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第40話 魔王の配下
「菜々!どうして!?どうして君は生きているんだい?」
蓮は牢屋の中から必死にそう言った。
「私は向こうの世界ではいじめられっ子だった。それが嫌だった…だからこの世界に来た。元々神様に『こっちの世界で生きないかい?』と言われてたの…だから私はこの世界で生きている。」
「そんな…」
蓮の心は揺らぐ…人達の味方をするか、彼女のため、人を裏切るか…
「一緒に逃げないか?」
「?」
蓮の答えは菜々は魔王に脅されてこんなことしているのでは?と言う結論しか出せなかった。
「それは嫌よ…私は戦うから…さ、蓮あなたは王国の何処かでひっそりと過ごしなさい。」
「ど、どうして?」
「私は、リョウ大魔王様に助けられて、尚且つ復讐のチャンスまでくれた…ここで逃げることは許されないの」
時は遡ること半月前…
「ちょっと帝国の様子見てくるわ〜」
「はい。気をつけて…」
「行ってらっしゃ〜い!」
「怪我ないようにね…」
そう半月前にナイと、リョウエンは出会っていた…
リョウ「伏線回として」
ラファ「今回は少なめ!」
アリサ「べ、別に好きで、少なく描いたわけじゃないんだからね!」




