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志望業種は――魔法少女で! RE;IMAGINE  作者: 竹内緋色
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9/10

第八話 あいあむ のっと えんためいと がーる



 正直、これ以上の面倒ごとは御免という感じだった。

「フキ。行くぞ」

「え、ええ……」

 フキは過去に飛ぶときに使った魔法少女キーを見つめていた。

「そうか。結局魔法少女の力は奪えなかったんだな」

 フキの目的は魔法少女の力を奪うこと。そのためには魔法少女を倒さないといけないらしい。だが、それは果たせなかったようだ。落ち込むのも仕方がないだろう。

「どうでしょう……それに、ここはまだ過去のようですよ」

「そうなのか?」

 この町はあまりにも変わらなくて困る。

「だって、ほら」

 道の先から見知った少女が歩いてきていた。ミワだった。

「おい。ミワ」

 オレはミワに向かって大きく手を振るが、ミワは他人事のようにオレたちのことを見向きもせず去っていこうとする。

「どうしたんだよ、急に。ミワ」

「ひっ」

 オレはミワの肩をつかんだだけであるのに、ミワは怯えたような反応をした。

「だ、だれよ。アンタ。何者?」

 ミワはオレの手を勢いよく振り払う。そして、勢いよく走り去っていった。

「どういうことなんだ?」

「どうやら先ほどのことは、いえ。それだけでなく、魔法少女すら存在しない世界になった、という感じがします」

 はっきりなのか曖昧なのかよくわからないセリフだった。

「!?」

 水面のように景色が揺らぐ。まだ、不可思議な現象は終わってない!

「そうだ。さっき、変な爆発があったんだ。まだ事件は終わってないかもしれない」

 さっき、爆発が起きた場所に向かおうとした時、先ほどと同じような爆音が耳に入ってきた。

「くっ。急ぐぞ! フキ!」

 フキはぼっとした表情だったが、オレの後から走り出す。

 そして、オレたちおは見知った顔とすれ違う。

「ミワ……?」

 先ほど別の場所ですれ違ったはずのミワとすれ違うなんて、ありえない。ミワが歩いてきたのは爆発のあった方向。オレたちが向かったのも爆発のあった方向。時間を巻き戻すか全速力で別の道を引き返す以外にこんなこと起こるはずがない。

 またも爆発が起こる。そして、景色が揺らいですぐに元に戻る。

 オレたちの向かおうとしていた方向からミワが歩いてきていた。そういえば、キャリーバックをミワは持っていない。フキが意味深な発言をした時からずっとそうだった。

「まさか、景色が揺らぐたび、時間が巻き戻っているのか?」

「いいえ。これはおそらく、何者かが時間を巻き戻しているんです」

 なんのために。一体だれが。

「もしも何者かが過去を変えようとしているとしたら、ここから未来は歴史が変わってしまうかもしれません」

「それtってヤバくないか?」

よくはわかってないけど、あるべきものがなくなっていたら、未来は大きく変わるんじゃないだろうか。その逆もまた。

「急ぐぞ。フキ」

「私には」

 フキは立ち止まった。

「私には関係ないことです。他人がどうなろうと。変わるのは私の世界じゃないですし」

「そうだよな」

 オレは少しも怒っていなかった。むしろ、フキの考えは正しいし賛同できる。

「すまなかったな。フキ」

 オレは今まで女の子を利用して戦わせてきたんだ。

 自分の守りたいものくらい、自分の手で守らなくちゃいけない。

「守りたいものくらい、自分で守れなくっちゃな」

 フキが頑張って戦っているのを見ていると、戦っていない自分がちっぽけに思えてきた。

「今度はオレの番だ」


 少し走ると黒い煙が濁流のように噴き出していた。まあ、水の流れは上から下に流れるものなんだけどさ。とにかく、やべーほど流れ出てたわけよ。オレはさらに足の回転数を上げる。走りっぱなしで大変で、もうそろそろ足も力が抜けそうなほどだけど、そんな甘ったれたことも言ってはいられない。

 怖くない。

 そんなことはない。

 でもだからこそ前に進めるんだ。

 これが覚悟というやつか。なーんてね。

 煙が濃くなってむせる。走ると呼吸が深くなるから、これ以上は走れそうもなかった。口に手を当てながら先を目指しいていく。

 目指した先に、目的の顔があった。

「やっぱ来てたんだな。アンタ」

 燃え盛るフィールドの中にぽつんと人影がある。その憂いだかんばせは美しい。

「A・魔法少女。いや、秋陽子」

 A・魔法少女は表情一つ変えず、こちらを見る。視線がぶつかった瞬間、心臓が握りつぶされるほどのプレッシャーに圧倒された。独りって辛いのな。

「あら。あなただけなのね」

 A・魔法少女の腕には同じ年頃の青年が横たわっていた。この時間の秋陽子のお兄さんだ。

「その腕の中に《《ある》》のは?」

「《《もう死んでる》》」

「この時間のお前は?」

 ちら、と秋陽子は視線をやる。その方向は大きな炎に包まれていた。もう、跡形もないだろう。

「わたしはこの日、おにいちゃんとデートの予定だった。おにいちゃんがクリスマスにくれたプレゼントを気に入らないと言って、おにいちゃんは今度の休みに買いに行こうって言ってくれた。わたしはまだおにいちゃんがちゃんとわたしの好きなものを買ってきてくれなかったことを根に持っていたのと、デート気分を味わいたかったから、おにいちゃんを先に待ち合わせ場所に向かわせたの。そして、おにいちゃんは交通事故に遭って死んじゃった。わたしが余計なことをしなければ、おにいちゃんが死ぬことなんてなかった。ずっとずっと。後悔してた」

 オレの知っている過去とは違うようだった。あの化け物が出てくる過去はもしかしたら夢のようなものなのかもしれない。

「わたしは過去を変えた。車を壊して。でも、次は電柱が襲ってきた」

 景色が水面のように揺らぐ。今まで炎一色だった景色は平凡な団地の風景に様変わりした。少し離れたところに秋陽子のお兄さんが立っているのが見える。本当に時間が巻き戻っているようだった。

 秋陽子はさっと勢いよく腕をオレの方へ向けて振る。何かがオレの顔のすぐそこを通り抜けていった。直後。爆音が発生する。後ろを見ると、大きなトラックが炎上していた。すぐに背後――秋陽子のお兄さんのいた方角から爆音がする。近くの電柱が軒並み壊されていた。

「次は家の瓦。次は心臓発作。次はバイク事故。次は豆腐の角に頭をぶつけた。次は――」

 秋陽子は手当たり次第に魔法を放っていく。秋陽子のお兄さんには次々に災難が起こっていた。まるで世界がどんな手段を使ってでも秋陽子のお兄さんを殺さんとしているかのように――

「守っても守っても死んでしまう。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。おにいちゃんは死んだ。わたしの目の前で!」

 秋陽子はもう限界だった。断言できるほどに。魔法の使い過ぎで消耗しているのもそうだが、なにより心がもう耐えられそうにない。

「ねえ。あなたには変えたい過去ってあるかしら」

 秋陽子は魔法を放つのを止める。お兄さんは何が起こったのかわからず怯えていたがもうお兄さんを襲うものはない。

 過去を変えられたのだ。

 怯えているお兄さんのもとに小さな、この時代の秋陽子が駆け寄る。お兄さんは小さな秋陽子を思いきり抱き締めた。そして、しばらくののち、お兄さんは倒れた。

 言葉すら出なかった。

 お兄さんの着ていた白いシャツは赤く濡れていた。

 そんなお兄さんを見下ろすチビ秋陽子の手には刃物。

 ここまで、お兄さんを殺そうとするのか。この世界は!

「うおあぁ! うあぁぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!」

 秋陽子は叫んだ。この世のすべてを呪う咆哮。でも、オレにはわかる。秋陽子が泣いていることが。当たり前だ。こんなの、ひどすぎる。秋陽子はお兄さんのために過去を変えた。自分の幸せのためではなく、お兄さんの幸せを思って。でも、見せつけられたのは何度もお兄さんの死ぬ光景。挙句の果てにはこの時代の秋陽子がお兄さんを殺してしまった。秋陽子がお兄さんを殺すはずがない。何かが無理やり秋陽子にそうさせたんだ。

「壊す! 壊す! コワすぅうぅうぅうぅ! おにいちゃん以外の全てを破壊し尽くす! そうすればおにいちゃんは救われる。手始めに、わたしはわたしを殺す」

 静かな目だった。冷たく、そして、あらゆるものを突き刺さん、鋭い刃のような殺気。

「どうして、あなたはそこに立っているのかしら」

「そんなの、簡単だ」

 チビ秋陽子の前に立ち、A・魔法少女と対峙する。

「さっき、お前がオレに聞いたよな。変えたい過去があるのかってな」

 頭の血管がこれでもかってくらい開いてしまっている。なんか耳のあたりがぶおんぶおん、どくんどくんしている。

「そんなもんねえよ。オレはまだ後悔するほど過去を生きてねえ。過去に顔向けできる程現在を生きてねえ!」

「やっぱりガキにはわからないわね」

「わかるかガキ! 後悔は誰にだってある。こんなガキであるオレにもあるさ! アンタに比べりゃちっぽけだけどよ! でも、後悔するだけじゃなにも始まんない。ようやく分かった。あの人がアンタに伝えたかったことの意味が」

「うるさいわね。燃やしましょう」

 秋陽子は手をこちらにかざす。ドラゴンボールの世界みたいに手にエネルギーが集まっているようだった。燃やしたけりゃ燃やしやがれ。こっちにはなにより伝えたいことがあるんだ。

「秋陽子。お前までいなかったことにしてしまったら、お前を命がけで守ったお兄さんの想いはどうなる! お兄さんがどうしてお前を守ったのか! 少しでもそれを考えたことがあるのか!」

「うるさいっ! おにいちゃんはおにいちゃんだからわたしを守った! 守らないといけなかったのよ!」

「守りたかったから守ったに決まってるだろうがァ!」

「えっ?」

 秋陽子は驚いたようだった。驚いた拍子に今までとどめていた魔砲がこっちに飛んでくる。

「いけない」

 いけない、じゃなくてさ。こっち飛んできちゃってるよ。死んじゃうな、オレ。いやもうこういうの、慣れましたよ。何度も死にかけてると本当に死ぬとき、なんとも思わないんだな。

 じゃなくて。

「早く助けに来い! フキぃ!」

 パァン。

 目の前で魔砲がはじける。

「どうして命令口調なんですか? ここは土下座して頼むシーンだと思うんですけど」

「相変わらずだなあ、おい。でも、来てくれると信じてたぜ」

「今にも死にそうな顔ですよ」

「あは。あはは」

 笑うのも精いっぱいだった。なにか干からびたというか、すっごく歳をとった感じ。

「そう。あなたもわたしの敵なのね」

「いいえ。あなたはもう、私の敵ではありません」

 そうだ。さっき、オレのことを心配して――

「この力があればもうあなたなんて敵ではありませんから!」

 フキはこの日が記された魔法少女キーを掲げる。魔法少女キーからは刃のような光が発せられていた。

「いやね。フキさん。この場ではさ。もうちょうっと空気読もうぜ」

「わかってますよ。でも、情が移ったら倒せません。倒さなくちゃいけない――いいえ、倒したい相手なんでしょう?」

「まあ、倒してあげたい、かな」

「変態」

「せめてあなただけは殺してあげるわ。この世界のために」

「どうしてさ! すっごくいいこと言ったじゃん! オレ!」

 オレの話を無視してフキはコンパクトにキーを挿す。

「ミワキー、セット! タイムイズプライスレス!」

 フキの体から花開くように光が放たれる。何もかもを優しく包む、柔らかい光だった。光が衣装と武器を形どっていく。

「魔法少女フキ・フェイズミワ。降臨です」

 フキの魔法少女衣装の左半分が紫色の衣装になっている。まるでミワの魔法少女衣装がくっついたような、そんな感じだった。手には大きな銃器が握られている。

「一つ、確認したいことがあるのですけど」

「ええ。わたしも同感ね」

「あ、オレを殺す算段だけはやめてね」

 二人はオレの話を無視する。絶対に聞こえてるはずだけどな!

「読者が求めるのは長い戦闘シーンでしょうか」

「そうね。一発で決めるのもアリだとは思うけど。あなたもそのフォームを見せつけたいんじゃなくて?」

「意外とどうでもいい話だ!」

 しかし、女の子にとっては重要な話らしい。真剣な眼差しだもんな。というか、読者ってなに?

「ま、あれですね。どうでもいい話でしたね」

「じゃあ、なんでしたの」

「そうね。どんな作品も読者を意識した瞬間つまらなくなるもの」

「だから、読者ってなによ」

 オレの言葉に耳を貸すことなく、二人は戦闘を始めた。

 宙に浮く秋陽子の周囲には透明なガラスの匣のようなものが浮かんでいる。ちょうど秋陽子の頭より少し大きいくらいの立方体だった。

「この世界は硝子のよう。いとも簡単に崩れ落ちる」

 ずぞぞっ、とガラスの立方体はフキに向かって移動する。はじめは遅く、しかし、初速に反して立方体の加速はすさまじい。風を切る音が聞こえてくる。目で形を追うことはすでにできない。フキはその場から逃げはしなかった。左手に持つ大きな銃器を右手で添える。そして、銃器を真っ二つに切り離した。

「え?」

 オレの動揺に反してフキは静かであった。切り離した銃器を二丁拳銃のように片手ずつで構えている。フキの動きを察して、立方体はフキの周囲を旋回し始めたようだ。フキの周りに風が巻き起こる。それでもフキは何かを見定めるように静かだった。

 すべては一瞬だった。一瞬ですべての匣をフキは撃ち落とした。多分。だって見えてないんだもん。

 秋陽子は間髪入れずフキに攻撃をする。目には見えない魔法の流れ。それには見覚えがある。物体を瞬時に灰にする、A・魔法少女の魔法――その魔法がフキを逃さないようフキを包み込むように迫りくる。

 だが、フキは敢えて前に飛び出た。フキの飛び出た方向には秋陽子が突進してきている。その手には華美な装飾の、ジブリに出て来そうな剣が握られていた。

 秋陽子は剣をサッと上から下へ振るう。フキは素早く銃を一つにくっつけ、剣を防ぐ。そのまま銃口を傾け、秋陽子の胴を狙った。

 ブオオオオオオオ。

 機関銃のようなとめどない声が連続する。直撃を食らった秋陽子は2メートルほど吹き飛んだ。血は――出ているようには見えなかった。そのままフキは辺りの秋陽子の魔法の風に向かって銃弾をぶち込む。薬きょうが銃から落ちて、地面に落ちる前に陽炎となって消えていった。

「負けない…… わたしはあなたなんかに!」

 秋陽子は目を血走らせフキへと突っ込んでいく。フキは冷静に素早く、手元の銃を組み替える。半分に分割し、先ほど前にあった銃を後ろにして連結する。

「あなたの敗因はただ一つ――」

 銃は秋陽子の胴にしっかりと当てられていた。

「初めから勝つつもりでいなかったことと……」

 フキは引き金を引く。

「―――――――――――たことです」

 爆音とともに多くの光が秋陽子の体を包んだ。優しい光が秋陽子の姿を溶かしていく。

 アンパンマン。

 消えかけていた秋陽子は笑顔でオレたちにそう言って消えていった。


 現在――より少し前。

「がんばるわ、よ。なにがアンパンマンよ」

「? 急にどうしたんだい?」

 秋陽子はフードを被った男の前に立っていた。何かが自分の身に起こっていた気がしたが、今の秋陽子には関係がない。

「これを受け取ればキミは過去を変える力を手にできる。さあ、どうする?」

 フードの男は黒いゼンマイのようなものを秋陽子に差し出す。そのゼンマイの装飾の部分にはA・ミワと書かれている。

 秋陽子はゼンマイに手を伸ばす。秋陽子の頭の中には今なお意識不明の兄の姿が映っていた。

 兄の姿が浮かんだからこそ、秋陽子は手を引っ込めた。

「やっぱり、やめるわ」

「どうして」

 フードの陰に隠れて、男の表情はうかがい知れない。

「だって、現在(いま)を変えなきゃ意味がないって。そんな風に説教された気がするから」

 秋陽子は男に別れも告げず、男の前から去っていく。

 男の手にあったA・魔法少女キーは砂となり、風に吹かれてどこかに消えた。

「まあいいさ。A・魔法少女はまだまだいるんだから」

 気が付けば男は初めからその場にいなかったかのように立体駐車場の一角から姿を消していた。


 そして、現在――

「うわぁ。どうしたの? 八光くん。フキちゃん。学校にさっき行くって出て行ったような……まあ、いっか」

「いやーよくないよ。我が母よ。息子と見知らぬ少女が一緒に家の冷蔵庫から出てきたんだぞ?」

「フキちゃんはもう恵子ちゃんの妹だよ。他人じゃないよ、八光くん」

「そうなるとコイツがオレの叔母になるだろうが! そういうのはスクールデイズだけで十分なんだよっ」

「ふう。朝から騒がしい家族ですね。ひとまず、テレビでも見ましょうか」

「なんでお前が一番馴染んでんだよ、おい」

 A・魔法少女との戦いの後、オレたちは気が付けば冷蔵庫からこんにちはしていた。おふくろの反応からして、現在に戻ってきたようだが――

「って、今はいつだ? A・魔法少女は!」

「どうやら、なかったことになっているようです」

 テレビを見ていたフキといっしょにテレビを覗く。時間はおそらくA・魔法少女が破壊を始めたであろう時間。オレたちが登校途中の時間だ。テレビはいつもの平和なニュースが流れていた。きょうのわんこやってるよ。

「……」

「……?」

「……!!」

 遅刻じゃん、おい。

 ランドセルどうなってんだ?

 A・魔法少女から逃げてるときに知らない間になくなっていたから、その途中で落として――でも、A・魔法少女はいなくなっちゃったんだろ? そもそもオレが家を出たんならそのオレが持ってるはずだし、でもそうなると同じ時代に同じ人間が二人いることになるぞ……

「んがー! わからんっ!」

 ともかくオレは急いで家を飛び出した。


 余談ではあるが、その日のうちにオレの赤いランドセルは学校に届けられた。届けてくれたのは近くのお嬢様学校の女子高生だったという。気が付けば手に持っていたんだとか。

 オレはその女子高生を秋陽子だと思うことにした。彼女がコスプレ趣味から脱却できたのかどうかはオレの知ることではない。



とあるまほうしょうじょのものがたり


 おんなのこはいちにち、そらをかんさつすることになりました。

 そらはまほうしょうじょのせんせいとしてがっこうでおしえました。

 まほうしょうじょはむかしからいたわけではないようでした。

 わーむがでて、そらとおんなのこはほうきにのってむかいます。

 おんなのこははじめてほうきにのれたようでした。

 そらのまほうとおんなのこのまほうがあわさります。

 そのことにそらはおどろいているようでした。

 くろいまんとのだれかがふたりにこうげきしてきました。

 そらとおんなのこはいっしょにおふろにはいりました。


 絵本に書かれた物語は次のページに進むと消えてしまった。

 新たなページには、まだ、物語は浮かび上がってこない。



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