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パンツ紛失事件
「ない!ない!!」
パニックになっている小宮山さんを中心に教室の雰囲気が悪くなっている。そう女子は既に男子の誰かがやったと考えて男子の方を睨み始めている。やがて小宮山さんがパンツがないと泣き出した時点で女子達の怒りは爆破した。
「隠したのは誰よ!!」
「そうよ!!」
女子の一斉蜂起が始まりそうなんだが何か腑に落ちない。なにか引っかかっると思っていると天野さんが俺の目の前に立っていた。
「いつまでそんな格好をしているの」
「おおっと!!」
実はこの混乱に気を取られて着替えるのを忘れていて、スポッポンだった。彼女はちゃっかりと着替えを済ませていて、一部の女子からは男子を追い出して男子の机を探すなどと言い出している始末、そんな中でスッポンポンの俺が一番邪魔な存在、流石に裸のまま追い出す訳にもいかない。そして、天野さんが俺の前にやって来たということらしい。
慌ててパンツを掴むとそこからもう一つパンツがポロリと落ちた。あやめのパンツだ。しかし、そんな事情を知らない女子達は、一斉に俺を取り囲んだ。
「佐藤くん?これは何?」
絶対絶命だ。




