第70話 信じ続けるもの 後半
今日は暇があるから投稿しますm(_ _)m
ミラ視点
「……やっぱり手薄って言っても兵は居るよね〜」
ふと、この前リョウに奇襲するのに欠かせないことを教わったことを思い出した。
『まず奇襲するにあたって必要な事は余計な事を考えないこと、無情でいること、そして物音を立てさせないことだ。物音を自分で立てないようにするのは当たり前、でも敵に見つかると叫ばれたり、仲間を呼んだりしてくる。だから必要なのは敵に見つからずに殺す。そうだな……あっそうだ!ミラ、投剣術でもやってみないか?いい機会だ、ミラは遠距離手段がないから覚えるべきだよ!ミラは遠距離となるとすぐ『レーバテイン』を使おうとするからね』
と、最後は苦笑されたが、リョウからちゃんと習ってお墨付きを貰ったのだ。
実戦で使ってみるのも悪くは無いはず…
ええっと確か、ブレードバックを軽く持って、で力は入れ過ぎずに、耳の横から肩は動かさないように、振り下ろす!
「ぐァ!」
よし!まず1人!
『投げナイフを当てるなら首か頭、かな。首の理由は声帯が出せなければ援軍を呼ばれる可能性は低いからな、しかも1発で仕留めれる。やっぱり首を狙う練習しようか』
あ、頭に当てちゃったな、よし!次からは首…と!
「うっ、3人」
『相手が3人以上の時、1人或いは両手で、2人を殺れるなら二人になるまで待て。でも急いでるなら…』
「3人が同時に死角になった時確実に首に当てて、次弾装填…行けるかな〜」
まずは2人!
そして2人が倒れる前に!もう1本!
「あっ!」
しまった…力は入れ過ぎた…
「ぐっ!」
ふぅ助かった…頭に当たってよかった〜。
それで…っと、確か相手の口を割らせる方法はっと……
おっ!いい感じの敵発見!
後ろからっと口に手を当て、首にナイフを当てる。
「命が惜しければ素直に私の質問に答えなさい分かったなら頷く!」
捕まえた堕天使は頷く。
「ヘラさんの居場所はどこ!?」
私は口に当てている手を軽く離す。
「ち、地下室だ!俺はまた死にたくうっ!?」
「質問だけに答えて次、質問に関係ないこと言ったらこの首掻っ切るよ?」
堕天使は頷く。
この場に置いて、この堕天使の命は私のもののようなもの。
コイツに逆らうことはできない。
「じゃあ案内して」
堕天使は頷く。
数分後、地下室に着いた。
「ここだ……だから命だけは!」
「あなたの役目はまだ終わってないわよ」
「なっ!」
そう、ここで逃がすと仲間を呼ばれ、私は重症のヘラさんを担がないといけないから自衛手段が無くなるだから…
「あなたが解放されるのはヘラさんを裏門まで運ぶまでよ」
「そ、そんな……」
「いいから無駄口叩かずヘラさんを運ぶ!殺されたいの?」
「は、はい…」
よし!これで作戦終了!あとは帰るだけ……
『終わるまでが戦いだ。最後まで気を抜くなよ』
うん…そうだよね。まだ気を抜く時じゃないよね!
リョウ必ず無事に帰るから、助けに来てよね……
「ふっ!油断したな!小娘」
「っ!」




