表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不良勇者のチートな異世界物語!!  作者: 白猫
第2章 不良勇者の武者修行
10/77

ランクup!!

俺とチルは、『役所』に向かっていた・・・・・

もちろん理由は存在する。

チルの話によると、役所に一定量の金を納めることで、勇者としてのランクが上がるらしい。


「紅葉さんは、今回いくらの寄付をするのですか?」

チルは、俺にそう質問してきた。

「ん、まあ当面の生活費も必要だし、今回は100万ってとこだな。」


しばらく歩くと、役所に着いた。

役所の前には、立札があった。

その立札にはこう書かれていた・・・


『以下の金額を納めた者のランクを1上げるものとする。』


     

下級勇者

100万円 ランク1⇒2up  下五級勇者

500万円 ランク2⇒3up  下四級勇者

1000万円ランク3⇒4up  下三級勇者

2000万円ランク4⇒5up  下二級勇者

3000万円ランク5⇒6up  下一級勇者


      中級勇者

1億円 ランク6⇒7up  中二級勇者

2億円 ランク7⇒8up  中一級勇者


      上級勇者

10億円 ランク8⇒9up 上級勇者


      超級勇者

100億円 ランク9⇒10up 超級勇者



俺たちが今回納める金額は100万円。

現在、ランク1の俺は、これでランク2になることができる。


役所の中は吹き抜けのロビーになっていた。

なんて広さだろう・・・

ここで野球ができるのではないだろうか。

そう思ってしまうほど広いロビーが、目の前に広がっていた。


ロビーの中には、一定間隔で『受付』のような場所が置かれていた。

どうやら、あそこで金の入金を行うようだ。


「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。」

受付嬢は笑っていた。

だがそれは作り物の笑顔にすぎない。

コンビニやスーパーなどで買い物をした後の『愛想笑い』のような物だ。

俺は、その女の前に座った。


「今回、勇者さまはいくらほど寄付されるおつもりですか?」

女はさらに続けた。

「ランク1の勇者さまでしたら、最初は10万円ほどが妥当な金額かと思いますが・・・いかがでしょう」


「じゃあ・・・コレで」

俺は、女の前に100万円の束を出した。

「100万円ですか。よろしいので、こんな大金を!!」

女は動揺した様子だった。

普通、ランク1の勇者が100万円の束を出すなんてありえない。

ホームレスが100万円の束を出すくらいの暴挙である。


「100万でいい、金には困ってねえし」

女は釈然としていない様子だった。

「・・・はあ、ではすぐに、『赤の勲章』をご用意いたします」

「少々お待ちを・・・」


勇者のランクの見分け方・・・それは胸についた『勲章の色』で見分ける。

ランク1には勲章がない。

ランク2~6は『赤の勲章』。

ランク7~8は『銅の勲章』。

ランク9は『銀の勲章』。

ランク10は『金の勲章』。

このようにして、勇者のランクは見分けが付く仕組みになっている。


しばらくして、奥の扉から女がでてきた。

その手には、赤の勲章が握られている。

勲章を胸にあてつけ、俺は役所を後にした。


「しっかし、こんな小せえもんが100万円と同価だと思うと・・・気がめいるな。」

「その勲章は勇者としての証、証は自分の価値を証明するもの。勲章には、それだけの価値があるということなのですよ。」


一日の用事を終えて、俺は宿屋を探していた。

「ちょっとそこの勇者さん。」

振り返ると、そこには15歳くらいと思われる少女が立っていた。



その少女の胸には、『金の勲章』が光っていた・・・・・・







 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ