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1話完結シリーズ(歪み)  作者: ライス伯爵
5/6

おっちょこ

歪みましておめでとうございます

♠︎深夜のコンビニにて


「いらっしゃいませー。」


「おい、手を上げろ。強盗だ。」


「…。」


「手を上げろ。」


「…。」


「手を上げろ。」


「…。」


「手を上げろ!殺すぞ!」


「…フッ。」


「な、何がおかしいっ。」


「だって…。アハハ。」


「何がおかしいんだ!教えろ!」


「目出し帽の裏表が逆じゃないですか。」


「…えっ?」


「ほら。そこの鏡見て。」


「…あっ。」


「登場からずっと面白かったですもん。」


「…。」


「逆の立場で考えてみてください?あなたはコンビニに一人。そこに強盗がやってきます。しかし目出し帽は裏表逆。そんなやつが言う、手を上げろ!って超面白くないですか?」


「…フッ。」


「ねっ?面白いでしょ?そんなやつすぐミスしそうだもん。バターナイフで脅して来たりしそうだもん。カラーボールとかすぐ当たりそうだもん。」


「ゴッ、ゴチャゴチャ言ってると本当にやっちまうぞ!」


「あれ?図星?どうせアレでしょ?逃げるときもときどき小銭をチャリンチャリン落とすんでしょ?」


「お、おい!これが怖くないのか?」


「あっ、本当にバターナイフじゃん。」


「…くっ!」強盗は逃げる。店員はカラーボールを投げる。


「あっ、一発目で当たった。あれ?小銭落ちてる。あっ、こっちにも。あれ?こっちにもある。」


店員は店内を出て小銭を探す。そして叫ぶ。


「これあいつの家にたどり着くんじゃねぇ?」


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