第十二話 『愚者と賢者の狂想曲 ~聖老~ 』
先に記述しておこう。
『聖老』の心が完全に砕けたそのとき――彼はすでに限界であった。
最後は、ほんの些細な衝撃であおうと、堰は決壊するように。
いかに堅固な城壁であろうと、崩れるときは一瞬であるように。
当時、その期間での『聖老』について周囲の者達が感じていたのは、人によってはまったく逆のものであった。
ある人は「非常に活発かつ精力的に政務に当たられていた」と評していたし、またある人は「見ているほうが不安になるほど憔悴しきっていた」と述べている。
それが、彼があまりに仕事熱心だったがゆえに疲労が激しく、そのどちらか一方の面しか見ていないための齟齬、というのならば、誰もが納得していただろう。
だが、そうではない。
二つに割れたその意見は、まさしく『聖老』の同じ姿を見てのものであるが――なに、その矛盾は、難しい問答やら言葉遊びによるものではない。
単に、彼は憔悴しきったまま政務を活発に打ち込んでいただけのことである。
どれだけ疲労していたとしても、狩られる獲物は必死で逃げ走る。
ただ、それだけのことである。
「大丈夫ですか?」
「ああ……大丈夫だとも」
声をかけられ、飛んでいた意識が再び肉体に宿り、『聖老』は慌ててそう言葉を返した。
ここは、『聖老』に与えられている政務用の個室である。
大臣、役職持ちたちとのいくつかの謁見を終わらせ、少しばかりの休憩とスケジュールを確認していたところで、僅かに寝入ってしまっていたらしい。
「それで次の予定は――確か北の神殿での説法か」
「はい。……ですが、疲れているようであれば、代理のものを立てますが。法神官殿、無理をされる必要はありませんよ」
『聖老』の前で心配そうにそう提案しているのは、年はまだ若いが五級という中堅どころの立場にいる、部下である法神官の青年だ。
『聖老』も彼と同じく「法神官」という役職であるが、それぞれの役職においてその場にいる最上位のものに対しては名ではなく役職で呼ぶのがこの国での一般的な習慣である。この場には四級法神官である『聖老』と五級の彼しかいないため、彼は『聖老』をそう呼んだのだ。
「いや、必要ない。わしは準備をするから、君は神殿に向かうための馬車の用意を」
きっぱりとそう返した『『聖老』』に、青年は了承の意をこめて礼をし、退室をしていった。
「……今は、何かに熱中しておらねば気が狂い、かえって倒れそうなのだ」
誰もいなくなった部屋で、『聖老』は誰に語るでもなく、そう呟いた。
思い返されるのは、『鼠の耳』が離反した日――ではなく、その次に行われる予定だった、「賢しき隠者の会」の会合日のことである。
誰もいなくなった、『賢しき隠者の会』。
正確には『顎鬚』は離反はしていないが、あれ以来参加を呼びかけても様々な理由をつけて、彼は結局部屋にやってくることはなかった。
そのことをわかってはいる『聖老』だが、彼はその夜、一人でいつもの会合室で座り、うつむいていた。
誰も集まらないことを知っていながらあえてそこへと出向いたのは、たいした意味があったわけではない。単に、事前に数か月分、部屋の利用申請を出していたからであり、もしかしたら誰かから情報がもらえるのではないかと思っていたからだ。
計画についての考察など――もはや、するつもりもなかった。
ペットである『赤』については、いまだ王子に貼り付けているが、それだって遠巻きに監視をさせているだけに過ぎない。
王の子飼いの『メス猫』が怖いということもあるが、なによりも――
「闇の近衛兵、か」
そう、アノンを護衛、そして彼に反逆する全ての者たちの急所を握り、異のままに操るという闇の近衛兵。
それが何よりも恐ろしい。
噂で聞いたときには、何を馬鹿なと鼻で笑っていた。
ある程度存在の信頼性があったとしても、それは国を憂う意思と怒りで押し込めることができた。
だが、その実在がはっきりとし、なおかつ自分の周りにいた信頼できるはずの同志たちが次々と離反していくという事実――。
「次は、ワシか」
このとき、『聖老』はすでに心が折れていたのだ。
「お隠れいただく」というその目的は、四人の中でもっとも推進したのはたしかに『聖老』ではあったが、その彼にしても必ずしも最優先事項ではなかった。フェリス教への寄進、さらには自分の懐に入っていた様々な形の財産が不当に――あくまで『聖老』の視点でしかないが――削られていくことへの焦燥により、たしかに「それも仕方なし」という意思は強く持っていた。
最初に計画を打ち上げた者として、さらにいえば「賢しき隠者の会」の発足者として、たとえ歪んではいても己の命を犠牲にする「程度」の覚悟があった。
だが、それだけだ。
己の命「程度」の覚悟しか、なかったのだ。
『聖老』は、たしかに政治に絡むものとしてある程度の暗部は知っていても、それは今回の計画のように暗殺がいいところだ。
だが、真の「闇」に属すものたちは、そんな生易しい手段だけでないのである。
たとえば拷問。
対象を痛めつける、と言葉にすればそれだけだが、『鼠の耳』によれば相手に「死なせてくれ」と懇願させるような、凄惨極まりない方法すらあると聞く。
自分がそれらに耐えられるかといえば、否だ。
ろくに肉体的な痛みなどとは縁のなかった『聖老』にとっては、単純な鞭打ちですら、耐えられるか怪しいものである。
たとえば脅迫。
自分の命ではなく、何も知らぬはずの孫へ危害を与えるという脅迫があれば、屈するだろうというのは、すでに『監視者』の件のときに自覚したとおりである。
そして、それらの複合。
すなわち、溺愛する孫に、そのような自身の理解をはるかに超える拷問が加えられるとしたら――。
自分で用意していた茶に手を伸ばし、口元に持ってきたところで、水面に映る自身の顔が揺らぎ、歪んでいるのが見えた。
カタカタと震えていた手の振動が作り出した虚構のものではあったが、まるで自分自身が己の愚かさを笑っているようにも見えてしまう。
「『赤の三番』よ。王子に動きはないのか?」
ため息にも似た『聖老』の声に、陽炎のような揺らめきとともに表れた、隼描族の娘。
それは、王子に「お隠れいただく」計画を最初に提言したとき、「影なる見取り人」として『聖老』が紹介した、あの女だ。
『聖老』の疲れきったその装いとは違い、彼女の手足、呼吸、そういった肉体からなる全てのものから、生命力の溢れたものを感じさせる。
ただ、虚ろに光る、その目の奥を除いて。
「はい。指示されていたとおり遠方からの観察によりますが、今までと同じように政務を行われているようです。王族の私室関連、立ち入り禁止区域までは侵入していないため、そちらでの振舞いについてはわかりません」
「闇の近衛兵――そういったものに接触したといったことは」
「私の知らない誰かと接触、連絡を取り合っている様子はありません。念のため従者の一級法務官にたいしてもある程度監視をしていますが、そちらも同様です。こちらについても、先ほどお伝えした場所については未確認です。……ご命令とあらば、近づきますが」
「よせ!」
急に立ち上がった『聖老』と、怒声のような叫び。
がたん、と大きな音を立て、それまで座っていた椅子が倒れる。
その音と、自らの声の大きさにぎょっとした『聖老』であったが、この部屋はもともと防音の処理がなされている部屋である。
外に漏れることはないということを思い出し、彼は倒れた椅子を戻し、のろのろと力なく座った。
「……そのままでよい。今までどおり、監視を続けよ。……そして、他の『赤』たちには、引き続きワシの孫を護衛せよ」
「はい。了解いたしました」
「……行け」
『聖老』の命に従い、先ほどと同じように空気が揺らめいて彼女が消えた。
ただそれだけのはずであったが、部屋はなぜか色があせた様な気がする。
血のような赤い色だけが。
そして再び静まり返った室内には、『聖老』の荒い呼吸のみがあった。
彼女を踏み込ませなかったのは、ただただ恐怖からだ。
あの『鼠の耳』ですら、眷属を巣穴へと戻しているのだ。
たしかに、愛玩動物にして隠密である『赤』たちは「見つからない」事にかけては『鼠の耳』の眷属である「ネズミたち」よりも優秀であろう。見つからないことと、見つかっても気にされないこと。それは大きくベクトルが異なっている。『鼠の耳』にとって難しいことであれど、『赤』たちならできるかもしれない。
だが、それに何の保障があるのか。
諜報という一点においては遥かに高みであるはずの『鼠の耳』が眷属を撤収させた。
そのことの意味がわからぬほど、『聖老』は耄碌していない。
単なる撤収ではなく「会」との決別を明言したのだ。
彼の策略は王子には通じず、さらに何らかの攻撃を食らったということは、想像に難くない。
そして、『鼠の耳』の最後の通達――闇の近衛兵。
噂どおりであれば、想像もできぬほどの恐ろしい形の脅迫を行い、対象者を屈服させて意のままに操るというその存在。
『監視者』が。
『顎鬚』が。
『鼠の耳』が。
彼らの不可解な急速な離反が、闇の近衛兵によるものではないと、どうしていえるのか。
いや、そうとしか考えられないではないか。
結局のところ、『聖老』の不安は「未知」によるものである。
だから、『赤』を動かした。
どうにかして闇の近衛兵の情報を手に入れられないか、自分は、つまり孫はそのターゲットになっていないのか、と。
そして一方で、虎の尾を踏むことにならないかと恐怖している。
自分に闇の近衛兵からの接触がないのは、まだ狙われていないためではないかと。
それが、『赤』を深入りさせない理由である。
その二律背反の茨が、『聖老』の心を蝕んでいた。
「できるのであれば、全てを王子に告白し、楽になってしまいたい」
それは本心である。
だが、できるわけがない。
それは確かにこの地獄の終焉ではあるが、破滅としての終焉だ。
今は「まだ何も起こっていない」という希望がある。
希望があるからこそ、光を諦めきれず、この地獄を漂い続けているのだから。
「……ワシが死ぬだけで済むなら、それでも構わぬ……フェリス様、私はどうなってもかまいませぬ……。どうか、どうか私の大切な者たちに、あなたのご加護を……」
祈りを捧げる。
普段彼が仕事として祈る、神殿ではない。
慈悲深い笑みを浮かべる偉大なフェリスの像もなければ、荘厳な賛美歌を奏でるオルガンの音もない、ただの薄暗い室内でだ。
歪んだ志と欲にまみれた信仰が折れ、純粋に懺悔をし、慈悲を己の神に乞う、初老の男の姿がそこにあった。
『聖老』の二つ名も、四級法神官という高位の立場をも忘れた、ただただ無垢な祈りを捧げるその男の姿は――皮肉なことに、その姿こそ『聖老』と呼ぶにふさわしい輝きを持っていたのである。
そして――崩壊の瞬間は訪れる。
それは時期にして、『鼠の耳』の離反後に一人部屋で懺悔をした日より、約三ヶ月後のことである。
その期間、結局『闇の近衛兵』の接触はなく、『聖老』は己の精神の擦り切れていく音が聞こえるように苦悩しながら、最終的にある対処の方法を見出した。
何も考えない――すなわち、現実逃避。
結局のところ、相手側から何らかの接触がなければ、何もできないのが現状である。反抗することも、対応することも、希望を見出すことも、絶望することすらもできないのであれば、考えるだけ無駄である。
問題の先送りであり、真綿で〆られるような現状は何も変っていない。
だが、考えれば考えるほど病んでいくのであれば、忘れているほうが遥かにましであった。
凡人であれば、酒や女に溺れていたかもしれない。
だが、フェリスの神官たるものとして、そんなことは許されない。もはや最後に残った矜持だけは捨てきれず、彼は忘却の方法を仕事に費やすことでなしえていた。
睡眠ですら悪夢に襲われることがあるため、彼には安易に逃げられる場所ではなかったのだ。
されど、仕事だろうとなんだろうと、とにかく「何か」に熱中していれば、それを忘れることができていた。
それが最近の彼の、ある人が見れば活発に、ある人が見れば疲れきっていたという、あの評価につながっていたのである。
そんな毎日の中で、今日は『聖老』が唯一楽しみを寄せていた、「武道会」の決勝が発表される日であった。
幾人の猛者たちが集まり天下無双の者を決めるその大会を、まだ『隠者たち』が全員集まっていたころから楽しんでいた『聖老』。
王子の手によって主催、発表されるそれは、叛意を持って望んでいた相手のものであれど、心待ちせずには要られなかった。
事実、まだ「折れる」前ですら、この大会が終了するまでは、「お隠れいただく」のを待つ心算であったといえば、彼がどれだけ楽しみにしていたかがわかるだろう。
その、決勝戦。
仕事に逃げていた『聖老』が、このときばかりは娯楽に逃げても、許されるのではないだろうか。
だが、そんな僅かな慈悲すら、運命という魔物はあざ笑っていくのである。
決勝が終わり、その素晴らしさに高揚した自分を隠さぬまま、彼は自分の執務室へと歩みを進めていた。
残念ながら、彼がこっそり応援していた人間は二回戦で敗北していたが、そのときの対戦相手であった少年が決勝へと進み、多眼族の青年と激闘を繰り広げたのだ。多眼族の青年は亜人ではあったが、「神に許された者たち」である種族であり、『聖老』は平等に応援しその決着に惜しみない拍手を送ったのである。
最終的にどちらが勝ったかなど、もはやどうでもいいことである。
それほどまでに激戦且つドラマティックな結末だった。
数日振りに訪れた、「喜」に溢れた心を胸に、政務室の扉を開け――
「やあ、ずいぶんとご機嫌そうだね」
「お前――ねず……法務官殿か。何用だ」
『聖老』の座るべき椅子に、サイズに合わないのか窮屈そうに座る、『鼠の耳』。
それでも、それが癖であるのか彼の矜持がそうさせるのか、どっぷりと深々と椅子の背もたれに体重をかけている。
「ふむ、用というほどでもないのだが――友人と親交を深めようとすることに、何か問題でも?」
「白々しいことを――」
『鼠の耳』とは、袂を分かれたとはいえ敵対しているわけではない。
彼の言を信じるなら、王子側についたとはいえこちらを邪魔したり、害したりすることはないはずだ。
だが、今の、このとき。この場所で。
『鼠の耳』がこのように『聖老』を待ち構えているということそのものが、法務官ではなく、『鼠の耳』として「何か」を為すためにやってきた、その事実を物語る。
「白々しい、か。私は本当に親交を深めるためにきたのだがね。それに――君だけではないのだよ」
「なに?」
言いながら、廊下へと続くドアを指差した『鼠の耳』に、『聖老』が反射的にそちらを見やれば、
「法神官殿。二級法務官殿に言われやってきたが――」
「私もだ。失礼するぞ」
まさにその瞬間、荒いノックの音とともに部屋に入ってきたのは『顎鬚』と『監視者』だった。
久方ぶりの、四人の顔合わせである。
「賢しき隠者の会」が事実上崩壊したあと、この四人が集まることを『聖老』はどれだけ渇望していただろうか。
だが、今この場においては、『聖老』には不穏な空気にしか感じられない。
苦虫を噛み潰した表情で、二人を見る『聖老』。そして「このような応対をされるのは何事なのだ」と呆けるのは『顎鬚』と『監視者』である。
「さて、全員がそろったところで――。まずはこれを法神官殿に渡しておこうか」
『鼠の耳』が取り出したのは、厳重に封がされた報告書大の紙筒である。
渡されたそれを、反射的に受け取る『聖老』。
「これは?」
「君にとって、重要なことが記されているのだよ。……いや、君自身ではなく、とある少年の顛末、といっていいかな」
ざわり――と。
『聖老』は、逃避によって押し込めていたあのおぞましい感覚が襲い掛かってきたことを理解する。
まて、なんだ、このざわめきは。
不安は。
自分自身についてではない――とは。
「闇の近衛兵――本当に、優秀だねえ」
その名称に『顎鬚』、『監視者』の両名も驚愕に目を見開いた。
だが、『聖老』にいたってはそれどころではない。
バカな、馬鹿な、ばかな――!?
ついに、ついにやってきたというのか?
だがまて、あやつにはしっかりと護衛をつけて――
『聖老』は、もはや周りのことを意識の外に追いやり、びりびりと封書を破り、中にある数枚の紙の束を取り出して、その内容を見やる。
黙々とその眼と手が動いていき――とまる。
そして――
「……れた」
蒼白な顔、そして対照的に充血しきった双眼を見開いて、『聖老』がかすれた声で何かを呟く。
「……なに?」
「む?」
『顎鬚』、『監視者』がいぶかしげに声を上げる。
そんな彼らの反応を無視し、『聖老』は全身を震わせ、滝のような汗を顔中から流していた。
そして、全身の骨という骨、間接という間接が砕けきったかのように、彼はそのまま膝を突いて崩れ落ちた。
「『聖老』!」
「会」が行われるあの部屋以外の場所では、決して使ってはならないはずの符丁を思わず発しながら『監視者』が彼に駆け寄る。
「どうした、何があった!」
『顎鬚』も、先ほど『監視者』が行った失態をとがめることも忘れ、今は倒れ付した『聖老』を見やる。
『監視者』の四腕に支えられ、それでもふらふらと力なく震えている『聖老』は、ただただ『鼠の耳』より受け取った紙の束を凝視し続けている。
「法務官殿!法神官殿に何をした!」
「私は何もしていないとも、法税官殿。ただ、私は公式な資料を立場上君たちより早く手に入れた。そして、それを法神官殿に渡しただけさ」
ニヤニヤと笑っている『鼠の耳』。
こんな顔を、この男はできたのかと、普段の彼しか知らない二人は驚愕しながら『鼠の耳』を見る。
だが、今すべきはそんなことではない。
それに、『鼠の耳』が嘘を言ってないのだとすれば、彼が『聖老』に手渡した「公式な資料」とやらに、全てがあるはずだ。
そこに、いったい何があったのか。
今、真実を手にしている男は、いまだ体を震わし、何か虚ろに言葉を紡いでいる。
彼の口元に耳を傾けて――ああ、そこにあったのは、怨嗟のような、しわがれた|罪人《とがびと》の声――。
「……殺され、た……あいつが、殺されてしまった……」
そして――表向きの主たる『聖老』と、裏の主であった「はず」の『鼠の耳』、そして狼狽し続ける『監視者』、『顎鬚』を、闇の中から見据えて――
「全て――了」
『赤の三番』、そして『赤鼠』とも呼ばれていた女が、楽しげにそう呟いた。
『赤』は一人愉悦の笑いをあげた。
監視者が。
顎鬚が。
鼠の耳が。
聖老が。
全てが予定通り「了」となったその瞬間に、壊れた賢者たちは愚者の歌を舞い奏でる。
凡人が届かない場所に居るのが賢者であれば、賢者が屈するのはいつだって愚者である。
その真実を踊り手として。
次回、自由帝国の王 第十三話
『愚者と賢者の狂想曲 ~闇の近衛兵~ 』
アフェバイラの自由と共に、君の自由にも、祝福あれ。




