Eクラス
「あの子Eクラスの子だ」
「あーあの落ちこぼれのEクラス笑える」
それもそうだ俺はEクラスで簡単に言えば学園のお荷物だ。
Eクラスは生まれながらにして魔法の才能が無い奴らが通うクラスだ。
「Eクラスの落ちこぼれ君ー」
一瞬俺かと思ったがどうやら勘違いだったようだ。
「良いもん持ってんじゃん」
「おい、お前それよこせ」
どうやら2年のCクラスの生徒が2年Eクラスの生徒にカツアゲしてるようだ。
「ダメだこの時計は死んだお母さんとの思い出のものなんだ!!」
「ごちゃごちゃうるせい!!」
「なら、力ずくで奪うしか無いな」
それにしても…どうするべきか…できれば関わりたく無いんだけどな。
色々考えている間にCクラスの生徒は魔法を展開している。
あの水色に輝いている魔法は…中級魔法のウォーターミサイルか威力はそこまで高くないがまともに喰らうと大怪我になる恐れがあるな…
それに対してEクラスの生徒は初級魔法のウォーターガンかこのままだったらEクラスの生徒は大怪我をするだろう。
しかし風紀委員は機能してないのか?学園内で許可なく魔法を使用することは非常時以外使用禁止のはずだ。
「君たち何をしている!!」
「ここは学園内だぞ!!」
と言って生徒会長と書かれたバッチを付けたこの学園の生徒会長がやってきた。
そして…それに続き生徒会長の後ろにいた風紀委員の生徒が魔法を展開している2人を取り押さえられた…
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入学初日に事件に遭ったが俺は少しばかり初めての学校でウキウキしていた。
そして俺はEクラスの教室まで歩いき適当に教室の一番後ろの席着席した。
すでに6人くらい座っている。すると
「時間あるしここにいる人だけでも自己紹介しない?」
といかにもクラスの人気者という感じのオーラを出したイケメンが言い出した。
「良いんじゃないかな」
と黒髪の美少女が言いった。それに続き俺を含めて残りのやつらも賛成した。
「じゃまずは僕から自己紹介するね」
「僕の名前は清水 颯斗近距離魔法が得意かなこれからよろしく」
魔法は魔法の中でも近距離魔法、中距離魔法、遠距離魔法、身体強化魔法、回復魔法、付与魔法、支援魔法と代表的には7種類で分けられている。
「次は私が自己紹介するね」
「私の名前は桜 結衣回復魔法が得意かなよろしくね」
「次は俺だな」
と赤髪の男が言った。
「俺の名前は山田 陸だ身体強化魔法が得意だよろしくな」
「次…私が言うね…」
と気弱な女の子が頬を赤くしながら言った。
「私の名前は二階堂 恵です…遠距離魔法が得意ですよろしくお願いします…」
「次は私かー」
とさっき自己紹介した二階堂とは裏腹に気が強そうな女が言った。
「私の名前は上杉 絵梨香付与魔法が得意よろしくー」
この流れだったら…次俺だよな…
「え〜と、俺の名前は風早 爽真です。魔法は得意ではないので魔法エンジニア目指してます。よろしくお願いします」
魔法エンジニアは魔法の開発、魔法の研究をする魔法師のことだ。
大体魔力が低いか魔力がないといった魔法の才能が無い魔法師だ。
そして、自己紹介をしているうちに残りのEクラスの生徒が教室に入ってき担任の先生らしき黒髪のロングヘヤーの美女が入ってきた。