4話 戦う理由
ラファエルに連れてこられた場所は、門から馬車で10分程の、この街で1番目立つ、騎士団支部、というところだった。
「リョウ、これが私達を救ってくれたお礼よ」
「いやいや、これを貰う理由は無いよ。ここまで送ってくれなかったら、俺ここに着けなかったし」
「誰でもして上げてるわ。だからこれを受け取って!」
そう言って俺にお金を押し付けてくるラファエル。
俺は渋々そのお金を受取った。
中身を見るのも失礼だから中身は確認してない。
「それでさ、ラファエル」
「ええ、亡命者が出るほど追い詰められているのか?って質問よね?」
「ああ、」
俺が今1番知りたい情報だ。
「……この国の領土の十分の九が帝国に奪われたわ。」
ん?聞き間違いかな?十分の九??それって、もうほとんど無いんじゃ?
「それはびっくりするわよね。だってこの街が王都以外の最後の街ですもん。」
王都以外の最後の街?つまりはあと2つしか領土が無いってこと?
「つまりは絶望的ってことか…」
「……ええ」
少しの沈黙が続く…
「…そこで、リョウ…」
「この国を助けて欲しい…ですか?」
「……ええ」
また、沈黙が始まる。
俺はこの国を救える力があるのか?
あったとしても、俺は人を殺せるのか?
その事に対して俺は悩んでいた。
もし、人を殺せるとして何のために戦うのだろうか?
ラファエルはこちらを見ている。
「なあ、ラファエル。」
「なに?リョウ」
今ここで明確な報酬を決めておこう。
「もし、この国に勝利を与えたら、俺に何をくれる?」
「…あなたの欲しい物よ」
その返事を待ってた……
「じゃあ勝ったらお前を貰う」
俺は初めてラファエルを見た時から惚れていた。
「かっこつけても似合わないよ」
「はは」
「いいわ。その変わり勝てたら。ね?」
良しやってやろうじゃないか!
「そんなの普通に言ってくれればok
したのに……」
何かラファエルが言ったようだが…小声なので聞こえなかった。
まあいっか!
さあ反逆の始まりだ!