母上と侍女の会話
昨日は情報を入手失敗してまずいと思いつつまた寝落ちしました。そんな松尾丸です。
だってさ─、自分の意思とは関係なく瞼が閉じていくんだよ。
午後一の授業のあの感じが、いつでもalways襲ってくるんだよね─。
しかも突然。
あ─、マジどうしようかな─。昨日の事について会話でもしてくれないかな─。
「そう言えばお方様?」
「晴、どうしました?」
「あの名門意識の高い畠山様が降伏して、しかも殿に臣下の礼を取るなんて、晴は驚きました」
「真ですね。あの畠山様が、田村などに降るなどとは思いもよりませんでした。何の権威も無い、一豪族などに」
「何を仰いますか! 元を正せば田村家は将軍を輩出なされた名家でございますよ」
「将軍と申しても、今のそれとは権威は比べ物にならないでしょう」
「ですが、それでも同じ将軍です。物は言いようでございますよ」
そう言って晴が笑い、母上も確かにと笑ってる。
いや、侍女マジ有能! 晴って名前だったんだ。
まるで俺の考えてることがわかったかのように話し始めたな。
そんなわけないだろうけど、いや─ありがたい!
よし! 抱いてやろう。
言ってみたかっただけで『お断りいたします』す。
ま─、俺がそんな年になったら晴はもう老人か。
何才かも知らんけど⋯⋯って
えっ? 今の何? 頭の中に直接響いて来たけど?
何で? 誰? いったいどう言うこと・・・
『若様、落ち着いて下さいませ』
えっ? 若様ってことは⋯⋯もしかして晴か?
『はい。晴にございます』
何で会話が成立してるんだ?
俺の頭の中だからこれを会話と呼ぶかどうかもわからないけど。
理解できないので説明お願いします。