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信じる


 夜が来るのが怖かった。見えない空間に、押しつぶされそうで。

 次に来る明日に、希望なんて持てなくて。


 ……雪登さん……


 いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。窓の外はすっかり夜へと変わっていた。

 彼は自分を探してくれる。信じている。

 だから、耐えられる。


 千春は自分縛る手首の縄を何とか緩めようと力を入れてみた。やはり、隙間なく縛られているため、無理に力を入れると粗い縄目が肌に食い込み、痛かった。


 でも、こんな痛みなんて、今までの事に比べれば比じゃない。

 体ごと柱に縛られているため、動けもしない。


「んっ……く、ぅ……っ」

 

 無駄だと言われても、それでも諦め切れないものだってある。

 それが絶望に変わるまで。

 その瞬間まで、雪登の妻としての「千春」でいたかった。



    


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