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我輩は猫魔導師である! 〜キジトラ・ルークの快適ネコ生活〜  作者: 猫神信仰研究会


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149・猫の採用面接


 トゥリーダ様とオズワルド氏の学芸会が、無事に終わった。結果は拍手喝采である。ぺちぺちぺち。


 砂神宮の新体制は、トゥリーダ様の参加によって一応の形が整った。

 まずは代官のダムジー・サイトウ氏が町の内政担当。

 トゥリーダ様はその補佐をしつつ、国内各地への支援物資の手配や各領主との外交関係を取り仕切る――みたいな流れである。


 めちゃくちゃな激務に聞こえそうだが、実際のところ、まだ国としての体を成していないので、「なんかあったら前に出る」くらいのお立場だ。物資の支援も、実際には俺やケーナインズ、シャムラーグさんとその身内の有翼人さん達がやるわけで、必要なのは偽の帳簿作成くらい。


 しかもその帳簿も、間違っていても問題ないとゆーか――実際の支援物資は『コピーキャット』由来なため、書類上は収穫量を実際よりも多く記載し、逆に支援量のほうは少なく記載するとゆー、数字の矛盾を解消し帳尻をあわせるためのモノだ。

 つまりどっちも虚偽の数字なので、まぁ気楽なもんである。


 そして相談役にオズワルド氏。

 国王やフロウガ将爵にケンカを売ったのは彼なので、敵が来たら対応する――予定なのだが、国王も将爵も、さすがに魔族とは戦いたくないと思う……

 交渉役の役人くらいはいずれ派遣されてきそうだが、「討伐」みたいな話にはならないだろうし、なったらなったで先方の死期が早まるだけである。


 ……オズワルド氏の話によれば、魔族にケンカを売ると最終的には「魔王」が出てくるらしい。怖っ。


 で、そのオズワルド氏が、学芸会の後、一人の中年男性を連れてきた。


「……ルーク殿。実は政権の幹部として、あいつを推薦したいんだが……人を見る目はあるだろう? どう思う?」


 姿を隠し、物陰から視線を送る我々の前にいるのは……役場の椅子に腰掛けた、三十代半ばくらいのにこにことしたおじさん。

 さっき民衆側に紛れて、オズワルド氏に「このサンドルイスから新たな国を!?」と合いの手を飛ばした人だ。つまり正弦教団の関係者である。


 シュッとした感じで、細身で人当たりもよく、いかにも温厚そうなのだが……やべぇ気配がプンプンする! 糸目の温厚キャラはだいたい一番ヤバいサイコパスだってネコネコ大百科とかに書いてあった気がする!(嘘)


「……正弦教団の幹部さんなんですよね?」

「ああ、レッドワンドとホルト皇国の担当者だ。正弦教団は各国に支部があって、それぞれに構成員を抱えているが……その中でも特に優秀な男でな。今回の内乱に関する迅速な知らせも、奴の手腕に依るところが大きい」


 俺はこっそり『じんぶつずかん』を広げる。オズワルド氏にこの本は見えないので、バレる心配はない。さて、どんな人か――


------------------------------------------------

■ パスカル・エンデイル(36) 人間・オス

体力C 武力B

知力A 魔力C

統率B 精神B

猫力80


■適性■

 諜報A 策謀B 防諜B

 剣術B 投擲A 直感B 風属性C


■特殊能力■

・隠者の切り札

-------------------------------------------------


 ……ホントにやべぇのがきた。


 え? は? え?

 知力Aはルーシャン様とかオズワルド氏と同レベルである。あとダンジョンの管理人であるカブソンさんも知力Aなのだが、魔族と精霊は生きてきた歳月が人とは違うので、もう単純に知識量が多い。ゆえに別枠である。

 ……ピタちゃん(342歳)の知力? Cですけど?(論理の破綻)


 あとルーシャン様もご高齢で、しかも宮廷魔導師などという立場なので、知力Aは納得なのだが……

 こちらはまだ三十六歳、(一応)民間人、隠密系の適性持ちでの「知力A」。さらになんかカッコよさげな特殊能力まで――これはちょっと別方向のインパクトがある。


 推測するに……この人の場合、「業務上、配下から各国・各貴族の機密情報が集まってくる」せいで、余人の知り得ぬ情報を溜め込んだ結果、こんな評価になったのではないかと思われる。


 ステータス上の知力評価は、いわゆる「地頭の良さ」以上に「知識の量」に左右されている。でなければクラリス様が知力C(ピタちゃんと同レベル)なことに説明がつかない。

 そもそも「知」の力であり、武力が筋肉量や戦闘経験で向上するように、知力は「知識」を溜め込むことで向上するのだろう。

 それらが余人の知らぬ機密情報ともなれば、重みが跳ね上がる。

 あとは「向学心」とか「好奇心」、「情報収集力&分析力」なんかも加味されていそうだが、いずれにしてもそれがAとなれば只者ではない。


「……新しい国王の候補に、ってことですか?」

「いや、国王は無理だ。やれといえば従うだろうし、成果も出すだろうが、絶対に向いていない。自分の悪名を恐れないから、裏側が酷いことになる。だが……いわゆる『王佐の才』はありそうでな。特に王が未熟な場合は、それを支える上で良い仕事をしてくれるはずだ。自分の悪名は気にしない一方で、上司の名誉を守るためならやりすぎない程度の分別もある……と思う。諜報関係の長あたりが適役だな。『国家保安部の長官』でどうだ?」


 やっぱりそっち系の人材じゃないですかヤダー!


 ……いやしかし、有能なのは間違いない。

 統率B精神Bも良い感じだし、ライゼー様クラスの逸材だ。むしろライゼー様が謀略に覚醒したらこんな感じになるのかな、ってゆー……

 正直、「敵に回したくないから味方に引き入れておこう!」みたいなことまで考えてしまうレベルである。


 あと何がヤバいって、こんな物騒なステータスなのに、「猫力」はしっかり80確保してるっていうのがね……いえ、別にいいんですけど。


「私のことも話します……?」

「別に話さなくてもいいが、味方に引き込んだら自力で真実に辿り着くぞ。ネルク王国での『猫の精霊』騒ぎもすでに知っていて、その対戦相手が魔族のアーデリア嬢だとも気づいている。あ、私が話したわけじゃないからな? あいつの情報網はよくわからんのだ」


 えっ。なにそれこわい。

 となると、俺も自己紹介はしておいたほうがいいか……

 一応、アーデリア様は、リオレット様に向けられた正弦教団の暗殺者を返り討ちにしている。その流れでオズワルド様に『魔族が関わってるかも!』と報告が行ったわけで、点と点をつなげば気づかれていることに不思議はないのだが……


 近況欄とか思想性もざっと確認したが、どうやらこのパスカルさん、「オズワルド様の忠実な信奉者」という感じらしい。


 子供の頃から正弦教団で間諜として育てられ、そのまま内部で出世したクチなのだが、オズワルド氏に憧れ、またその差配に救われ……という感じで、オズワルド氏への信頼感がハンパない。

 裏切られる心配はなさそうだが……有能すぎてコワいな!


「なんかスゴそうな人ですねぇ……オズワルド様の懐刀ふところがたなってところですか」

「どちらかというと、私のほうが上手く使われている感もあるが……まぁ、信用はしている。使える人材なのは保証するし、新しい国に足りない部分を補ってくれるのは間違いない。トゥリーダもダムジーもおもしろい人材ではあるが、裏の社会にうといからな。政権の中枢に一人くらいは、良識のある狸か狐が欲しい」


 ……よし。

 とりあえず面接だ!

 町役場の応接室を借りることにして、ぽてぽてと移動。

 そしてトゥリーダ様とダムジーさんにも同席してもらい、顔合わせとなった。


 §


「新たな国家を作るとなれば、とれる選択肢はいくつもあります。しかし、現状を分析した上で成功率と有用性が高い案を模索いたしますと……ルーク様のご希望にかなう方策としては、『交易を主体とした新体制の確立』ではいかがでしょう?」


 ニコニコと微笑を湛えたまま、パスカルさん(知力A)は淀みなく涼やかに話し続ける。

 猫とトゥリーダ様は「ほけー」っとアホ面を晒して聞き入る。

 ダムジーさんはメモをとりながら。

 そしてオズワルド氏は優雅に紅茶を傾けつつ。


 採用面接とゆーか、なんかコンサルタントに話を聞くよーな感じになってしまったが、いやしかし……このパスカルさん、俺がご挨拶しても、「お会いできて光栄です!」と、満面の笑みで嬉しそうに対応してくれた。つまり「猫が喋ったァーーーー!」的な反応がなかったのだ。

 猫の精霊とオズワルド氏の交流に、やはり薄々感づいていたものと思われる。

 そして話題が「新国家の在り方」に移ると、この弁舌。


「そもそもレッドワンドの国土の大半は農耕に向かず、歴史的にも飢餓が発生しやすい土地です。しかし同時に、ネルク王国で足りていない鉱物資源の宝庫でもあります。これまでの政権は、敵であるネルク王国を強くするわけにはいかず、また民の飢餓については平気で切り捨てていましたので、鉱物の輸出を厳しく規制していました。その選択肢が、結果として逆に国力を弱め、周辺国よりも文化的、技術的に劣る状況を作り出してしまった――これがレッドワンド荒廃の一因です。国王や反乱軍との明確な方針の違いを民衆にアピールする意味でも、『交易を進める』という転換は効果的でしょう。ルーク様とオズワルド様がいらっしゃる今ならば、ネルク王国との交易開始も不可能ではないと思案いたします」


 新国家の明確なビジョンが出てきてしまった……

 いや、悪くない。実際、悪くない提案なのだ。

 ここで重要なのは、ネルク王国と取引するのは「レッドワンド将国」ではなく、それに対抗する勢力として出てきた「砂神宮」を拠点とする我々だということ。

 むしろレッドワンド将国を打倒し、友好的な新国家を樹立する我々を、ネルク王国に支援して欲しいくらいである。


 ダムジーさんが頷きながら問いを発する。


「このサンドルイスの町は、ホルト皇国との国境にほぼ接しています。逆にネルク王国は国土の反対側です。輸送の手間を考えると、交易相手としてはむしろ、ホルト皇国の方が効率的にも思えますが……」


「いえ、ホルト皇国は自国の鉱山で鉱物資源を賄えますので、間違いなく買い叩かれます。その上で農産物の相場がネルク王国側より高価ですので、取引としてはかなり厳しい。歴代の政権がホルト皇国との交易を断念した理由もそれです。輸送コストは、裏を返せば国内の働き口にもなります。さらに昔と比べて道の整備は進んでいますし、現在の馬車はより山道に適応する方向へ進化している。今ならば検討に値するでしょう。また将来的には、よりネルク王国側に近い、一般の鉱山からの交易も可能になるはずです。現時点では各地の領主が了承しないでしょうが、我々が成功例を見せれば流れは変わります。さしあたって、ネルク王国との国境付近に、中継地点となる交易都市を整備したいところですな。農作物に関してはいちいち砂神宮まで運ばず、そこから国内各地へ分配できるのが理想です」


 レッドワンドから鉱物資源を輸出し、ネルク王国側から農産品を得る――このサイクルが成功すれば、新国家は経済面、物資面で、国王軍や反乱軍を圧倒できる。諸侯と人々がどっちに将来性を見出すかは自明の理だ。

 問題は、長く「敵国」扱いだったネルク王国を、彼らが交易相手として見れるかどうか――


 ちなみにネルク王国側は問題ない。俺がリオレット陛下に「お願い♪」すれば良い……という話ではなく、単純に実利面の話だ。


 ぶっちゃけ、ネルク王国も先代陛下のやらかしによって国庫がヤバい。呑気に戦争とかしている場合ではない。

 農業国なので農作物は余るほど収穫できているのだが、それを輸出する先も近隣にはあんまりない。

 北のほうのロゴール王国という国では物資が不足気味らしいが、こちらも長く内乱続きで商売相手として成立しない……先方に支払い能力がないのだ。


 レッドワンドからたびたび侵略されて、物資を奪われ農地を荒らされ住民を殺されるくらいなら、その分の作物を輸出して見返りに鉱物を得たほうが全然良いのである。

 これまでの恨みとか感情の問題は残るが、それは滅亡していく古い「レッドワンド将国」のほうに引き継いでもらって、我々第三勢力は新たな国として一から関係を構築したい。


 ……となると、必要なのは貴族への根回しか。

 ライゼー様にもご相談する必要はあるが、ちょうどいい『機会』が目前に迫っている。


「オズワルド様。パスカルさんのご提案は実に建設的でおもしろいと思います。つきましては、ご協力いただきたいことが……」

「だいたい読めている。おそらく、私も同じことを考えた。相互協力の『実績作り』だな?」


 ニヤリと嗤うオズワルド氏。

「おそれいりました」の意を込めて深々と土下座(ごめん寝)する俺。


 もうじき、ネルク王国とレッドワンド将国の国境付近で、「反乱軍」が略奪を開始する。具体的には明日の昼頃。

 当初は俺がこっそり出向いて、宅配魔法で敵兵を砂神宮送りにし、ネルク王国側を支援するつもりだったのだが……このイベントにはもっと効果的な使い道があると気づいた。


 オズワルド氏にも、第三勢力の支援者という立場でこれに介入してもらい――ネルク王国側の貴族に、「レッドワンド国内に、ネルク王国に友好的な勢力が誕生した」ことを認識してもらうのだ。


 それが魔族絡みとなれば警戒されてしまうだろうが、その場合でも「敵対」はできない。また、リオレット陛下はこっちと意を通じてくれるはずなので、これはあくまで諸侯に向けたアピールとなる。


「となると、あまり残虐なことはできんな? 恐怖で威圧するのは逆効果だろう?」

「私も裏でご協力いたします。というか、私がバレないように魔法を使いますので、オズワルド様にはさも自分がやったかのような雰囲気を出していただければと……」


 ちょっと失礼? いやむしろオズワルド氏は喜んでいる。この方は俺が使う猫魔法に興味津々なので、それを間近で見られる機会を逃すはずがない。


 中継地に集まっている反乱軍は、いよいよ明日の朝、移動を開始するらしい。

 夕刻には国境を越え、夜を徹して略奪を開始――その後は各部隊で交代しながら物資を後送する手筈てはずだが、その付近にはもう、リオレット陛下が「国境警備&演習」の名目で号令をかけた軍が集まりつつある。

 到着している数はまだ多くないが、オズワルド氏が早期に知らせてくれたおかげでこちらも移動時間を稼げたのだ。


「両軍が激突するタイミングで、その目の前で派手にぶちかますわけか。おもしろい。脚本はルーク殿が書いてくれるのか?」


「いえ、できればパスカルさんにお願いしたいです。締切が差し迫っていて恐縮なのですが、私よりもオズワルド様の日頃の言葉遣いをご承知でしょうし――戦場に声を響かせる魔法を使いますので、オズワルド様の偉大さが伝わるようなセリフをぜひ! もちろん内容のチェックはちゃんとします。相手と問答をするわけではなく一方的に宣告するだけなので、なるべく短めで――お願いできますか?」


 猫が上目遣いで問いかけると、パスカルさんはにこにこと頷いた。


「たいへん光栄な初仕事です。誠心誠意、取り組ませていただきます。明日の朝までには仕上げましょう」

「では、ルーク殿は明日の本番まで寝ておけ。さすがに少々、働きすぎだ。クラリス嬢とリルフィ嬢も心配していたぞ」


 オズワルド氏、ねこにやさしい……

 お心遣いをありがたく受け取って、俺は宅配魔法でリーデルハイン領に戻った。


 現在、お屋敷にライゼー様やヨルダ様はいない。お二人は騎士団を率いて、既にレッドワンド将国との国境へ先行している。軍閥の貴族として、先陣を切らねばならぬお立場なのだ。

 そのご不在を、ペットとして寂しく思うが……戦乱がとっとと収まれば、それだけ早くご帰還いただける。

 いっそ帰りは宅配魔法でお送りしても良い。


 ――だいたいペーパーパウチ工場とかトマト様量産とかメテオラ&禁樹の迷宮への対応とかそれら諸々への根回しとか、案件関係が特盛状態の今、どうしてレッドワンドは侵攻なんぞしてくるのか! このクソ忙しい時に! もちろん理由は知ってるけど、もっと空気読んで! 自制して!


 考えていたらだんだん腹が立ってきたので、リルフィ様の寝室でブラッシングをしていただきながら、俺はついうっかり、「るるぅ……」と唸ってしまった。


「……ルークさん……? あの、痛かったですか……?」


 不安げなリルフィ様……かわい……いや違う。これはペットにあるまじき失態である。


「あ、いえいえ! ブラッシングはたいへん結構なお点前てまえです。実は明日の策について、ちょっと考え事をしてしまいまして――」


「あぁ、策というと……敵兵を、砂神宮の簡易牢獄に見せしめとして送りつけるという話でしたが……何か変更が……?」


「いえ、大きな変更はないです。数が多そうなので、送るのはあくまで一部になりますし、大半の一般兵にはそのまま徒歩で地元に帰ってもらうつもりですが……それ以外にも、威圧というか、両軍の目をオズワルド様に引き付ける派手なパフォーマンスが必要かなー、とは考えていまして――ただ私の使う魔法は猫さん絡みなので、ちょっとファンシーすぎるかな、と……かといって猫が見えないように細工すると『派手なパフォーマンス』になりにくいので、いっそオズワルド様御本人に銃でも撃ってもらったほうがいいのかな、とか、いろいろ考えてしまったのです」


 この悩みも決して嘘ではない。

 すると我が師、リルフィ様はしばらく考え込み……


「こういうのは……いかがでしょう……?」


 ……と、囁くような小声で、女神様の託宣をくださったのだった。


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― 新着の感想 ―
パスカルさんが王になった場合 →腹の中は元より、人に見せる顔以外はまっくろくろ。 トゥリーダさんの場合 →素足で歩いた時の足の裏程度の黒さでいてほしい。若しくは足拓。
[良い点] 本猫が望まないのに猫を神と崇める国を運営する人材が着実に集まている(*^^*) ルークに幸あれ\(^o^)/ [一言] 今まで出てきた人物の称号効果と特殊能力の内容の説明があるともっと物語…
[一言] 着々とまだ見ぬ魔王様ご登場までのフラグが積み重なっていってるような気がする… いくら辺境の与太話とは言え、自分の配下の魔族が見たことも聞いたこともない魔法を使って声を戦場全体に届けさせたり…
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