンを有する国内で3番目に大きな街にある『錬金術ギルド』で登録をお願いする。


「ようこそ『錬金術ギルド』へ!こちらが登録用紙になります」


 元気な受付のお姉さんに渡された用紙の必要項目を埋めていく。


「はい、記入漏れはないですね。お名前は『サヤ』さんですね。登録するので少々お待ちください」

「はい」


 え?サヤって誰だって?そりゃあ前世の名前が『鴇東沙夜(ときとうさや)』だったからだよ。

 何でフレデリカじゃないのかって?いやぁ今世では亡くなった母以外名前を呼ばれたことがなかったからか、いまいち自分だと実感が無くてね。乳母は『お嬢様』呼びだったし。流石に66対1、長年慣れ親しんだ名前の方が良いとフレデリカも納得してるよ。


 序でに紹介、契約精霊の白虎の名は『西虎(シーフゥ)』。白虎と言えば青龍・朱雀・白虎・玄武の『四神』だからね。白虎=西ということで『西虎』を中国語読みにしてみたよ。


 そのシーフゥは今は私の左肩に仔猫の姿で乗っている。これなら精霊だとは気付かれないからね。あぁモフモフ~♪


「お待たせしました。こちらがギルドカードになります」


 名刺サイズの木の板に『Fランク』と名前、錬金術ギルドのマークが刻印されている。

 錬金術師のランクに関してはFは初心者、Eは見習い、Dで一人前…って感じかな。


「早速ですみませんがコレらを査定してもらえますか?」

「拝見しますね」


 マジックバッグに見せ掛けた『収納』から取り出したポーション――傷薬、解毒、魔力回復――を受付のお姉さんが1つずつ査定していく。

 カウンター内に置かれた四角い箱は査定用の魔道具だという。中で特殊な光を当てると品質が表示されるらしい。


「全てA!素晴らしいです!」

「買取りしてもらえますか?」

「もちろん!この品質なら文句無しですよ!」


 自分で『鑑定』してたから自信があったけど、改めて評価されるとやっぱり嬉しいわ。


「サヤさんは優秀ですねぇ。これなら直ぐにでもランクアップ出来ると思いますよ!頑張って下さいね」

「ありがとう」


 ***


「さて、折角だから美味しいものでも食べようか」

『登録記念ってやつか。フム、我は肉が良いの』

「それなら良い処見つけたんでソコ行こうか」


 ギルドから出て賑やかな通りを歩く。ダンジョンで栄えているだけに冒険者の姿が多い。種族も色々で、人族のみならず獣人族やエルフも居る。うん、ファンタジー。


「ココの串焼きが絶品なんだよ。おじさん2本ください」

「らっしゃい!嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか!1本オマケしてやるよ!」

「ありがとう~!」


 早速熱々の肉にかぶりつく。う~んやっぱり美味しいわ~♪シーフゥも気に入ったのか凄いイキオイで食べてるし。やっぱこの街(トーキット)を拠点にして正解だわ。

 前世の苗字に似てるからってのもあるけど決め手は何といっても美味しい食べ物屋が多いって事!コレ大事。美味しい食事は明日への活力になるからね!


 さぁ!頑張るぞ~!

閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ