第87話 刀銃の本領発揮
風邪悪化したァァァァ!
銃が宙を舞う中俺は鞘に手を置き…
「創造魔法…スキル『合成!』」
創造魔法によって作られたスキル合成…
武器と武器を一時的に1つの武器にまとめるスキル。
「コクとハク!『合成』コハク!」
『うわーハクとこんなにちかーい!』
『凄いです…マスター』
「紅桜と黒鉄!『合成』桜鉄」
『合成ってこんな感じなんですね…』
『流石主〜』
コハクの見た目は左は黒みがかった白、右は白みがかった黒、と言った感じだ。
桜鉄は刀身が伸びており、刀というより太刀と言うべき長さになっていた。
色は上から下に行くほど紅色から黒色になっている。
「うん、上出来だ!」
「戦いの途中によそ見とは癪に障りますね…」
八尺瓊勾玉でレーザーを飛ばしてくるが……
『パン!』
1発の弾丸が天照大御神の顔に擦る。
八尺瓊勾玉のレーザーを貫通して…
「ほう……少し侮っていたかも知れませんね…」
「それは俺を過小評価してたってことですか?天照大御神さん!」
俺は桜鉄で切りかかる。
「ええ。でもあなたの評価を少し変えましょう。」
そう言いながら天照大御神は草薙剣を振り下ろす。
地面に叩きつつけたと思いきやその衝撃が地面を割ってこちらに向かってきた。
「おっと!」
「引っかかりましたね…八尺瓊勾玉!」
そしてさっき飛んできたレーザーよりさらに強力なレーザーが飛んでくる。俺はすぐさま剣を突き刺しコハクを構え相殺する。
「そろそろ終わりにしよう!」
鞘に桜鉄をしまい柄に手を置く。
俺の得意な技は抜刀なんでね……
「抜刀勝負ですか?いいでしょう!」
そう言って天照大御神も草薙剣を腰に当て構える。
抜刀勝負なんて誰も合図しない。
各々が準備出来た瞬間に始まる……
「「はぁぁ!」」
両者同時に抜刀……
桜鉄と草薙剣がぶつかり合う。
「悪いね天照大御神さん……俺の方は神器2つ分なんだわ…」
草薙剣にヒビが入り……そして……折れる…
「ふぅ〜私の負けですか………」
「天照大御神さんなんで八咫鏡使わなかったんですか?」
「それはただのちょっとしたことで本気出すなんて馬鹿の所業ですよ?」
ん?ちょっとしたこと?今回は結構な大事だと思うが……
まさか……
「天照大御神さん少しいいですか?」
「どうしました?私そろそろ戻らないとスサノオに怒られるんですが……」
「今回天照大御神さんがしたことって…」
「天界であなたの部屋を荒らしたこととフレイヤさん?だったかしら?にちょっとしたいたずらですが?あとあなたのホムンクルスを串刺しにしたことでしょうか?でもホムンクルスって生き返りますよね?」
やっぱり!今回の事と天照大御神さん全く関係なかった!!
「すみません…ではまた会う機会があれば…」
「ええ!その時はどうか仲良くしてくださいね!」
そう言って天照大御神さんは帰っていった。
「天照大御神さん無関係だったね〜」
「そう言えばジゴ!助けてくれたって!」
「自分の落とし前は自分でつけるべきだよリョウ」
「うぅ……」
じゃあ結局黒幕は誰なんだ?
「リョウ……なんかポケット光ってるよ?」
「ん?ああ、これな!カナリアがこれと同じ石持ってるんだけどカナリアがピンチになったら知らせてくれる石なんだ……………あっ!やっべ!!行くぞジゴ!」
「はいはい、次から音にしようね」
俺は転移でカナリアの場所に飛ぶ。
今日はまだ出そうか出さないか悩んでます〜




