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タイトル:大切なお知らせ。

投稿時間:10/24 0:00


『諸君。


これから()()()は、冷凍睡眠に入ります。

日頃わたしを見ていてくれた人たちには悪いけれど、自分で決めたことです。


おやすみなさい。』


事務所の最寄駅である南公会堂駅から自宅まで、厚後線に乗って3駅。

電車の中で私は、この投稿のためにひたすらに自分がこれまでやってきたことを頭の中で反芻し、適切な言葉を選び続けていた。

出来上がった文章はたったの5行で、こんな日には、もっと長く長くお別れを言うのだろうと想像していた自分には、あまりに簡素な内容だった。


たったこれだけの自分。

たったこれだけの自分がしてもよい選択だったんだろうか。


投稿内容を埋めるスペースの下の、「送信」ボタンをクリックし、私は貝を眠らせるみたいに、ノートパソコンを閉じた。


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