第43話 戦の合図
『共和国騎士団長暗殺』
その知らせは軍や勇者たちの土気を一気に下げる知らせだった。
今度は自分ではないのか?
自分より強い存在がやられるということはそういうことだ。
だがしかし、それはある一つの出来事で一瞬にして変わる。
その出来事とは新たな騎士団長の受任だ。
新しい騎士団長は前の騎士団長より優れている。
指揮に関しても、実力に関してもだ。
だが1つ疑問が湧き上がる。
なぜ彼女は今まで騎士団にいなかったのか?
『旅をしていた』
『女だったから』
『昔は強くなかったから』
その答えが出るのはのちのちのことであった。
1ヶ月後
この1ヶ月で共和国は勇者たちの育成と軍の強化を重点的に行った。
結果、勇者1人の力は魔王に負けず劣らずの力を得ていた。
が、それは今までの魔王だった場合の話である。
リョウエン視点
「よし!作戦会議だ!」
現在、共和国にて宣戦布告を行われ緊急会議をしている。
「作戦は何?」
アリサが疑問を唱えるが…
「その前に…お前らの名前知らねぇ」
「へ?」
「ワシはサタンじゃ」
とても動揺しているアリサを……放置!
「私は……ヘル…」
「私はレヴィアタンよ。よろしくね」
「僕はベルゼブブ」
よしこれでやっと全員の名前覚えた。
「ちょっと待って!リョウ…じゃなくて、大魔王様。あなたは私達の名前全員を知らなかったの?」
「ああ、それと作戦だが、」
作戦は至ってシンプル。
俺とサタンの少数精鋭の部隊で迂回し背後から攻撃。
前方はベルゼブブとレヴィアタン、ヘルで鶴翼の陣形で行く。
アリサは魔法がメインの軍なので城の上から魔法をバンバン打ってもらう
「以上だ。何か反論は?」
「ちょっといいかな?この鶴翼の陣形だっけ?この作戦は個々の数が相手を上回ってる時に使う陣形じゃないのかい?」
「ベルゼブブ今の説明は100点中80点だ。そもそも俺とサタンの少数精鋭の部隊を背後に回してる時点で敵陣は崩壊するだろう。」
「どうしてそう言いきれるんだい?」
「相手はまずベルゼブブたちの軍を押すだろう。それは間違いない何故なら勇者を前衛に配置するからだ。」
「なるほど、理解したよ」
「私には何言ってるかサッパリだよ」
元々共和国は技術は確かに発展してるが…それ以外がひどい。
だから王国を落とされた時点でアイツらの食料事情は心もとない。
つまり共和国に自給自足の術がない。
今の日本のようなものだ。
アメリカ、中国などの外交を切ったら多分まず初めに飢えが発生するだろう。
そんな自体が起こる前に早急に手を打たないと行けない。
つまりはさっさとやってさっさと終わらせたい。
だから強気で行かないと行けないので勇者前衛は確定。
つまり後ろはガラガラ。
「だからこそ後衛が崩壊すればあとは挟み撃ちで一件落着。元々鶴翼の陣形は囲う為にあるが、今回は逃げ場を無くして潰すってことだな。」
「なるほどね…」
「じゃあ全員戦闘配置!戦の合図は…もうすぐだ…」




