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【作品打ち切り 改訂版に移行しました】ニートな俺が山でスキルを習得させられて強くなったし、お金が必要なのでダンジョンで働きたいと思う  作者: MRプロジェクト
ゴブリン集落戦

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01.森へ

 マスコミによる精神の揉みくちゃ時間は、ダンジョン区域に入る為のゲートを通過して終わった。

 各々憔悴仕切った顔を浮かべているところを見ると、俺と同じなんだなと思える。


 そうした意味合いから少し息を吐いて全員ゲートを越えると、黒服の男たちが持ち場にも戻り、少し歩くと河田さんが立ち止まった。


「お疲れ様でした。では皆さん、昨日と同じ班に分かれて下さい。班に別れられて、担当の者が付いたらダンジョンに潜っていただいて構いません」


 そう簡潔に言う河田さん。


 なので皆んなも直ぐに班を組んだ。すると、出来上がった班から職員の人が付いた。多分これは、安全処置なんだろうな。

 昨日使ったVRのゴブリンバトルって実際2倍らしいし、レベルの低い間は無理だろうから。


 そうして俺たちも班が出来上がったので待っていると、河田さんが俺の隣についた。


「嶋崎さんの班には僕がつかさせていただきます」


「え……」


 突然にそんなことを言われ驚いたのは悠夜だけではなく、班のパーティもだった。


 そもそも、俺の隣に立って俺に向かって言うのだから俺が一番驚いてるが……。


「え、あの……嶋崎さん。なんかしたんですか?」


 そんな申し訳無さそうに山田さんが聞いてきたので、身振り手振りですぐに否定した。


「してませんよ。といいますか、僕自体が一体何をしたらこうなるのか分かりませんし」


 俺、なんもしてないし。何が原因で専属担当者として俺名指しでつけるの?

 全く分からん……。


 結局その後はわからずじまいで、続々とダンジョンに潜っていく班を傍目で見ながら俺たちも急いでダンジョンに潜る事になった。


 ダンジョンの入り口は、巨大なアーチ型で、中が全く見えない程に暗かった。だが、一度入り口を潜れば景色が一瞬で変わり、草原がそこに広がっていた。


「なんじゃこりゃ……」


 俺は思わず声を漏らした。


 後ろを振り返ってみると、入った時と同じ、真っ暗で何も見えないアーチ型の出入り口の空間がある。


 小説とかでも、この手の現象を扱ってたりもしてたな。所謂異空間に行くためのワープゲートなのかもしれない。


 そうして観察していると、河田さんは剣帯している剣を鞘ごと取り外した。


「では、探索を始めましょうか。他の方々も探索し始めてますし。それと、嶋崎さん、確か貴方は剣と短剣でしたね」

「はい、そうですけど」

「これ、嶋崎さんが遅かったので今渡す形になりますが」


 そう言って剣と短剣を渡してもらう。昨日と同じ、刃が銀光を放ち、薄茶色い革が取ってに巻きつけられた剣が一本と、同じような短剣が3本。


「ありがとうございます」


「いえいえ、では出発しましょうか」


 何処まで続くのか分からない広大な草原帯。途中途中に木も生え始め、森とかも歩いていると見つかった。

 こうして歩いていると、なんか現実味がないようなあるような不思議な感覚に襲われた。

 だが実際、現実味なんて無いと思う。ダンジョンなんていう建物の中に魔物なんて、それも人を軽く凌駕する化け物だとしたら。

 普通に聞けば馬鹿げた話、信じるのも阿呆らしい___かく言う俺は信じた奴か。


 俺は、少しブーメランに気落ちして地面を見るとやっぱり普通の草なんだと視覚的にはそう見える。


 まぁ、それはそれだ。今は初探索、初バトル。

 監督であり、経験者である河田さんがいるし大丈夫だろう。


 そう、気ままにレベルアップできたら良さそうだが。


「あの、河田さん。私たちって何処までいくのですか?」


 歩き始めて2時間程。敵と出会うことなく歩き続けてるから、景色に飽きてきたころ狭山さんが河田さんの隣に立って聞いていた。


「そうですね。僕は取り敢えずダンジョンの広さを知って欲しいので、二階に上がる階段まで歩くつもりです。あわよくば、その途中で魔物との戦闘体験を……と思っているのですけどね……」


 どうやら、適当に歩いてるわけではないらしい。

 それを聞くと少し安心する。

 影宮さんとかも無闇矢鱈(むやみやたら)に歩き回っているわけじゃないと聞けば「なんだ、そうだったのか」と、溜息をついていた。


 それからも歩き続けたのだが、魔物との遭遇はなかった。そうなると、何かがあった時の為の身構えに対する、張り詰めていた空気は弛んでいき、とうとう誰一人も武器を構えて歩かなくなっていた___俺は元から、こんなに重い武器を持って歩くつもりは無かった。


 そんな時、河田さんが足を止めて振り返った。


「……二階の階段まであと少しなのですが、近くの森に少し寄り道しましょう。開拓済みですし、報告によれば魔物も集落とか作っていないそうですし」

「魔物が、集落ですか?」


 俺たちは、淡々と歩いていた方向から左に向きを変えて歩き始めた。


「あー、はい。まぁ、一階層で集落を見ることは無いと思いますが」

「では、何層くらいから見るようになるんですか?」


 少し、好奇心で聞く。

 集落となると相手も数が多く、連携を巧く取るようになるころだろう。

 俺たちが適応出来るようになるのはいつ頃からだろうか。


「そうですね、大体3階層からチラホラと」

「三階層ですか」


 三階層。まだ俺たちには早い話か。でも、予備知識としたら、重要かもしれない。


 それからも、特に何もなく15分ほどして森が見えてきた。


「もう直ぐですね。本当はスライムとかで戦闘慣れをさせたかったのですが、今回はゴブリンにしましょう。僕が付くので安心して戦ってもらって大丈夫です」


 すると、徐に山田さんが、背負ったバックからしおりを取り出した。


「ゴブリン___緑色の体皮に醜悪な顔。発達した牙と、130cmくらいの小さな子供のような体躯とゼロに近い嗅覚が特徴で、基本西洋剣を帯剣している。魔物脅威度は2」


「山田さん、いい判断です。そうです、ゴブリンとは、小柄な体格をした緑色の魔物です。かなり強いので、頑張りましょう」


 頑張りましょうって……。


 これを一抹の不安というのだろうか。

 別に頼りにしていないわけでは無い。なにより、経験者だから。だけど、河田さんが強いといっても力量は分からないし、信頼出来るだけの姿を見てないから背中を預けられるほどじゃない。


 って、そんな事を言い出したらみんながそうか。


 そうして気付けば森に入っていた。


 ガサガサと草叢を乗り越え、木々を避けていく。


 そこで気づいたのは、この森は障害物が少ない代わりに開けている所が多い。木に隠れたりしても気づかれるだろうなと思った。


 その時___弦の張った微かな音が聞こえた。


 それと同時に空を裂く音も。


 ただ、それに気づいた人は居なかった。河田さんですら気づいていない……否、速すぎて気づいていないのかもしれない。


 そして、その空を裂く物___矢を視界に捉えた時、俺は直ぐに動いた。

やっべー。2週間も空いてしまった……。

で、でも、取り敢えず魔物戦闘編は出来てますから!

(`・ω・´)

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