第62話 戦終の日常
「リーフィア〜♪」
「ジ〜ゴ〜♪」
「リョ〜ウ〜♪」
「ラ〜ファ〜♪」
昨日は色々なことがあった。
堕天使の襲来。
ジゴの恋人、リーフィアが堕天使になったり、それを救出したりと色々あった。
だから今日はゆっくり遊ぼう!ってことでダブルデート。
「ふふっ。またジゴと、リョウと遊べるなんて♪嬉しいよ♪」
リーフィアは体調もいいし、どこか悪い所があるわけでもない。
好調だ。
「しっかし、あの黒い羽が白い羽に戻るんだな。」
「そうですね〜♪」
今は俺が天界の長だ。
リーフィアが望むなら地獄にも行かせてあげるし、なんなら悪魔にすることだってできる。
でも本人は
『リョウや、ラファちゃんに迷惑かけた分、きっちり返すよ♪』
と彼女らしい返答が返ってきた。
「これで本当に堕天使は全滅したのか?」
これに対して答えは『否』だ。
消滅したはずの魂をもう1度この世界に戻してくることは不可能だ。
俺でも、できないことはない。
だが、それにはこの世界を創る量と同じ量の魔力がいる。
それなら、自然と産まれる魂を使う方が楽だ。
『じゃあどうして奴らはリーフィアの魂をこの世界に戻した?』
答えは『ジゴの弱みを知っている』ってことだ。
俺と同じ全能か…もしくはそれ以上の………
「リョ〜ウ〜♪」
「うわぁ!びっくりした〜」
「折角のデートなんだから考え事なんてしないで楽しも!」
そうだな。こんな時まで考え事をするのはラファに悪い。
「よしラファ!好きなもの買ってやる!」
「本当に!?じゃあじゃあ…………………」
この時裏ではまた、新たな戦の準備が始まっていた。




