【奥付け】六部登場人物のまとめ
第七作始めました!
「冒険者マリー・パスファインダーの日記」
シリーズ一覧ページからご覧下さい!
マリー・パスファインダー
身長155cm、髪は栗毛、瞳は碧。誕生日は12月11日。15歳。アイビス王国の片田舎、ヴィタリス村で育った百姓娘。半年ほど前から小型商船の船長になり、様々な国や地域を旅して来た。
本人は自分を臆病でひ弱な人間だと思っている。
※一部では変装の名人になりつつあると言われておりますが、テレビもマンガもないこの世界の人々は、変装という概念をあまり知らないのです、フードを被りもじゃもじゃの髭を覗かせしわがれ声で話す背中を丸めた人を見たら、誰でもお爺さんだと思うのです、多分……(震え声)
マリーが変装に興味を持つきっかけになった事件は、第五作63話に出て来ます。
フォルコン号
甲板長24m、一本マストのスループ艦。パスファインダー商会の商船として運用されており、普段はマリーが船長を務めている。最初は非武装船だったが第二作で3ポンド砲1門を、第四作で特別製の18ポンド砲11門を搭載された。
■マリーの家族
フォルコン・パスファインダー
マリーの父。40歳前後。マリーが船乗りになる事になった元凶。
第二作ではマリーの仲間アイリと、第五作では偽マリーとして登場したジゼルと因縁がある事が発覚している、女好きのお調子者。
彼が航海日誌に書き残した「船長は自分勝手であれ。思いつきで行動しろ。普段は怠けてていい。そして、いざという時には役に立て」はマリーの座右の銘となっている。
今作ではピジョン船長という偽名で登場、第二作以来の父娘共演を果たした。
一部では「パンツ一丁のフォルコン」と呼ばれている。
ナームヴァルのカイヴァーン
14歳。マリーの義弟でフォルコン号乗組員の一人でもある。浅黒い肌にぼさぼさの黒髪の、フィジカルの強い男の子。身長がどんどん伸びているらしい。
ナームヴァルは苗字ではなく、こちらの世界でいうバルバリアのような意味。
かつてはそこそこの規模の海賊団の跡取りだった。
フレデリク・ヨアキム・グランクヴィスト
フォルコン号の周辺によく現れ、時にはその代理船長も務めるストーク人貴族の少年。その正体は、青いジュストコールを着てアイマスクをして声色を作っただけのマリー本人である。
前作では釘を打った箱の中に封印されていたが、今作で復活。この世界の人々はどういう訳か誰もフレデリクをマリーだと見抜けない。
ニーナ・ラグランジュ
10年前に家出したマリーの実母。第五作に登場。
ソフィ・ラグランジュ
マリーの父違いの妹。第五作に登場。
■スループ艦フォルコン号乗組員
『不精ひげ』ニック
主に操帆を担当。推定30代後半。無愛想で無表情、背格好は良いがあまりプライドが無く、何かあると背中を丸めてペコペコしている。
本名はジャック・ニコラス・リグレー。15年前はレイヴン海軍艦スパローホーク号の艦長で、覇気のある厳格な男だったという。
ロイ爺
推定60歳前後。船一番のベテランで長い髭を蓄えている。陽気なおじいさん。
フォルコン号副船長も務めるが、高齢の為当直時間は短めである。
マリーの良き補佐役というポジションだが、最近少し引退を意識している。
『太っちょ』アレク
推定27歳。二つ名の通り小太りだが太っちょと呼ばれるのが嫌いでない。
マリー、カイヴァーンと食いしん坊トリオを結成している。
船では特に商取引や測量を担当。戦闘時はロイ爺と一緒に留守番。
オークのウラド
筋骨隆々の青黒い肌に下顎から大きな牙の生えた強面だが、イケボで紳士。
勤勉で法令順守意識も高く、暴力嫌いで温厚。船では主に操舵を担当している。
アイリ・フェヌグリーク
28歳。元白金魔法商会の商会長。魔法使い。魔法の船酔い知らずの服を作れるが、戦いや争いが嫌いで魔法の平和利用にこだわる。
作中唯一のマリーを叱れる人。そのせいでいつも小言を言っているキャラになってしまった事には作者も胸を痛めている。本来はしっかり者のマリーより余程心配なふわふわしたお姉さんである。
ぶち君
フォルコン号に居着いているぶち猫。
今作ではエイヴォリー艦長にチャティという名をつけてもらったが、フォルコン号の面々は相変わらずそのままぶち君と呼ぶようである。
■その他の主な登場人物(だいたい第六作での登場順)
◇竹光でゴザル編
ジェラルド・ヴェラルディ
フェザント海軍アキュラ号艦長。黒髪で長身の一見野性的な、でも実はめっちゃ髭とか眉とか整えてる伊達男。
父は海軍提督で自身は大変な剣豪であり、余技として記憶の中にある人物や光景を鉛筆一本で緻密に描き出す能力を持っているという設定盛り盛りの若武者。
フレデリクの事は親友だと思っているが、マリーの事は変な女だと思っている。
何故かいつも金が無い。
マクベス
レイヴン人商人。南大陸で活動する為現地の宗教に改宗しているが、今でもレイヴン王国に忠誠を誓うスパイでもある。
◇海賊達の黄昏編
ロブ
海賊船ストームブリンガー号の船長。体重140kg。身長は170cmちょっと。
ロブというのは「かつら」という意味のあだ名で、本名はアーノルド・アンソニーだった。
他に機械音痴というあだ名もあるが、これは彼の行き過ぎた機械好きを揶揄したもの。火薬の知識もありマリーの為に煙幕弾や閃光弾を作って与えた。
バットマー
レイヴン海軍モスキート号の海尉艦長。艦長とはいうがモスキート号は船室も無いような警備艇である。以前は旗艦艦長まで出世していた事もあったらしい。堅物でやかましいが実直な男。
ブライズ・エイヴォリー
レイヴン海軍ヘッジホグ号の艦長。先進的なレイヴン海軍の中にあっても非常に珍しい美人女性艦長。歳は30代前半。不精ひげことジャック・リグレーに大変に憧れていた。肩凝りと近視に悩んでいる。猫が好き。
アンソニー・アランデル
コンウェイ在住の船長の一人。昔はレイヴン王国の許可証を持った私掠海賊業を営んでいたが、ここ十年は漁業に専念していたという。ハリーという甥を引き取って船乗りとして育てていた。
◇霧雨のブレイビス編
ロータス卿
レイヴンの外務大臣。もうすぐ引退という所でランベロウの事件の後始末に追われる事になった人。
ダグラス・ホールトン
ストーク王国に派遣されていた外交特使。ストーク王国から金貨百万枚レベルの賠償金を引き出す任務についていた。前作から今作までの舞台裏で大冒険をしていたらしい。
◇強襲のパスファインダー編
(レナード? エルバート?)・エバンズ
レイヴン海軍カークランド号艦長。25歳前後、金髪で美男子。
彼がアンソニー船長と甥のハリーを逮捕し、積荷を没収したせいで、マリーとフォルコン号は危険なプレミス港へ向かう事になった。
本編中園遊会では自分をレナードと呼んでいたが、本編終盤で幼馴染のハリーにはエルバートと呼ばれていた。
若く前途有望な海軍艦長としてスペード侯爵の引き立てを受け、さる伯爵令嬢と婚約寸前だったという。この人、また出て来る予定です。
コーディ・コーエン
レイヴン海軍ドレッドノート号勤務の士官候補生。15歳、マリーに一目惚れしてしまった男の子。スペード卿曰く、なかなかの美少年。
ヴィクター
レイヴン海軍提督。水夫の集団脱走事件に悩んでいた。かつてはジャック・リグレーの直属の上司だった事もある。
ジョージ・ウッドヴィル
通称スペード侯爵。モデルは地方の小地主の三男から公爵まで出世し中央政治を席巻した実在の人物、バッキンガム公ジョージ・ヴィリアーズ。27歳。様々な学問や教養、剣術や馬術を身に着けたエリートで、相当な美男子。
独特の感覚を持ち合わせた政治家で当たりは柔らかいが、裏では冷酷な策略を仕掛けたり、用済みの人間を切り捨てたりもする。
スパローホーク号
かつて不精ひげことジャック・リグレーが艦長を務めていたコルベット艦。新世界のとある入り江で反乱軍の大型戦艦に挑み見事勝利したものの、その戦いではリグレーの友人が大勢死んだという。
ジョニー・パスファインダー
多分マリーの遠い親戚に当たる、マリーより一つ年上の少年。一族の生業である大湿原の道案内屋を務めていた。大人ぶっているが純情で男気がある。
アーサー・リンデン
レイヴン人貴族。マリー曰く「トライダーくらいの年と背格好、金髪も似てる」
マリーの少し年上、同じ年、少し年下と、妹が少なくとも三人居る。
大湿原に立派な別荘を持っていて、ピジョン船長と面識があった。
オロフ
ストーク人傭兵、身長170cmぐらいで金髪。第二作から登場。剣士だがたいした腕ではない。ランベロウの思い込みからフレデリク・ヨアキム・グランクヴィストの正体だと思われていて、人相書き付きの手配書を掲示され追い回されていた。
プリチャード
プレミス港司令官。マリーを手配人と知った後もプレミス海軍の恩人として扱う。
◇God save the king編
マイルズ・マカーティ
27歳。レイヴン海軍グレイウルフ号艦長。身長168cm。
強靭な体力と優れた洞察力、そして揺るがない義侠心を持った勇敢な軍人。第四作では異国の町を大規模な略奪から救う為、海賊フレデリクに土下座までした男。
本人は自分を男前と思っているのだが、何故か全く女にモテない。
ハロルド
グレイウルフ号副長。下品で煩いマカーティとは対極を為す穏やかな紳士。老け顔で頭頂部は禿げ上がっているが歳はマカーティと一緒だった。女にはモテる。他、グレイウルフ号の名前ありはワービック海兵隊長、士官候補生キース 航海長トレントンなど。
グレイウルフ号
レイヴン海軍のコルベット艦。第四作で登場、フォルコン号と共に巨大ダコやアナニエフ海賊団と戦った。
ジョフリー・ダンバー
元レイヴン陸軍大尉。戦闘で受けた大きな傷のためにで退役していたが、過酷な防衛戦の英雄だったらしい。
ブレイビスの港で石炭運びの仕事をして、貧しい中でなんとか亡くなった妹夫婦の娘達を養育していた愚直な男。
エイミー
ジョフリーの姪。9歳。歳の割に大変しっかりしている。近所のロリコンの大商人に狙われていた美少女。
デイジー
ジョフリーの姪。7歳。彼女が姉の為にマリーの手配書を破って盗んだ事が事件の引き金となった。甘えん坊。
ラディック
没落貴族の盗賊。仲間と組んで用意周到にスリやひったくりを働いていた。作者の中では手塚治虫先生のスター、ハム・エッグのイメージで書いてました。
デニング
レイヴン司法局保安官。作者の中では手塚治虫先生のスター、アセチレン・ランプのイメージで書いてました。
ボーガン
レイヴン司法局保安官助手。軍人が嫌い。
マクシミリアン・ロヴネル
ストーク王国海軍提督。銀髪の美男子。20代後半。豪傑であり若くして実戦経験も豊富な名将なのだが、偶然と思い込みからマリーの仮装であるフレデリク卿に過度に心酔している。
シーグリッド
銀髪の美少女。15歳。ストーク王国第一王女で次期女王と目される。会った事も無いフレデリク卿に過度の憧れを抱いている。
エイギル
ストーク王国宰相でシーグリッド姫の養育係でもあった、政治家をやるには少し優し過ぎるおじさん。
ヘンリー・W・マークス
海軍省の司令官室を掃除していたおじいさん。身長はマリーと同じくらいだが肩幅はウラド並み、外見はまるでドワーフのようである。とても強い。マカーティはその名前は知っていたけれど、直接会った事はありませんでした。
モートン
レイヴン王国枢密院議員。ダンバーの支持者が議事堂に迫ると華麗に転身した。
フェアシュタンデン
マリーを一方的に親友扱いしているドラゴン。まだ若い。
彼の母は無邪気で人間大好きだった我が子を心配し、人間の狩人に見つかったらすぐに追い詰められて捕まって食べられちゃうと繰り返し繰り返し彼に言い聞かせていたという。
ランドルフ・ランベロウ
この作品では珍しい純粋な悪役。第一作のブルマリン事件から黒幕として糸を引いていたらしい、第二作のバトラ編でマリーに計略を破られ、続くハマーム編では全ての企みに敗れ最後は海賊ファウストに捕まり、紆余曲折を経て母国レイヴンに金貨50万枚の賠償金を負わせた罪で死刑判決を受けていた。




