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1話完結シリーズ(歪み)  作者: ライス伯爵
2/6

分岐点

歪みを堪能してごらん。怖い痛いは最初だけ。

平成27年10月21日、今夜がナオトの人生の分岐点である。


ねぇ、おとーさん。


何?


なんでうちにはおかーさんがいないの?


お母さんはね、竜巻に飛ばされて行ったんだ。そして遠いところに行っちゃったんだよ。


じゃあ、もうおかーさんにはあえないの?


会えるさ。


えっ?ほんとに?


うん。あそこを見てごらん。ほら、お母さんはあそこで光ってるんだ。


ほんとだ。おかーさんはほしになったんだね。


えっ、違うよ。


じゃあ、おかーさんはどこにいるの?


あそこだよ。ほら、あの柳の木の上を見てごらん。ガイコツが光ってるだろう?


うん。


お母さんはアレだよ。お母さんは毎日、ナオトを見守ってくれてるんだ。


でも、なんでおかーさんはほしじゃないのにひかってるの?


蓄光塗料を塗られてるからだよ。お母さんは蓄光塗料の力で光るんだ。


おかーさんはなんでちくこうとりょうをぬられてるの?


それはね、お父さんが自治会の飲み会で酔っぱらって町長のパンツをはぎ取ったからだよ。その次の日、町長は飛び出し人形の代わりとしてお母さんの体に蓄光塗料を塗ったんだ。すごいだろ。どこを探してもいないぞ。お母さんが飛び出し人形なんて。なあ、ナオト。


…うん。


この日からナオトの性格が歪んだ。

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