影陰の中で
宇宙の写真
あの靄みたいな物が
自身の中にある
靄みたいな物に近い
たまに
ぼんやりする為
宇宙と書いてある
図鑑を取り出して
眺めている
園児のようだと
言われてしまうが
あの頃の見方を
続けていてはいけないのかと
影陰の中で
思ってしまう
スラスラとめくりながら
パラパラと読む
写真や絵を
中心に見ながら
付録を読んでいる形だ
内容も
大半は覚えていない
覚えないように読んでいる
勉強ではなくて
反応の練習だからだ
これに反応するのかと
自分自身と遊んでいるのだ
紅茶を飲みながら
目が飽きてくると
図鑑を閉じた
紅茶を飲みながら
柔らかな煙を出して
様々なピースを
色々な所へ動かしては
嵌めてみる
一連の遊びは
これで一式だ
何にもならない
何にもならないから
遊びなのだ
何かになりそうな気がするなら
それは遊びでは無いのだ