表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/97

第65話 黒幕の影

リョウエン視点




「くっ!」


いくらルシファー達より早く倒そうと思っても、残ってるのはなかなか強い奴ばかりだ。


「こんな時に!ふっ!考え事か!はぁぁぁぁぁぁ!」


特にコイツ!めんどくせぇ!!


大剣をこんなに振り回してるのにスキが少ない!


「行くぞぉぉぉぉぉ!!」


「お前こそ………気が緩んでるぞ?」


俺はこの大剣使いを刀で切り裂く。


「あと5人………」


くっそ!やっぱりコイツら強い奴は本当に強い!


「あいつらやられてなきゃいいけど………」




ルシファー視点



「ふっふっふ………その程度でよく我に挑んできたな」


「くっ!つ、強い……」


この堕天使強い………


3秒……私達が壊滅した時間だ。


「しかしまた、いい素材が手に入った」


奴はそう言って私の頭を掴み上げる。


「いいものを見せてやろう。くっくっくっ」


「ぐぁぁぁ」


頭の中に………何か………入って…………くる……


これは……誰かの………記憶?


あれは人間?と私?


人間は女。


どうやら見せられているのは彼女と私が付き合っている話らしい。


「くっくっくっ。これは夢などではない。貴様は神たちに命令され人間を監視しているのだ。だがしかし、貴様はこの人間に惚れ付き合い、そしてそれを見た神はどうしたのか。それは自分の目で確かめたらどうだ?」


なっ!


「ルシファーよ、使命も忘れ人間と付き合うとはどういうことだ?」


「私が彼女と付き合ってはなりませんか?何人かの天使はこちらについてますよ?流石のあなたでもこの数相手には無理でしょう。」


「それがルシファー、貴様の判断か…ミカエル…やれ。」


「ぐぁぁぁ!」


私達はミカエルによって倒され…気を失い魂は消滅させられた。


「はぁ、はぁ、はぁ」


「どうだった?貴様の未来は?」


正直、驚きだ。信じられない。


あんなの私は信じたくない。


だが、今の話が何故か嘘のようには思えない。


怖い。信じられない自分や、神たちが…


「今の間にあの神を殺ればお前はあの女と仲良く暮らせるぞ?くっくっくっ。」


「っ!」


私の心のどこかで、そんな機会があるならやりたいと思ってしまった。


「貴様は今の生活楽しいか?人間といる時は楽しそうだったぞ?天界にいた時より笑っていたぞ?」


「っ!」


なら私は!私は!


「そっちに付けば…」


「ん?」


「そっちに付けば私は幸せになれるか?」


「くっくっくっ。そうだな。天界にいた時よりは幸せだと思えぞ?くっくっくっ」


「わかった。そちらに着こう。」


俺はもう神なんて信じない。


もちろん悪魔も。


ルシファーの翼は真っ黒に染まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ