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カラーズの箱 ― 芸術大学に惹かれる理由

作者: 福井 達郎
掲載日:2026/07/04

滅多にお目にかかれないキャラを参考にしています。

 カラーズの箱 ― 芸術大学に惹かれる理由


 私は、かつて不満ひとつない豊かな暮らしをしていた。


 節約を意識する必要もなく、誰にでも優しくできる余裕があった。


 けれど、楽な暮らしは時に世界を狭くする。


 遠くへ行く理由もなく、挑戦する必要もない。


 その閉じた感覚を、私は「箱」と呼んでいた。


 パステルカラーの、決められた色しかない箱。


 浪人生活に入ると、状況は一変した。


 皆が同じ悩みを抱え、同じ壁にぶつかり、同じように努力していた。


 芸術大学を目指す人たちは、節約しながらも作品に全てを注ぎ、難しい課題に向き合い、改善を重ねてい

 た。


 その姿は、私の箱には存在しなかった“濃い色”だった。


 初めて結果が出た日、彼らの目が輝いた。


 努力が報われる瞬間を、私は間近で見た。


 その瞬間、私は気づいた。


 ――芸術大学の人たちは、色を自分で作り出せる人たちだ、と。


 私の箱は、決められた色しかなかった。


 彼らの箱は、混ぜれば無限に広がる“カラーズの箱”だった。


 その自由さに、私は強く惹かれた。


 努力で世界を広げる人たちに、心から興味を抱いた。

参考にしている家族この人達かなと感じたら優しくしてあげて

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