↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
18/24

それぞれの・・・

 side ボニー


 初めて目にした時思ったのは『天使様ってホントに居るんだ』だったの。




 ワタシは白兎族のボニー。

 ワタシが生まれたのはガーディネルという小国にある小さな村でね、白兎族で木こりの父さんと母さんと3人で暮らしてたんだ。

 小さい時から身体を動かすのがホントに好きで、ちっともじっとしてないってよく母さんに叱られたっけ。


 11歳の時に流行り病で両親が死んじゃって同じ村にいた元パーティーメンバーの2人――名前を出すのも嫌だからね!――に誘われて冒険者になったの。


 ……あんな事があるまでは結構楽しく充実した毎日だったよ。


 あの時、斬られた痛みと裏切られたショックで意識が朦朧とする中、角熊(ホーンベア)とは違う何かが飛び込んで来たのがわかって―――


 ――気がついたら目の前に天使様(サヤ)が居たの。


 笑わないでよ!ホントそうだとしか思えなかったんだから!

 ふんわり広がる亜麻色の髪に、神秘的な濃い紫の瞳。肩に仔猫を乗せたとっても可愛い女の子が目の前に居たら誰だってそう思うでしょ?!背中に羽根が無いのが不思議なくらいだったよ!しかも怪我も治してくれたんだよ!天使様でしょ!



 その後はもう目が回るくらいの展開で……うん、ランの叫び声で前世を思い出したのもびっくりしちゃった。

 といってもぼんやりと真っ白な病室とか手元のゲームの動き回る主人公が羨ましかった事ぐらいしか思い出せなかったんだけどね。


 でも、今はそんな気持ちなんか吹っ飛ぶくらい毎日が楽しいの!

 ワタシを含めて3人の『星の贈り人』とラン。この不思議な出会いをもたらしてくれたサヤには感謝してるの♪


 ***


 side ラン


 異世界に召還された時は正直ふざけんな!と思ったね。




 ウチは大城戸蘭。あ、普通にランでエエよ。

 ご存じの通り、勇者召還っちゅーはた迷惑な犯罪に巻き込まれた一般人や。え?犯罪やろ。無理やり別のトコに連れ去るなんて誘拐犯と同じちゃう?


「何故女子(おなご)が混じっておる?!女子なぞ要らぬわ!どこぞかに棄てて来て頂戴っ!」


 真っ赤な髪にケバい化粧、ゴテゴテした品のない赤いドレスを着た全身真っ赤っかなオバハンが喚いて五月蝿かったで。そのくせDK3人には媚び媚びでさ。


 え?その3人?あ~~心配せんでエエんとちゃうかな。札付きのワルやったし。召還されたん平日の昼前やで。そんな時分に繁華街彷徨(うろつ)いてるってだけで押して知るべしやろ。何度コンビニ(店)の商品万引きされた事か……。


 真っ赤っかオバハンの台詞にドン引きしてる間に魔法であの森にポイッされた時はどうなる事かと思ったけど皆に出会えてホンマ良かったわ~。『捨てる神あれば拾う神あり』ってヤツやね。


 正直帰られへんのは辛いけど、グジグジ悩んどるのは性にあわんし、どうせやったら異世界生活楽しむで~♪


 ***


 side クリス


「クシュリナ・マールディアス!貴様との婚約は破棄する!」




 わたくしの今の名はクリス。

 前世の記憶が戻ったのは卒業パーティーの最中(さなか)に婚約者の第3王子にそう叫ばれた時でしたわ。


 人目も憚らず抱き合う元婚約者と男爵令嬢――あぁ名前なぞどうでもよろし――を前にわたくしは記憶の奔流にパニック寸前で、気絶しなかった事を誉めて欲しいくらい混乱してましたのよ。


 記憶の整理が落ち着いたのは国境の森に置き去りにされて直ぐでしたか。わたくしを連れてきた馬車が遥か向こうに走り去って行くのが見えましたわ。


 わたくしの存在が邪魔だったとしても、貴族令嬢を恐ろしい魔獣が出る森に身一つで放り出すなんて何処まで腐っているのですかね、あのクソ王子達は。


 でもまぁ、前世のゲームを思い出せたお蔭で苦手でした魔法が使える様になりましたのは僥倖ですわね。こうして皆様と出会えましたものね。


 ……内緒にしておりましたが、わたくし前世を含めてモフモフと可愛い物が大好きなのですわ。

 ですから妖精の様に愛らしいサヤ様とフワフワなケモ耳のボニー様、年上の割にどこか可愛らしいラン様とご一緒できるのが夢みたいですのよ。


 ――あぁ本当に神様に感謝ですわ♪

閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。