暇じゃない者たちの始まり
ある日の休日、その言葉は、いと知れず使われた。
少年「おいお前、暇だろ。遊ぼうぜ、美紀」
美紀「武、私は暇なんかじゃないの。」
武「そう言わずに行こうぜ、いつも遊んでるさ、あの洞窟。俺も正直、暇じゃないんだけどさ…」
美紀「わかったから。ちょっと待って。」
こういう時に使われる「暇じゃない」は、ただの言い訳のようなものに過ぎない。
これは、そんな彼らの「俺たち(わたしたち)、暇じゃないし…」アピールとともに起こる壮大な冒険の物語である。
そうして、わたしたちはいつもの洞窟へと入っていった。すると…
美紀「あれ、なんかいつもと違う気がするんだけど…」
武「それ、いつも言って…」
わたしたちがこの時に目にしたのは、明らかに怪しい門だった。
それは、異次元空間とかそういう門ではなく、ダンジョンみたいな感じの門だった。
美紀「何よ、コレ。帰ろう。」
武「なんでだよ。アンパンとかありそうじゃね。」
美紀「それ、あんたの好物なだけでしょ。」
武「ホントだ。今、急に食べたくなって…」
こんな和やかな会話をしていると、門が開いた。
その中には、自然の緑豊かな木々があって、水、川、海など壮大すぎる世界が僕達を待っていた。
美紀「すごいわ!なんて綺麗な場所なの。」
武「ヤベー、なんだこれ。こんなの見たことねえよ」
その空間に見とれていると、ある少女が声をかけてきた。
彼女はまるで、この世のものとは思えない服、というよりも装備をしていた。
少女「すみません。私、名前をミル二ムと申します。あなたたちからすると変な名前かもしれませんが、よろしければミルニムと一緒に冒険してくれませんか。
彼女がそういった瞬間、二人は同時に息をそろえてこういったのである。
美紀・武「僕たち(わたしたち)、暇なんかじゃないんで…」
辺りが静まり返ってその時間が止まったのように感じた。
そんな中、彼女は焦りを見せながらこう言った。
ミルニム「ミルニムも暇なんかじゃない!大変なの!あなたたちもそうなの!ここの全10体のボスを倒さなきゃこの世界から出られないの。ひとりじゃ無理なの…だから、お願い…」
彼女はすでに泣いていた。よくみると、門はすでに閉まっていた。
どうやら、彼女の話は本当のようだ。
美紀「そういうことなら仕方がないわね。」
武「俺たちが力になるよ!」
こうして、わたしたちは三人で行動することにした。
そして、まずはじめに、チーム名とリーダーを決めることにした。
最初にリーダーから決めたのだが、
武「そんなの美紀にきまってんじゃん。」
美紀「わたしよりミルニムのほうが…」
ミルニム「ミルニムは、美紀がいい。」
というわけでわたしになりました。
次に決めたチーム名も案自体が結構ひどく、
武「俺は、チーム名は「きゅうりあんぱんの塩漬け」がいいと思う。」
美紀「食べたくないわ。そんなの。」
武「じゃあ、美紀が選んでよ。」
美紀「リーダーが私だから、ここはミルニムの意見にするわ。」
ミルニム「ミルニムはね、「暇なんかじゃない!」っていうチーム名がいい!だって、全員暇じゃないもん。」
こうして、わたしたち、チーム「暇なんかじゃない!」はこの壮大な世界で冒険をすることになったのだった…。
凄く書いていて、続きが気になる作品でした。これから、週1ぐらいのペースで2作品ともそうなるとおもうので、できるだけ書いて、実力をつけて、もっとたくさんの人に読んでもらえたらいいなと思います。では…




