循環器科(内科・外科混合病棟編)
[白衣二着目:岡田さんのストレス発散方法]
アグレッシブな岡田さんでも、ストレスは爆発する。
しかし、岡田さんは思い切りインドア派である。
看護師さんが全員、マリンスポーツやスポーツジム、ホットヨガなどアクティブな趣味を持っているとは限らないのだ。
岡田さんの病棟にいる看護師さんのストレス発散方法は…。
「サバゲー」
「飲み歩き」
「モンハン」
「釣り」
「川下り」
とかとか。
日頃、なぜあんなにチームワークを発揮できるのかわからなくなるほど、同じ趣味やストレス発散方法を持っている人がいない。
ちなみに、岡田さんのストレス発散方法は…。
風呂上がりに、めちゃくちゃカッサで体を痛め付けることだ。
カッサとは、プラスチックなどからできたマッサージに使う道具で、腕とか足とかのリンパの流れを良くして、美容効果を高めるものらしい。
「くっそー!日本語通じねぇのか、あのドクター!」
勘違いしてほしくはないが、こう見えて岡田さんは、患者さん相手にストレスを溜めたり口が悪くなることは滅多にない。
今日も風呂上がりに、近所迷惑にならない音量で仕事の愚痴を吐きつつ、カッサで体を痛め付ける…もとい体を磨いているのだ。
意外と座って電子カルテなどを書いている時間もあり、場所によってだが看護師さんは一日中立ちっぱなしというわけではない。
岡田さんの勤務病棟は、循環器の内科と外科が混ざっている急性期病棟であるため、一人で動けない患者さんはそこまで多くない。
それでも、年々足の浮腫みとか腰痛とか、闘う相手は増えてきているのだ。
今日も岡田さんは闘っている。
人外と。
ある意味ファンタジーである。