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狂気の白雪姫  作者: 鳥見風夫
狂気の芽生え
1/4

プロローグ

昔々、あるところに白雪姫がいました。

 白雪姫は国で一番美しい妃の下に生まれ、その美貌は七つになるころには、親である妃を凌ぐほどでした。

 妃はそんな白雪姫を恨みました。妃は、自分が一番美しくないことに腹を立てたのです。

 妃は狩人に命じ、白雪姫を暗殺させようとしました。

 しかし、狩人はそんな白雪姫を哀れに思い、殺さずに森へと置き去りにしていきました。

 白雪姫は恐れました、おびえました、焦燥しました。わずか七つで、獣たちが跋扈する森へと置いて行かれ、いつその命が刈り取られるのかすら分からないのです。

 やがて、白雪姫はある小屋へとたどり着きました。

 白雪姫はそこで七人の小人たちに出会い、面倒を見てもらうことなりました。

 ですが、そんな生活も長くは続きません。鏡によって、妃に生きていることを知られてしまった白雪姫は、立て続けに三度、妃によって、自らの親によって、殺されました。

 それでも白雪姫は二度、小人たちの下によって生き返り、最後に王子のところへ引き取られました。

 王子は白雪姫を愛で、四六時中一緒にいました。

 ですがある日、王子の下仕えによって白雪姫はリンゴを吐き出し、また目を覚ましました。

 三度死に、三度生き返った白雪姫は、果たしてどうなってしまったのでしょう。

 雪のように白く、鮮血のように赤く、黒檀のように黒い少女は、一体何を思ったのでしょう。


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