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短編・ショートショート

静寂の鈴の巫女~巫女と呼ばれた少女の悲壮~

作者: いと

 大災害


 そんな言葉を個々が言う理由は、魔獣と呼ばれる人間をただ喰らう獣が急激に増え、人類は絶滅の危機を迎え始めているとそれぞれが思ったからだ。


「ひ、ひい! 来ないでくれ!」

『ガルルル』


 人の数倍は小さい魔獣でも力は人間の数倍大きい。よって力のない人間は魔獣に見つかった時点で死を告知されたと同じ意味を持っていた。


「まだやる事があるんだ! 頼む!」

『ガアアアア!』


 魔獣に言葉は通じるわけが無い。知性が無いというべきか。

 まだ知性ある悪魔は数分、いや数秒待ってくれるだろう。しかし魔獣には関係が無かった。


『ガアアアア!』

「ひゃあああ!」


 そして一人、また人間の命が失う。


 そう思われた瞬間だった。



『リーン』



 そんな音が鳴り響き、襲い掛かっていた魔獣は襲ってきていた人間の頭上を通り過ぎ、その場で倒れこんだ。


『ガッ……ガアッ!』

「な、何が!」


 男は何が起きたのかわからなかった。ただ、魔獣が頭上を飛び越え、その場で顔から地面に落ちた。そう見えた。


「ふう、早く村に帰りなさい」


 男の耳には、とても美しい女性の声が聞こえた。その声は透き通っており、しばらく動けなかった。


「あの! 早く村に帰ってくれます?」

「はっ! あ、貴女は!」


 右手には大きな杖に、いくつか鈴が装飾されていて、その真っ赤な赤毛はおそらく遠くからでもよく見えるほどだろう。


「せ、静寂の……巫女様」


 男はつぶやき、そして同時にその場で気絶した。


「はあ、運ばないと行けないのですね」


 ☆


「静寂の巫女様が来たぞー!」


 その一言で、村中の人達は一カ所に集まり、赤毛の女性を歓迎した。村は安泰、安全。そんな事をそれぞれが勝手に言い始めた。


「こらこら、巫女様は忙しいんだ。ここは休憩しに来ただけさ」

「ティータ管理人……そ、そうですよね」

「でもまあ、巫女様が来たんだ。今日は宴にしよう!」

「おお!」


 緑の髪を肩まで伸ばし、少し耳が長い女性のティータは、この村の管理人を担っている。

 唯一魔術が使えて知識も豊富ということから、この名も無き村で一番頼られる存在となっていた。


「はあ、ごめんねミルダ。貴女が来ると皆安心するの」

「慣れています。それよりティータも元気そうで良かったです」

「ええ、ただ……ミルダよりもシワが増えたことが少し残念かしら」

「ふふ、ハーフエルフが年齢についてがっかりするのを見れるのは、ミルダの特権ですね」

「あら、まだ一人称が自分の名前なのね? 相変わらず変わらないわね」

「これはミルダの癖です」


 長年お世話になっていた友との再会に喜ぶ二人。一人は長寿の部族であり森の精霊と呼ばれたエルフと人間の間に生まれたハーフエルフ。

 その存在は禁忌や異端とまで言われていたが、今の魔獣が蔓延る世界ではその禁忌すら些細なものとまでされるほど人類は危機的状況だった。


『リーン』


「いつ聞いても落ち着く音ね」

「ええ、『静寂の鈴』は魔獣だけに効く道具では無いのです。最近忙しかったのですか?」

「そうみたい。その鈴の音を聞いて心が落ち着いた瞬間、疲れていたって気が付いたわ」

「良かった。寿命を延ばした甲斐がありました」


 そう言うとティータは少し苦笑した。


「ちょっと反応に困るね」

「あら、笑っても良い事ですよ? ミルダは寿命が延びた事で、世界を見る事ができたのですから」


 静寂の鈴の音。それは魔力を鎮め、心を落ち着かせ、平穏と安らぎをもたらすと言われている。

 しかし実際はその所持者は歩くたびにその音を聞き、魔力は鎮まり心は落ち着き……過ぎてしまう。

 その所為か、体内の血液の流れや魔力の流れが著しく低下し、代償として寿命が延びてしまう。


「見た目はまだ二十と言った所かしらね。どれだけその鈴の音を聞いているのかしら」

「ふふ、ずっとです。ミルダはこの鈴を頂いてからずっと聞いてます。かすかに揺れるときに聞こえる音から、歩く度に聞こえる音までずっと聞いています。だから、ミルダの時間はずっと止まっています」


 幸か不幸か、人間にとって長寿は良い事だと言われているが、何事にも限度はある。

 それ故、ミルダの生きた時間は誰にもわからず、それが良い事なのかもわからない。


「考えるだけ無駄ね。今日はこの村に泊まるのでしょ?」

「ええ、お世話になります」


 ☆


 静寂の巫女と言われれば誰もが知っている通り名であり、その手に持つ鈴の音は心に安らぎをもたらすと言われている。

 その音を聞こうと、朝からティータの家の前に長蛇の列ができていた。


「巫女様。実は作物がザルダの犬に食われたんだ!」

「はあ! 俺の犬がそんな馬鹿な事をするか!」


『リーン』


「……まあ、犬の嗅覚で俺の作物を選んだとしたら、光栄なこったな」

「……そういえば少し目を離した時にいなくなってたな」


 こんな内輪を鎮めたり。


「ミラノに、こ、告白したいんだけど、うまく行きますか?」


『リーン』


「……ふう、うん。僕なら大丈夫だよね。ありがとう静寂の女神様」


 まるでお悩み相談まで、色々な話をずっと聞き続けていた。


「その鈴一つで全員の心は落ち着かせて、そして静寂の巫女の言葉で答えを見つける。さすがね」

「でも、ミルダは特に話してないのですよ? 皆自分で答えを見つけているのです。本当はこの鈴の音も必要が無いのですよ」

「そうかな。人間にはおさえきれない感情があるから、自分で制御できない怒りや憎しみを絶対押さえ込めるその鈴の音は必要であり、その持ち主もまた重要だと思うけどね」

「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいです……それより朝からミルダの所為で騒がしくしてごめんね」


 リーンと音を出しながらも頭を下げるミルダ。その音の所為で怒りの感情が抑えられているのか、それとも素なのかわからない答えが返ってくる。


「いいさ、管理者の家で静かなのは母さんの葬儀日以来。慣れたよ」

「お母様……セイラさんは御いくつで?」

「大体三百って所さ。エルフの中では短いけれど、幸せだったと言っていたよ」


 エルフの寿命は千を超える。そんな中の三百という数字は、エルフの中ではまだ若い。


「やっぱり大災害が原因?」

「そうさ。各地で何故か魔獣が増え、この村も襲われた。近所の大きな町の傭兵が応援に来てくれて私は助かったけど、母さんの傷は深かったよ」

「そう。せめてお祈りをさせてくれますか?」

「いいよ。ついてきな」


 ☆


 集合墓地にはたくさんの墓が並んでいた。

 そこに並ぶ殆どは魔獣によって殺されてしまった人の墓であり、墓石の下には遺体すらも無いものもある。


「ここよ。大体一年前になるわ」

「そう……あれ、これは?」


 隣には赤い宝石が埋め込まれた墓石があった。その宝石は今まで見た宝石の中でも一二を競うほど美しいものだった。


「母さんと仲が良かった人の墓よ。話しだと三百年前に事故にあったそうよ」

「そうなんだ……仲良しだった人……ね」


 静寂の巫女といえど、数百年前には同い年の人間と会話をして楽しんだこともある。それ故にさみしさを感じる。


「そういえば娘もいたって話よ。三百年前だし、もしかして知っている人だったりして」

「まさか。仮にそうだとしても、生きては……」


 静寂の巫女は墓石に掘られた名前を見て、フッと微笑みました。


「……ふふ」

「どうしたの?」

「いえ、三百年前に助けてもらった人の名前と響きが似ていたから、ちょっと可笑しかっただけです」

「へえ、面白い偶然だね」

「ねえ、ティータのお母さんのお墓にお供えをしても良いですか?」

「え、いいけど……何か持ってきてるの?」

「これを、墓石に飾りたいのです」


 静寂の巫女は、胸元の小さなポケットの中から、小さな金の塊を出した。


「ええ! き、金? そんな大層な物は!」

「いいの。それに、この赤い宝石と金の石。まるで仲良しが並んでいるように見えて素敵じゃないですか?」

「まあ、ミルダがそういうならいいけど……どこでそんな金を手に入れたんだい?」


 静寂の巫女は世界を旅する。そして各地で活躍し、実績を得ている。お礼に何かをもらうというのも考えられるだろう。


「これは、ミルダが幼い頃にもらった物で、旅をするきっかけをくれた人からのいただきものなのです」

「そんな大事なものをかい?」

「そう。なんだかこの赤い宝石とこの金色の石は似ているの。まるで兄弟が再会したみたいじゃないですか? ちなみに、ティータにではなくセイラさんに捧げるのですよ?」

「知ってるわよ。そこまで非人道的じゃないよ。魔獣や悪魔じゃあるまいし」

「ふふ、ありがとう」


 そう言って、ミルダは魔術を使い墓石の上の方へ小さな金の塊を埋め込んだ。


「器用なもんだね。やっぱり魔術師が多い土地で生まれたからかい?」

「それもあります。でも、今はいない母さんから教えてもらい、命の恩人から勇気をくれたからここまで成長できたと言っても過言ではありません」

「そう。きっとその二人は喜んでいるよ」

「そうだと嬉しいです」


 そう言って、二人は集合墓地を後にするのだった。


 ☆


 静寂の巫女ミルダと呼ばれて百数年。その噂は大陸全てに知れ渡り、いつしか命を狙うものもあらわれた。


 静寂の巫女来るところ祝福あり。


 静寂の巫女住まうところ不幸あり。


 この言葉も百数年言われ続け、今に至る。

 静寂の巫女が来たばかりは、その鈴の音を聞き騒ぎを鎮めて平和を戻す。

 しかし、その鈴の音を求めて各地からその地へさまざまな人がやってくる。

 場合によってはその鈴を求め盗賊を呼び、場合によってはその綺麗な容姿を手に入れようと奴隷商人が訪れたり。


 その為静寂の巫女ミルダは一カ所に留まる事ができなかった。

 その為知り合いは少なかった。


 唯一この村には長寿のハーフエルフが住んでいるため、事情を知っていた。


 次に村に来るのは何年後か。


 次に村に来るのは何十年後か。


 そんな事を思いつつ、静寂の巫女ミルダは夜風に当たりながら村を眺めていた。


「外は冷えるのに、今日も野宿かい?」

「知ってますよね? 鈴の音を鳴らし続けないとミルダの時間は動き出す。こうして風に当てないとダメなのですよ」

「どうしてそこまでして自分を縛るのか、わからないけどね」

「それが使命だと思っています。この鈴の音を止めれば静寂の巫女としての運命は終わる。けど、もう遅いです」


 大災害。


 各地で魔獣が活発し、人類が減っていくのを食い止めるには、ミルダが鈴の音を鳴らし続けなければいけない。

 他の人間にこの鈴を渡せば良い。

 でも、それでうまくいく保証も無い。

 だからこそ、自分でやるしかないとミルダは思った。


「そうかい。まあ無理はしないでよ。ミルダは静寂の巫女なんて呼ばれていても、実態はただの『人間』なんだから」

「ええ。ありがとうございます。心配してくれて」


 微笑むミルダにティータは照れ臭そうに振り返る。



 すると、突如村から爆発音が鳴り響いた。



「な、何事ですか!」

「わからない! あれは……ザルダの家が燃えている!」

「急いで行きましょう」


 走る二人。足を地に着く度に鈴の音が鳴り響き、何かが散っていくのをミルダは感じ取った。


「魔力? なんで……」

「あれは……ザルダの犬だ!」

『グウウウウウアアアア!』


 まるで魔獣。いや、どう見ても魔獣がそこに立っていた。

 黒々しい毛並の周囲にまき散らす黒い霧からは、闇の魔力を感じ取れた。


「ジェーン! どうしたお前、何でそんなに怖い姿になりやがって!」

「ザルダさん! 下がってください。あの犬はもう魔獣です!」

「バカな! あれは俺の犬だ! あいつが赤子の頃から飼ってる大事な家族だ!」

「でも今は……あれは魔獣です!」


 本来魔獣は、悪魔と同様に召喚されて生まれるものだとこの大陸では言われていた。


 しかし、今目の前にいるのは完全な魔獣だった。


「なぜ、ただの犬が……」


「それの答えは、ワタクシ。レイジ様が知っているのだよ!」


 振り向くと、そこには身長の高い男が立っていた。黒い服に黒い帽子。黒い髪に黒い靴。唯一色が異なると言えば、肌が白い。


「レイ……ジ?」

「貴女が静寂の巫女ですね。初めまして」

「こ、ここは危険です! 非難を!」

「その必要はありません」

「何故?」


「何故って、その魔獣はワタクシの物ですから」


「っ!」


 一体何を言っているかわからなかった。ただ一つ言えるのは、このレイジと名乗る男は危険だということだった。


「あの犬を元に戻すことは?」

「無理だね」

「あの犬をおとなしくすることは?」

「無駄だね」

「あの犬を」


「無意味だねえ!!」


 その答えと同時にミルダは静寂の鈴を大きく鳴らし始めた。

 リーンと大きく鳴り響くその音は、周囲の不自然な魔力を鎮めた。


「ほお、これが静寂の鈴の音ですか。さすがに……辛いですね」

「貴方は魔術師ですか? でしたら降参してください。そうすればこの鈴を振るのはやめましょう」

「ふふ、その前にあの犬は大丈夫でしょうか?」

「え」


 そして振り返ると、先ほどまで凶悪に吠えていた魔獣と化した犬は苦しんでいた。


「なっ!」

「あれは魔獣。つまり魔力の塊。その鈴の音をあとどれくらい聞けば命の魔力が尽きるかな?」

「くっ! どうして動物が魔獣なんかに!」


 魔獣は悪魔と同様に魔獣は召喚するもの。動物が魔獣に変わる事例なんて今まで聞いたことが無かった。

 鈴の音を鳴らすのを止め、レイジを睨む。


「まあ、でも、こうすれば効かなくなるかな?」


 レイジは犬に向けて手を向け、何か術を唱えた。


『ギャアアアア』


「な、何を!」


 今まで聞いたことのない悲鳴を聞いた。その声は人間には絶対に出せない悲鳴だった。


「犬は忠誠心が強いと聞くからね。心を捻じ曲げる術を使わせてもらったの」

「なっ、それは人に使ってはいけない」

「人じゃないですもの。犬ですよ?」

「……あなたの考えは人間では無いですね」

「人間ではないですもの。『悪魔』ですもの!」

「このおおお!」


 静寂の巫女ミルダは目に涙を浮かべながら鈴を鳴らした。

 いつもはこれで魔獣は力尽きる。たとえ大きいだろうが小さいだろうが関係なく、その場で力尽き地に帰る。


 ……が、犬は苦しむどころか起き上がってきた。


「あはははは、これは良い報告ができそうだ!」

「なん……で!」

「静寂の鈴。その効果は心を落ち着かせる。つまり、『心が無ければ効かないよね』!」

「そんなことが……」


 静寂の巫女も初めての経験だった。今まで心を失った者と相手にしなかった。逆に、魔獣にも心があったのかと知ったことで、さらに驚きと罪悪感がこみ上げてきた。


「今までやってきたことに反省すると良いよ! さて、犬よ! 人間を食い、己の糧とすると良い!」


 レイジが高笑いするなか、ミルダは冷静だった。それは静寂の鈴を鳴らしていたからか、それとも何か心に決めていたのか。


「ごめん……なさい……」


 ミルダは涙を流しながら、右手を前に出して、呪文を唱えた。


「『光球』」


 パシュッと放たれた光の球は、魔獣と化した犬に命中した。

 魔獣の力の根源は闇の魔力。それに相反する魔力の球を当てれば、答えは『消滅』である。ミルダはその相反する魔力の球を魔獣と化した犬に当てたのだった。


「ジェーン!」


 叫んだのは犬の飼い主ザルダだった。


「おい、ジェーン! 息をしろ! おい!」


 その姿に、静寂の巫女ミルダは言葉が出なかった。


「あらあら、意外とあなたも非人道的な事をするんだね」

「……ミルダは人間をやめましたから……次はレイジです!」


 声が聞こえた場所へ振り向くと、そこには何も居なかった。


「逃げ……られた」


 燃える家と風の音。そしてザルダの悲しみの声だけがその場に残った。


「何が静寂の巫女だ!」


 手には魔獣と化した犬を抱えながらザルダがミルダに叫んだ。


「あれは……」

「魔獣だろうが何だろうが、お前はジェーンを殺した! 俺は見てた!」

「おい! その言い方は無いだろ!」


 ティータが止めに入るもザルダは言葉を止めなかった。


「静寂の巫女なら何でもできると思った俺がバカだったよ! そしてお前は卑怯だ!」

「なん……で……」


 ミルダはその言葉に疑問を覚えた。そして次いでショックを受けた。


「その風で揺れる鈴の所為で、俺のこの憎しみも消えていく。悲しみも消えていく。ジェーンの死の悲しみも消えていく。お前は……卑怯者だ」


 そう言って、ザルダの目から流れていた涙は止まり、怒り狂った表情から徐々に変わって、今では和らいでいた。いや、優しい表情になってしまった。


 ☆


「ミルダ、気にしないでくれ」


 村を出ようとした瞬間、ティータに声をかけられた。ミルダは誰にも合わずに去ろうとしていたが、ティータは物音に気が付いたらしい。


「大丈夫。気にしていない。それよりも今日は泊めてくれてありがとう」

「いいよ。今日みたいな日に野宿はさせられない。まあ、鈴の音は鳴らし続けられないけど」

「ううん、久しぶりに『人間として』の時間を過ごした気がするわ」

「ミルダがそう言うなら、まあ良いけど」


 ティータもミルダもほほ笑み、そして『リーン』と鈴を鳴らす。


「じゃあ、また数年後」

「ああ、待ってる。数少ない友人の一人として」

「ありがとう」


 今日も静寂の巫女は大陸を歩く。


 静寂の巫女来るところ祝福あり。


 静寂の巫女住まうところ不幸あり。


 この言葉が消えるまでは、歩くしか無いのだから。

 二千十九年最初の短編ということで、ちょっと寂しげな物語となります。毎度ながら一つの課題を設けて行っていますが、今回は「強い武器を持っても、絶対に幸せになるとは限らない」ということを考えました。

 それと、久々に連続した似た文章を繰り返す書き方など、少し初心に戻って書いた感じとなります。

 少しでも楽しかったと思っていただけたら嬉しいです。今後もこういった物語を少しづつですが書けたらと思います。

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― 新着の感想 ―
[一言] 良いじゃないですか〜! リンクした所もチラホラあって楽しいですね。 また短編も楽しみにしております!
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