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【作品打ち切り 改訂版に移行しました】ニートな俺が山でスキルを習得させられて強くなったし、お金が必要なのでダンジョンで働きたいと思う  作者: MRプロジェクト
第一難 ニートだから時間がある訳で

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10.その地獄のような日々を省みる

 山籠もり初日の1日目。今日から思い出日記をつけたいと思う。と言っても、記憶は完璧ではないので微かな記憶だが。


 なにか書けるものがあればよかったな、と今更ながら思う。


 1日目ー

 なんやかんやがあって、冬のこのクソ寒い冬の時期に山に来た。ここは普通に動物がいるようだ。

 初日の行動は、水と食料を探すことから始まった。優先順位は食料が1で2に水だ。冬だからそこまで喉は乾かない。


 だから優位に進める話だったのだが、俺は1日目で悟った。ここの動物は異常だ。何がって、全てが。



 2日目ー

 昨日は重度の警戒をしながら歩き回って疲れた。収穫もなし。その日は安全のために木の上で寝たが、身体がとてつもなく痛くて眠れなかった。慣れないことはとことん慣れないようだ。

 だから今日から本格的に進んでいくとの話なのに少々気が滅入る。

 まぁ、結局のところここでの生活が強いられるわけでだな。

 俺はコキリコキリと、身体を左右に捻って背骨を鳴らし、気を引き締めた。この山のマッピングから始めるようだ。

 ただ、殆ど未開拓である。結局その日も食料、水が見つからなかった。

 あー、腹が減った。



 3日目ー

 熊に襲われた。それが半端なくでかかった、4mくらいはあっただろう。だが、エレンが魔法を使って倒してくれた。魔法つえーと普通に声が出てしまったが「次の戦闘はマスターがしてくださいね」と焦げた臭いを放つ熊を捌きながらエレンが言っていた光景は今でも思い出す。ちなみにその日の食料となった熊肉だが、血の味が強く獣臭かった。要するに不味かった。


 調味料は偉大で絶対だった。



 4日目ー

 戦うには武器が必要なので、ここの木を切り倒して槍と木刀を作った。ひとつ言うとすれば、木が固すぎてエレンに倒してもらい、加工してもらったことだ。


 強度を表すなら、多分ダイアモンドのそれ以上か。



 5日目ー

 まだまだ麓だが川が見つかった。当分はここを拠点に生活するとのこと。水の問題が解決したので、次は家と食料を確保しに探索を始めた。

 いつもは隠れて戦闘を過ごしていたが、今回から戦う。標的は虎みたいな猪だ。今となっちゃあ「あ、虎イノ」で流せるが、当初はすごく生態が気になっていた。だって顔が牙虎(サーベルタイガー)のような癖して、ずんぐりむっくりした丸い体なんだからな。


 その日の食事はなかった。言わずもがな完敗だ、あ-痛い。この程度じゃ回復魔法を使ってくれないエレンは鬼なのではないのだろうか。



 6日目ー

 今日も木の幹の上。太く堅い木の幹があることが幸いだろう。食糧なし。武器はあるが実力がない。この先が心配だ。


 今日も水と血と汗だけだった。



 100日目ー

 ここに来てもう3ヶ月、早いようで遅い長さ。

 ここに来て漸く一人で化け物相手に勝ちを収め続けられるようになった。それに伴い、この森の木を使って家を作った。ガサツで計画性のない作りだが、土木知識がないので仕方がない。雨風凌げればなんてことないのさ。


 家が出来たその日からはその庭となるところで実力を付けようと剣術、体術、魔法の大まかな戦法、立ち位置、行動手順の指南を受けた。


 それにしても最近感覚が狂ってきている気がする。



 370日目ー

 もうこの頃だと、山籠り生活に半分は慣れた所だ。家を移しては、山の中腹に進んで今は戦闘訓練中。食料問題も大体解決して来た感じだ。


 この1年ちょっとでスキルを習得した。括りで言えば魔法スキルの初期魔法全てと言った所だ。

 まぁ、習得したからと言って扱いに慣れてるわけでもなく、寧ろ1年経った今でも慣れない。いつか努力が実ればいいが……。今のところ器用貧乏だ。


 体術も剣術も我流に変えていき、自身がやりやすい動きと、行動による最速秒数、つまりは無駄のない動きを体にインプットしていった。



 400日目ー

 特殊系のスキルを3つ覚えた。身体能力向上と探知、音だ。それぞれ使い始めで弱いが、エレンを見ているとレベルの差が凄いことはよく分かる。

 探知スキルは有能だった。直ぐ生き物が見つかる。この山の化け物共は探すときに限ってあまり出てこないので、これで大幅に食糧問題が解決しそう。


 その日は野菜と肉と魚のバランスのとれた食事が出来た。不味かった……。

 せっかく初めてワンパン決め込んだのに残念だ。



 492日目ー

 我流の剣術と槍術、加えて短剣術が身について来たので山頂に向かうらしい。時期は夏に向かってるのに、ここはまだ寒い。雪解けが停滞している今の森林をどう俺は受け止めればいいのか、未だに謎だ。


 スキルもこの期間で18個程手に入れた。が、成長のほどはと言われると、何も言えない。また器用貧乏になってしまった。



 493日目ー

 山頂に近づけば近づくほど化け物がより化け物になってくる。この日だけで16頭も狩った。疲労困憊。それと、自身の力の限界が感じ取れた。

 普通に人間してるからだろう。エレンなんて目に見えないし、一瞬で仕留めやがる。はっきり言って白い悪魔だ。

 追いつけるわけがないよっ。



 538日目ー

 遂に力が打ち止めになった。

 これ以上の力は求めても無理だとも言われた。

 それでも、飛躍的な強さの結果はある。だって100m2.3秒だ。100mは加速時間があるから0.3秒縮まる。50mなら1.3秒。

 これを3時間維持できる。


 だが、この程度では山頂の1割の半分で行き詰まる。そんな俺なのだが、エレンは登らせるらしい。

 そんなことしたら俺死ぬぞ。



 539日目ー

 結局なにも開花しなくて一晩寝込みながら考えた。そうしていると、エレンは一つ方法があると持ちかけてくれた。どうやら魔力素を常に循環させる事で今の10倍ほど、謂わば身体強化がパッシブで出来るらしい。山から出られない俺としてはこれに縋る以外できなかった。


 と、考えている時点で俺は何かに毒されている気がする。



 692日目ー

 魔力素の循環を教わってから長かったが、いよいよモノにした力。初めの頃は直ぐにぶっ倒れたが、今なら最高24時間、深層意識で回せるようになった。深層意識、つまり無意識だ。

 俺は遂に、無意識下で異常な力を手に入れた。そして明日から山に深く潜って行く。


 自身の身の程はのちほど理解する。



 730日目ー

 さて、2年目が始まった

 今の進行状況は山頂の5割だ。俺が人間をやめても、強い奴らがゴロゴロ居る。何故俺はこんな山でこんな事をしているのだろう。

 ああ、そうだ。これは半強制で、俺責任持ちの現状だ。後悔半端ない。



 864日目ー

 今日一番の敵白ゴリラ。やつはヤバイ、マジヤバイ、強すぎる、レベルが違う。周りの平均レベルが10に対し、あいつだけ100レベと言われても何の疑問を持たない位にヤバイ。


 俺は新たなトラウマを増やした。



 912日目

 あのトラウマが生まれた日から、順調に山頂へ登っていった。「あんな奴と出会いたくない、早く帰る」を元に必死に強くなった。

 そして今日、山頂に到着した。

 そして、やはり山頂にも居た。


 所謂フェニックスって感じがする。でかいし、神々しいし、美しいし。



 936日目ー

 フェニックス前線は24夜を機に終了した。俺らの勝利だ。フェニックスの敗因は両目を失い、片方の翼が遂にもげたことだった。

 因みに何故フェニックスというなのかというと、単純に不死身と思えるくらいの生命力であり、鳥類だったからだ。

 こうして、漸くこの山ををクリアした。



 957日目ー

 下山していたらでましたよ、裏ボス。それも逃がしてくれないらしい。

 白ゴリラ。お前だけは頭がおかしいから帰ってくれ。



 1000日目ー

 トータル1000日の記録。集計すると、身体能力は人間の569.27倍に相当している。スキルは魔法が58個。特殊が、32個。武器術102個。体術56個。とまぁ、沢山だ。

 だが、まだまだでもある。この程度、エレンに遠く及ばない。


 だがまぁ、普通にワンパン他一撃で決められるから悔しいだけである。



 1095日目ー

 そして遂に三年が経った。もう三年だ。

 そして、深夜に地震? があった。あれはどうやらダンジョンが生まれる「音」らしい。

 この山から出るのはもう直ぐになりそうだ。



 綺麗な星が沢山見える人外魔境からの景色、これも今日で最後なのかもしれない。

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