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超魔導剣士の逃避行  作者: ジグ
第1章 勇者の後日譚
5/10

護星の騎士はお姉さん

かつての仲間、"護星の騎士ヘルミナ"がいるカーミッシュ共和国に到着する。

"ちょっとした運動"で露呈するレオンハルトの弱み。彼女は今後どうするのか。

ドヴェイクをひたすら西に進み、カーミッシュ共和国の国境を越える。

平和の国や永世中立国、または黄昏の国として名高い。


詳しい理由はわからないが、この国は365日のうち、364日が24時間夕日が煌めいており、

うち1日は太陽が沈み、夜となる。その日は”迎夜祭”として、大々的に夜を祝う風習がある。

気温は年間を通して18度前後に保たれており、やや涼しい気候となっている。


半袖の私には肌寒い。


カーミッシュ共和国の首都クレパスクルムが見えてきた。

街はカーミタル城を取り囲むように円形に造られており、街のどこからでもカーミタル城の黄昏の塔が見える。


この国は政治も特徴的だ。

民主制という、王や貴族等の執政者が中心になって政治を行う方式は採用しておらず、民の全てに参政権が与えられている。

便宜上、女王(歴史上は王も)が存在するが、参政権は持たず、外交官的立場として働いており、民から敬愛されている。


先進的な政治制度だという声もあるが、何を決めるにもフットワークが遅いという指摘もある。


全てヘルミナの受け売りだ。私は政治とか机上でこちょこちょやる仕事はよくわからない。


さて、”永遠の黄昏”と持てはやされている怪奇現象のせいで今が何時なのかわからない。

一説によると、クレパスクルムが塔を中心とした円形に造られているのは、塔の影の位置で時間をわかるようにするためらしい。

街そのものが巨大な影時計になっているということか。


しかし、私のような余所者が影の位置を見たところで何時であるのかは全くわからない。

困ったら宿に行け。これはハンター等の冒険者には常識だ。


宿で時間を尋ねると、『もうすぐで鐘が鳴る。鳴った回数が今の時間だ。』と、答えになっていない答えが返ってきた。

数分後、19回鐘が鳴る。今は19時か。ヘルミナを訪ねるのには遅い時間だ。


このまま宿で食事をとり、休憩しよう。


翌日、ドラゴンが鳴かない快適な朝を迎えたはずだったが、やはりカーテンを開けても外は黄昏で、

朝を迎えた気がしなかった。


思えば、どうやってヘルミナにアポイントを取ればいいのだろう・・・。とりあえず宿から出る。


『あれ?』


そこにヘルミナがいた。なんという偶然。

金髪の優しい青い眼をした女性。背が高く、色々と突き出ている。


「うわああ!ヘルミナぁぁぁ!」


私は昔のようにヘルミナに飛びつく。

この女、前より色々と成長してやがる。


不老の妙薬を使うことを拒んだヘルミナは、私やオリアクと異なり老いる。

あの時からさらにグラマラスに、上品に、幼さが抜けて美人になっていた。


くそ、私ももう少し歳を重ねてから薬を使うべきだったか。


『レオンちゃんこんなところで何をしてるの?世界中大騒ぎになってるのよ?』


むぎゅううっとその豊満な体に顔を埋めて回答を拒否する。


『んもう。とりあえずおうちにいらっしゃい。』


カーミタル城の黄昏の塔内は、それは豪華な装飾で煌びやかな内装となっていた。

巨大なシャンデリアを擁する部屋に通される。


大理石で造られた椅子とテーブル。椅子にはふかふかのクッションが載せられており、大理石の冷たさを感じさせない。


「ヘルミナ、こんないい生活してたの・・・?」


まるでお姫様のような待遇だ。

私はイミル国では家1軒と従者が与えられたが、これほど豪華ではなかった。


「もしかして本当に女王様になっちゃったの?」


ヘルミナは笑う。


『ナイナイ』


『私は共和国騎士団長で、女王様の専属護衛騎士よ。』


「おお〜、さすがヘルミナだね。後光が()してるよ。」


『んもう、からかわないでよ。』


二人で笑う。ヘルミナの上品な笑い方をみて、自分の笑い方の品のなさを恥じた。

同い年なのに・・・。


「ヘルミナは今の生き方、息苦しくないの?」


『意識してみると・・・そうね。ちょっと自由がないって思うことはあるかなぁ。』

『でも、この国の民が私を騎士団長に推薦してくれたんですもの。女王になれとさえ言われたわ。』


国の期待を一身に背負っている?

私ならプレッシャーで潰れてしまうだろう。


『この国は平和の象徴、絶対護らなければいけない。そして私は、護ることを任されたのを誇りに思っていますよ。』


私は言葉が出なかった。

同い年なのに、同じ魔神を倒した仲間なのに、どうして私とこんなに差があるの?


私はこんな立派な人には・・・。


『レオンはちょっと疲れちゃったんだね。それにあなたの国は・・・。』


「いいよ、言っても。」


『あなたが凍らせた国ですもの。心休まらないのも無理はないわ。』


イミルで私は、氷属性究極魔法”天元凍死す飢饉の霜月(ブリュメイル)”を暴発させ、国土の80%、大陸の25%を凍結させ、永遠の冬に変えた。

それが原因でイミルでは世紀の大飢饉が起こり、魔神よりも甚大な被害を与えた。


それから私は、超魔導剣士という名の他に、イミルでは亡国の魔神と恐れを込めて呼ばれるようになった。

私はイミルでは魔神と同義なのだ。


少しでも贖罪になればと思って魔神戦後、歓迎されない空気の中イミルに属することにした。

国の私への扱いも決して良いものではなく、都合のいい尖兵だった。

どれだけ驚異的な存在を屠って国を護っても、『でもあいつは』という言葉一つでなかったことにされる。


そして今、自らに課した贖罪に耐えきれず、逃げ出してしまった。


『じゃあ、少し運動してスッキリしましょう!』


「え?」


『あなたとの練習試合のために専用の闘技場を作らせたのよ。』


そういうと、ヘルミナは自室に戻り、綺麗なドレスアーマーに着替えて戻ってくる。

聖剣ヘイルクイーンと聖盾ミラージも。本当に”少しの運動”で済むのだろうか。


『あなた、その格好で戦うの?どうせならかのレオンハルト様としての格好で戦ってくれた方が盛り上がるわ。』

『あと、あの甲斐性なしから話は聞いてるから、この戦いは正式なイミルとカーミッシュの公式練習試合として、できるだけ多くの国に知られるようにプレスリリースしておくよ。』


オリアク、自分で伝えられるならどうして私に手紙を渡したんだ・・・。


「じゃあちょっと着替えてくるよ。」


青いマント、アーマーサークレット、胸当て、アーマースカート、アームガード。白いシャツに、黒い防刃ニーソックス。

こんなに鮮やかな青だったっけ・・・なつかしの超魔導剣士装備に着替える。


ヘルミナの言っていた”専用の闘技場”は、魔法で強化されたアダマンタイトでできていた。

観客席には自動再生する魔法防御壁が完備されており、こんな金のかかりそうな設備が騎士団長の一存で出来上がるのかと思うと、

彼女の持つ権力の大きさがうかがい知れる。


『うんうん、やっぱりその格好がレオンっぽくて可愛いね!』


ヘルミナは剣と盾を引き抜く。どちらもヘルミナの体格を超える巨大なものだ。


「じゃあ行くよ、ヘルミナ!」


まずは先制、”超能力(アーツ)千連突き(サウザンドピアシング)”。

一瞬にして千の突きを放つ。


が、その突きが私を目掛けて跳ね返ってくる。

超能力(アーツ)緊急回避(アヴォイド)


後方に飛び退き、事なきを得る。


『私の”反射の剣戟(ソードダンス)”、忘れちゃった?』


超能力(アーツ)反射の剣戟(ソードダンス)”。的確に相手の物理攻撃を打ち返して自滅させるヘルミナの得意技。

このような攻撃無効化や反射技で相手を自滅させるのがヘルミナが最も得意とする戦い方だ。


『じゃあ次はこっちから行こうかな!』


『”超能力(アーツ):兆刃の剣域”!』


それは魔法も使わずに異次元を創造する。

現れたのは全てが剣で出来ている世界。


この空間でヘルミナが負けることはない。


全身の魔力を一点に集中させる。

来る・・・来る・・・湧き上がる破壊衝動を魔力に載せて解放する。


それは火属性究極魔法。異次元であるからこそ使うことを許される万物を滅する獄炎。


その名は、

「”究極魔法:灰燼に帰す開闢の熱月(テルミドール)”!」


世界の全てが一点に収縮する。光も、音も、剣も、そして二人も。

やがて極光と共にヘルミナの創り出した異次元空間を想像を絶する火炎が暴れ狂い、全てを素粒子以下の存在に分解・滅却した後に、

異次元空間の外の混沌(カオス)さえも焼き尽くして崩壊させる。


異次元が崩壊し、元の闘技場に戻される。

次元の狭間からわずかに漏れ出した獄炎が上空に登っていた。


盾を構えて耐えるヘルミナ。

流石だ。たとえ世界が崩壊する一撃を()ってしても彼女だけは立ち上がる。


『私の異次元を破壊するなんて・・・また火力を上げたね、レオン。』


「私の究極魔法を受けて立っていられるのはヘルミナだけだよ!」


ヘルミナが立っていられるのは(ひとえ)に”超能力(アーツ)最期の抵抗(ラストスタンド)”による一撃死耐性に依るものであり、彼女はすでに戦闘不能直前だ。

しかし、追い詰められるほど強くなるのがヘルミナだ。


無策に攻撃や魔法を撃てば跳ね返される。どうするべきか。

二人はジリジリと距離を詰める。


動き出したのはヘルミナだった。

超高速の突き、超能力(アーツ)による一撃と見紛うほど。


防御が間に合わない。体を反らせる。

頰を刃が掠った。


こちらも負けじと、神速の一太刀を繰り出すも、あっさりと弾かれる。

互いに激しく打ち合うも、単純な剣技ではヘルミナの方が上を行っており、私は防戦に徹していた。


『レオンちゃん、どうして盾がないの?』


「ちょっと前に破壊されたんだ。」


ヘルミナとの戦いで盾があったとしてもほとんど役に立たないだろう。

捲られて弾き飛ばされるか、そのまま盾を貫かれるかどちらかだ。


とりあえず、戦闘をかき乱す。

“風王の外套”を起動し、上空に飛び立つ。


行くぞ、我が最速の一撃。

超能力(アーツ):音速剣”


高高度に達した瞬間、地面に向けて転身し、竜巻を最大出力にして加速する。

音速の壁を突破した瞬間、銃声のような音とともに急降下し、音速の兜割を繰り出す。


凄まじい衝撃。攻撃は・・・外れている。

生じた剣による衝撃は遠く離れたアダマンタイト製の壁に傷を入れていた。


横から強烈なタックルを受けて体制を崩す。続いて強烈なシールドバッシュ(盾による殴打)で外周の壁まで吹き飛ぶ。


壁に衝突する寸前に、竜巻のマントの方向を変え、壁に着地する。

そのまま壁を蹴り、ヘルミナの眼前へ。


超能力(アーツ)魔導剣士の開眼(付与魔法威力極限化)”、”付与:超高圧魔力剣(ギガ・フォースブレード)


私の剣に6Mほどの魔力の刃が現れる。さながらレーザーブレードのような様相だ。

魔力の剣は放射される魔力の流れ、実体がないため鍔迫り合いは不可能。


神速の一太刀。

ヘルミナは屈んで投影面積を小さくし、最小限の盾の動きで魔力剣を防ぐ。


だが、“目を逸らしたな”。


魔力剣を極限まで縮めて圧縮する。それを激烈な稲妻状のエネルギー流として撃ち放った。

瞬間的にかかる強烈な衝撃にヘルミナは仰け反る。


広域高衝撃弾(エリア・ハイブラスト)

私自身を中心とした広域の衝撃波ドームを展開すると、仰け反ったヘルミナはそのまま壁面まで吹き飛ばされ、衝突する。


『流石ね・・・レオンハルト。』


「もう終わりかい?ヘルミナ。」


あれだけ強烈に壁に衝突したのに、ヘルミナは平然と立ち上がる。

さすがは魔神戦の最前線で攻撃を凌ぎ切った騎士、そのタフネスは尋常ではない。


『隠し球を見せてあげる。あの甲斐性なしも驚いていたわ。』


『これが破られたら私の負け。』


ヘルミナがポケットから何かを取り出し、天に掲げる。

赤い光が集う。


『来て、これが私の・・・ジアグ!』


ヘルミナは4Mほどの、大剣を構えたフルアーマーの魔神に姿を変える。

白と金を基調とした鎧、紅く輝く三つ目。下半身はなく、空に浮いている。


「これは・・・魔神!?」


『そう、私たちが倒したあの魔神。その力よ。』


あの時対峙したような禍々しさはなく、むしろヘルミナの抱く神聖さが増幅されているようにも思える。

手が震える。恐怖か?武者震いか?


ジアグが剣を振り下ろした瞬間、地面から剣気が放出される。

瞬間移動、目の前にジアグが現れ、一閃。


意識が混濁するような強撃。

その風圧だけで張り巡らされた防御魔法がビリビリと音を立てた。


トドメの一撃が振り下ろされようとしていた。


咄嗟に詠唱が口を()いて出る。

「究極魔法:絶声せし狂飆(きょうひょう)のーーーー!」


ジアグはヘルミナの姿に戻る。


『待って。』


『今日のところは引き分けにしましょ。だから、それはダメ。』


ヘルミナは魔法が組み立てられつつある私の手のひらに手を重ねる。

負けを譲らないところがヘルミナらしい。


「あんなの勝てないよ。」


『ごめんね。あなた、魔神が怖いのね。』


私はヘルミナに強く抱きしめられ、堰が切れたように泣き出した。



-ヘルミナの自室にて。

私ははちみつ入りホットミルクを飲みながらシュンとしていた。

ヘルミナの魔神に為す術がなかったこと、純粋に恐怖だったこと。


私の脳裏に、事あるごとに魔神が浮かぶのは、その恐れからであるということもわかってしまった。


『落ち着いた?』


ヘルミナがシャワーを浴びて、部屋着で出てくる。


『レオンを元気にしようと思ったんだけど、水差しちゃったね。』


「いいんだよ。嬉しかった。」


「さっきの魔神は・・・」


ヘルミナは私を後ろから優しくハグをしてくれた。


『あれは魔神と人間を融合させる超能力(アーツ)

あの戦いの後、魔神の核を研究してその力を見つけた。』


『レオンの究極魔法のように、世界を滅ぼす力かもしれないけど、

正しく使えばきっと役に立つと思うから・・・。』


私はオリアクから預かった手紙をヘルミナの頭に載せた。


「これ、あのヘタレから。」


『うん?』


================

ヘルミナさんへ


お久しぶりです。オリアクです。

あの魔神戦の後、乱心してしまい本当に申し訳ありませんでした。


でも、僕の気持ちは本物です。

もしよろしければ、今度ドヴェイクを一緒に観光しませんか。

あの時のリベンジをさせてください。


お返事お待ちしております。


オリアク

================


『うーん、もっとグイグイ押してくるくらいの甲斐性を見せてくれたらお姉さんも考えるんだけどなぁ。』


私は涙が滲むほど笑い転げていた。僕ってなんだ僕って。

あの上から目線も鳴りを潜め、必死に尻尾を振るオリアクを想像すると・・・また笑ってしまう。


『レオン、人の気持ちを笑うのは失礼ですよ。』


ともあれ、ナイスだオリアク。

ジメジメした雰囲気が吹き飛んだ。もしこれを予知してこれを書いたというなら天才だ。


『あいつには適当に返すとして、これからどうするの? 行くとこないならカーミッシュで暮らしちゃう?』


かなり魅力的な提案だが・・・。

私はきっと、イミルでの一件を自分なりにケリをつけなければ、一生うじうじ生きていくことになると思う。

そしてオリアクにもヘルミナにも引け目を感じ続けることになる。


「嬉しいけど、それは全てのことを片付けてからだ。」


『・・・イミルでの話?』


「私なりのやり方で、ケリをつけないといけないんだ。

じゃないと、どこで暮らしてもきっと心はイミルに囚われたままだから。」


『わかったわ、辛くなったらいつでも戻っておいで。いくら逃げたっていいのよ、生きている限り何度でも贖罪はできるから。』

『レオンの辛さは私にはわからないけど、助けにはなるからね。』


「ありがとうヘルミナ。愛してるよ。」


『まぁ、PTメンバー全員に告白されちゃったわ。レオンならちょっとだけ考えてあげてもいいわよ。』


「そういうのじゃないって!」


顔を見合わせて笑い合う。


もう逃げるのはやめだ。

自分と向き合う時が来た。イミルに戻り、贖罪をする。


『あっ、明日はデートしようよ。今日の埋め合わせをさせて!』


「ふん、ヘルミナならちょっとだけ考えてあげてもいいよ。」


『もう、いじわる!』


翌日、ヘルミナとクレパスクルムをデートした。

オリアクが見たら嫉妬で狂うだろう。


新しい盾と服を買い、食事をして、見世物を見物したりした。

ここまでの短い冒険の話をした。アイコのこと、コーディのこと、オリアクのこと。


一日が過ぎるのは本当にあっという間だった。



一方、霊峰オークトノスにて。


『どうした、サクっとやっちまえ。』


オリアクとアイコの眼前には、魔法でがんじがらめにされたダイアウルフがいた。


『できないですー! 血とかドバーッて出るんでしょ!?』


『そんなこと言ってたら商売人とか農婦になるしかないぞ。レオンハルトと冒険したいんだろ?』


アイコはうなだれつつ、刀剣を構え、チラチラとオリアクに『本当にやらないとダメ?』とサインを送っていた。


『あのなー!まずハンターになるには動いてるダイアウルフ2頭倒さないといけないんだぞ!』


『そ、そんなこと言われましても・・・』


『じゃあレオンハルトにはアイコはハンターを諦めたと伝えとくよ。』


『ええぇ!?待ってくださいやりますからぁ!』


アイコは再び刀剣を構え直すも・・・やはりダメだった。


『・・・なら荒治療だ!』


ダイアウルフにかけた魔法の拘束を解く。オリアクは呪文で透明化する。


『えっ、オリアクさん!? きゃああああ!!』


飛びかかるダイアウルフに、アイコは刀剣でめった打ちにする。


『やればできるじゃないか。』


『ひどいですぅ・・・』


アイコはしばらくの間、肉を口にすることができなくなったという。



さらに翌日、クレパスクルムにて。


『じゃあレオン、気をつけてね。』


「うん、また来るよ。次はあの魔神を倒すからね!」


『うふふ、そう簡単には負けないよ。』


私はイミルへ歩を進めた。


しかし、どうしよう・・・意気込んでイミルに行くと決断したものの、具体的にどうするか全くビジョンが浮かばない。

どの面下げてイミルへ戻ろうか・・・。



【次章:亡国の魔神】に続く。

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