ここまでの蛇足的な詳細解説 ~その2~
・「神に見放されたされた者達」
フェリス教において認識されている差別概念。
それぞれ後述するフェリス教の経典に書かれた記述に由来するが、経典そのものにはそのような用語は一切存在していない。
あくまで、後世においてフェリス教団が勝手に指針とした概念である。
・「神に祝福された者達」
人間族(アフェバイラ帝国樹立以前は「人」「人間」といえばこれを指した)、天翼族、まだ登場していない一部の種族が該当。
フェリス教の指針としても基本的には「神に許された者達」と扱いは変らないが、ごく稀に「神に許された者達よりもえらい」と勘違いしてしまう人間族もいた。
フェリス教の経典に記される伝承に、フェリスから直接教えを受け賜ったのが天翼族、そして人間族だったことに由来する。
とくに天翼族は記された内容から見て取れる神秘的な特徴、美貌から、もっとも祝福が高い種族として扱われている。
ただし、あるときを境に彼ら、彼女たちの記述がなくなったため、天界に行き世俗とは縁を切って今でも生活をしているとフェリスでは解釈していた。
だが、そもそもとして経典の記述や御伽噺意外に、実在したとされる信頼できる痕跡はないため、歴史学においてはあくまで経典に書かれただけの想像上の種族、もしくは早期に絶滅した種族だという主張も強かった。
ゆえに、アノンが天翼族を民に紹介したときの衝撃は計り知れず、フェリス法国、教団でも一時パニック状態になったとされている。
・「神に許された者達」
四腕族、多眼族、他いくつかの種族を指す。
祝福された者達に比べれば種族の種類は多いが、それでも一握りではある。
全体的に、造詣が人間に近い、もしくは人間族と昔から交流があった一部の亜人が該当。
フェリス教における権利、扱いとしては「神に祝福された者達」と変らない。
フェリス教の経典において、人と同じように扱われている描写のある種族に由来している。
・「神に見放された者達」
牛角族、竜尾族、豚鼻族、夜叉族など、その他多くの亜人が該当。
全体的に、動物の特徴を持っている種族、人との交流がほとんどなかった種族が該当している。
経典において、「描かれていない種族」であることが由来。
「人々は争ってはいけない、差別してはいけない」と経典にはあるが、経典に書かれていない種族なのだから彼ら亜人は人と同じにする必要はない、という解釈からきている。
なお、フェリス教による宗教的束縛が緩くなった後世、また当時の帝国などの一部の地域においては、
「別に亜人を差別していたのではなく、単にフェリス教が広まった当時、まだ人間と接触がなかったため知られていない存在だったから」
というのが一般的な解釈となっている。
動物タイプの亜人は人間族と生活圏が大きく離れていたこと、動物タイプでも当時すでに交流があった種族は記されていることがその根拠。
もちろん、いまだに経典を絶対視する一部の経典根源主義者もいないわけではない。
・法務官
主に国の法律の制定、施行を手がける法官。
アカデミー卒業が条件なため、ガチのエリート職。
そのため結構モテる。
イケメンよりは甲斐性が重要なのは、どこの世界でも変らないらしい。
ミステリーや歴史モノのオタが多い傾向がある。
・法税官
主に国の金銭管理に伴う業務を担当する法官。
計算力が重視される役職であり、帳簿のほか土地の測量、穀物の増減予測など、携わる仕事は多岐にわたる。
兵器、乗り物オタ、ファンタジー魔学ネタ、マッド魔学者キャラなどが好きな人が多い。
「SF」「特撮」「戦隊モノ」との適合率が高いのはそのせいだろうか。
・法神官
冠婚葬祭、教育、孤児の救済などを実施している法官。
当初はフェリス教の司祭でしかなれなかったが、後々においては宗教的な縛りはなくなっていった。
日ごろ聖職者としての態度が求められ鬱憤がたまり易いせいか、バトルものや特殊性癖エロが大好きな人がいるとかなんとか。
・法武官
様々な訓練や、戦争時の兵を統率する法官
またアノンの提案で、平時においては災害救助、復興支援などを行うようになる。
戦術考案や兵糧管理などもするため、座学においても一定の力が求められている。
決して脳筋ではつとまらない役職。
好戦的な者が多いせいか、当然の如くバトル、冒険モノのファンが多い……のだが、何より「美少女系」と言われるジャンルのファンが多いのもこの法官の特徴。
訓練所や戦場に張ったベースキャンプの天幕には、たいてい一枚はアノンの書き下ろしピンナップが張られている。
また戦場に出るときその首には、戦死時の氏名確認用ドッグタグのほか、自分にとっての女神、嫁の姿を模った人形を付けるものが多い。
だめだこいつら。
・『顎鬚』
初代『賢しき隠者の会』の一人である三級法武官。人間族。
最終的には特級法武官にまで昇進。
とりあえず名前は今のところ必要ないだろう。
アフェバイラの王国、帝国時代を通しても、名だたる将の一人。
初代聖女・帝王親衛隊長となるオアドには届かないが、数々の武勇を残している。
生涯独身を貫き通すと思われていたが、一級法武官に昇進したときに結婚(二次元の嫁ではない)。
ちなみにその相手がアノンにより発表されたとき、国内だけでなく大陸中を揺るがすことになった。
この件については、別の機会にて語られるかもしれない。
彼もまた、アフェバイラの歴史を変えた一人である。
・『監視者』
初代『賢しき隠者の会』の一人である四級法税官の女性。四腕族。
最終役職は二級法税官。
名前については他三人と同上。
法税官としてはとくに名を残すことはなかったが、「キャラクターの衣装を着ることでその役になり切る」という娯楽文化を世に広めた人物として、後世において教科書に載る人物となる。
また子煩悩で知られており、普段は生真面目で冷たい印象の彼女が子供に関することがあると、とたんに「ゆるあったかい人」になるというエピソードには相貌を崩さすには居られない。
そんな彼女に対するファンは数多く、「アフェバイラ☆ぱらだいす」では彼女をモデルにした作品が多数発表されていた。
・『聖老』
初代『賢しき隠者の会』の一人である四級法神官。人間族。
最終役職は変らず四級法神官。
名前については他三人と同上。
会の設立者でもあるが、知名度は低い。
昇進の機会そのものはあったのだが、いろいろと疲れていたらしく辞退したという噂がある。
また、ゴラゴンドールの熱心なファンであったといわれているが、真実はさだかではない。
「もうちょっと、もうちょっとだけ計画は延期なんじゃ……」
という謎の口癖を持っていたが、その計画がなんだったのかは、未だに謎である。
ゴラゴンドールが完結後は「ワンパーツ」という作品にはまっていたという。
晩年、「狩人×狩人はあきらめた。だがワンパーツが完結するまでは死ねない」、とよく言っていたが、非常に残念なことに、ワンパーツの完結まで、彼の寿命は持たなかった。
合掌。
・『鼠の耳』
初代『賢しき隠者の会』の一人である二級法務官。人間族。
最終役職は一級法務官。だが、非公式ながらアノンを支援するための特別チームに属していたとされている。
温厚そうな外見に見合わず、冷徹にて冷静な野心家の男だが、アノンに対しての忠誠心は高く、その知性と諜報、調査力によりアノンの力を支え続けた。
何かと符丁を使ったり、意味ありげな台詞を言うのが好きで、彼の部下の女性秘書は良くため息をついていた。
余談だがその部下と結婚したらしい。おめでとう。
・リート・マシ
アノンの従者にして、若くして特級法務官の地位に登りつめた人間族の女性。
名前については30代以上にとってはいうまでもない
特級法務官でありながら、二級までの法税官、法神官、法武官の権力を持ち、実際にそれを成すだけの実力があった文武両道の超天才エリート。
仕事に関しては完璧主義で、アノンを支えつつも別の意味で苦しめたが、プライベートなどで気心が知れた相手の前では、笑い上戸になるという一面もあった。
人間族であるため、長寿であるアノンを最後まで仕えることができないのが悩みで、生きている間に自分の後継者が現れるかということが不安の材料。だがありがたいことに、ちょうど『顎鬚』が結婚したのと同じころ、後継者となるシトリーが現れる。彼女に熱心に教育と指導を施した。。
実のところ、天翼族と対立し、且つ同じように伝説とされていた「魔鬼族」のシトリーとの出会いについても、『顎鬚』の結婚が発端となっていたりする。
きっと後々に語られるだろう。
晩年は シトリーにすべての業務とアノンを託し、引退。
最後のときは、アノン、シトリー、そして数多くの部下や家族に看取られ、笑顔のまま安らかに息を引き取った。
猫大好き。
にゃーん。
・『赤の三番』『赤鼠』
リートの部下で、『聖老』『鼠の耳』と三重スパイを行っていた隼描族の少女。基本的には猫属性。
本名は今のところ不明。
猫の身軽さと鳥の空間把握能力、そして獲物を見つけるための隼の超視力にも関わらず暗視も行えるという、隠密のスペシャリスト。
赤い肌が特徴だがしなやかな筋肉と相まって、非常に扇情的な体の持ち主。
実際、亜人という要素を加味しても美少女と言って良く、性の手ほどきを利用しての諜報なども一通り行える、いわゆる「くのいち」的な存在。
とはいえ、相手が「槍」が折れている『聖老』であり、また必要があればもっと上等の娼婦を買っていた『鼠の耳』だったため、そういう機会はなかったらしい。
本人的にはそれはそれで不満というビッチ。
いっそリートを襲おうかとかたくらんでいるとかなんとか。
男も女もばっちこい。
リートさん逃げてー!
・牛角族のにーちゃん
いつもの。
そして多分別の個体。
・牛角族のにーちゃんに突っ込みを入れる人
誰か設定を考えてあげてください。