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【プロットタイプ】兄の七光り

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

瑠衣って名前覚えなさそうだなって。

最後はガチで、

俺様、何様、瑠衣様。

親の七光り、なんて言葉がある様に、親という壁を乗り越えるのは大変に難しいことである。自分がどれ程乗り越えたいと思い、必死にもがき続けても、敵わぬ程に。

それでも敢えて、私は君にその試練を贈ろうと思うんだよ。


瑠衣が指導を請け負う事になり、興味が出て来たので、二人の道行を眺める事にした。

鞄の中から分厚い本を飛び出して、あれやこれやら指示を出す姿や、書いてきた話の添削などを行っている。

「諭羅妹。課題は熟したか?」

「諭羅妹。此処の一文一番大事なところだろうが。もっと描写細かくしろ」

「諭羅妹。此処で片仮名は入れるな。興が覚める」

相変わらずの何処か軽蔑した様な冷めた瞳。ある意味怒りさえ感じさせる。それでもめげる事無く彼女は切磋とメモを取り、決められた時間内に物を書き上げる。

今日は自宅を解禁した為、何時もより冷たく厳しくするとは瑠衣の弁。だからきっと何時もよりテンポが早い。

「休憩。俺も休む」

その声と共に、彼女はぐったりと机に突っ伏した。延々とメモを取っていた為、疲れてしまったのだろう。私は彼女を労う為に、冷蔵庫からアイスを一つ飛び出した。

「これ、良かったら。其れから瑠衣たん。ちょっと」

「有難う御座います」

私は彼女を置いて、瑠衣を別室へと連れていく。

「あのさ……」

「なんだ。俺の指導に文句は言わせねぇ。愚痴を垂れても、手を動かし続けるなら続行と見なす。とは最初の約束事だ」

確かに瑠衣の指導は厳しい。自由時間の大抵は情報収集か執筆を行っている瑠衣からしたら大した事ないが、あれを初心者にやらせるの少し酷である。

だがそれを彼女は受け入れてやっている事なので、問題はそこではなく。

「そうじゃなくて、なんで『諭羅妹』って呼び名なのさ」

声を掛ける時、瑠衣は名前で呼ばない。『諭羅妹』という、兄と妹の関係性を表した言葉で彼女を呼ぶ。名前で呼べば良いと思うのは不思議では無いだろう。

「俺にとっちゃ、まだ諭羅と並んでさえ居ないから。端的に言えば認めてねぇ」

物凄く冷やかかつ冷たい回答が帰ってきた。そう言えば、瑠衣はあまり人の名前を呼んだことが無い。何時も『先生』とか『お前』とか、非常にぼんやりとした名称で誰かを指す。

「『名前で呼ばれたきゃ、意地を見せろ』とは彼奴に言ってある」

其れからじっと此方見詰めたあと、視線を逸らす。

「最初は『お前』から始まった。段々と輪郭が成して来たから『諭羅妹』に変えた。あともう一段階欲しい」

それだけ言うと、私を置いて部屋を去る。遠くで瑠衣の冷たい声が聞こえた。



オマケ

「其れ食いながらで良い。書け」

お前、前にバレンタインで『物食いながら書きたくない』とかほざいたよな?

瑠衣って、興味のない人間は生活に支障がないレベルで覚えないと思っているんですよ。

顔も名前も薄ぼんやり。


乱歩〇〇のコバ〇〇くんみたいな感じ。シルエット状態。

だから最序盤は『お前、諭羅の妹か?』から始まってそう。


認めた人以外は脳のメモリ圧迫したくないし、呼ぶ必要さえないと何処かで思っていそうな感じ。

だから名前で呼ぶ人はそれなりに『個』として認めてそうですし、特別扱いしてそうなんですよ。


瑠衣の世界は瑠衣と瑠衣が認めた輩だけで構成されている。

だから有象無象に荒らされることは無い。

と語り手が言いそうな感じ。

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