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第74話 刀っ娘

「そういえばリョウ」


「ん?」


急にミラから声をかけられ、またなんかやらかしたかな〜と思いながら返事をする。


「なんで刀、魔力に戻してないんですか?」


あ………やばい。


『主、絶体絶命……』


『ピンチピンチ!』


くっ。なんで俺ばっかり!


「いつもなら魔力に戻しますよね?なんで腰につけてあるんですか?」


ぐっ!ミラに嘘はバレるし…


ここは嘘をつかずに切り抜けよう!


「じ、実は魔力に戻せなくて……魔力込めすぎて」


う、嘘はついてない。


だから大丈夫だ……多分


「では見せてください」


ふむ、ならもう1度やろうか…


あっ、間違えて魔力入れちまった。


『2人とも大丈夫??』


俺は心の中で彼女、2人に問いかける。


最近彼女達と心の中で会話出来るようになった。


『んっ!……はぁん!……すごい……魔力!…あ、溢れちゃう!』


『んっ!…とっても……濃いまりょ……く!あ……人化できる……』


ちょっと、なんか……すごいことなってる……ん?今黒鉄なんて言った?


「どうしたの?リョウ」


すると紅桜と黒鉄が光出した。


「「「「「っ!」」」」」


「ふぅ〜。やっと楽になりました〜」


「主、鞘を貸してください」


紅桜はスレンダーな体型をしており、胸もそこそこ、いわゆる美人。


黒鉄は……身長は小さいけど胸はある。


一部の女性から忌み嫌われる、ロリ巨乳だ。


「ってリョウは何まじまじと見てるんですか!」


痛って!


なんでか、2人とも裸で現れたんだよな〜。


俺は目を瞑る。


「主、鞘をください」


俺は2人の鞘を2人がいるであろう場所に差し出す。


すると柔らかなものに当たった。


「主……大ったん!!」


なんか紅桜から嬉々とした声が聴こえた。


「リョウ?何しているのかな?」


「ひぃ!」


やばい!ラファから殺気じみたものが!


「もう目を開けていいですよ?」


目を開けると、2人は着物を着ている。


「すごい……似合ってる」


紅桜の髪は桃色……と言うより桜色か…


だけど着物を着てどこか日本人らしさを出している。


黒鉄は黒髪で顔立ちも日本人らしさがあり、着物を着こなしている。


「むぅ〜」


「どうした?ラファ?」


「リョウの刀が人になったのも意義がありますが、私も……あの、着物?でしたか?欲しいです」


ふむ、この世界に生糸や絹なんてあったかな…


「ならちょっと探して見るか」


「お願いします…」


「みんなの分もな」


「「「ありがとうリョウ!」」」


みんな欲望には忠実だな

リョウ「そういえば銃に、魔力込めるとどうなるんだろ」


リョウ以外全員

「「「「「や、やめろ!」」」」」

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