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城内

 儂は今、二の丸に集められた兵と領民の前に立っている。

皆一様に、緊張と不安が入り混じった顔で儂の言葉を待っている。


「皆知っての通り、二階堂と大内が攻めて来ておる。

だが、黙って奴等の好きにさせる気は無い。返り討ちにしてくれよう。

我等が地に足を踏み入れた事を後悔させてやれ!」


「おう!」


 皆、少しは緊張が解けていい顔になったようだな。

これなら冷静に命に従えるであろう。


「ではまず、女子供と老いた者等は梅雪斎叔父上に従い、身を守りながら旗を持ち声を上げて兵の数を多く見せてくれ!

次に、普段狩りをしている者など、弓を使える者は月斎様に従い、敵に射掛けてくれ。こちらも身を守る事を優先しながらじゃ!

兵士は儂の指示で城門を死守し、機を見て撃って出るぞ!」


「我等が地、家族を守れるかどうかはお主等の働きにかかっておる。頼んだぞ!」


「おう!」「お任せくだされ!」「はっ!」


 各々、様々な言葉で儂の檄に応える。

士気は低くない。儂も負けておれんな。


「皆、抜かるなよ!」


「はっ!」

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