え?自己紹介するよ!ヒロインと初会話!
「よし!レオ君!生徒会の仕事ちゃちゃーと終わらせたんだから姉様達のところへ行こう!」
「君さ、馬鹿なの?天才なの?僕が30分できる事をなんで10分できたのさ!いつもそのぐらいきちんとして欲しいよ…まったく」
「レオ君!根性よ」
お昼休みを使い、生徒会の仕事を一気に終わらせて放課後は姉様達の様子を見に行くんだけど、どうやら今姉様の事を悪くいう人がいるみたい。
やっぱり私が姉様を助けなきゃならないもの!
「ちょ!走って駄目だよ!!って早!!」
後ろでゼエハアいうレオ君。
しょうがないなあーここは私の腕の見せ所ね!
「え!なに!?やめてよ!これっ…!!おっ!!
おろしてえぇえぇえぇ!!」
「マリエ様!ひどいですぅ!私が可愛いからってえ、陰
でコソコソ苛めるなんてえ!」
「…今日は何のコントを見せてくれるのかしら。カナリアさん」
マリエとその取り巻き令嬢が何人かいる中、カナリア・リーズはうるうると瞳に涙を流す。
マリエは薔薇の扇で口元を隠しながら彼女達を睨む。
「カナリアさんは庶民だから礼義はわからないと大目に見てあげるわ。だけど後ろにいる方達はそれなりに教養された者達でなくて?」
「マ、マリエ様!カナリアさんを苛めるなんて酷いですわ!これじゃあ婚約者の立場も危うくてよ!?私知ってますわよ!婚約者になりたくて、み、身内の妹のマリア様を蹴落としたとか!」
カナリアの後ろで喚く令嬢にマリエは冷たい目で
「そう、なら貴女達は私の敵と認識してよろしいのですわね?」
マリエのオーラに圧倒された令嬢達はゴクンと唾を飲み震える。
「もう一度聞くわ。貴女達は私の敵なのかしら」
「ひっ!!!」
「おーいマリエ嬢、そろそろ皆んなと集まって話を…げっ…」
スクアーロは汗だくで先程まで剣の練習をしていた。
「マリエお嬢様、ここにいらっしゃったんですね。お忘れ物がありますよ」
クロは今日は執事姿でそのままきたようだった。
「マリエ嬢、君さ少しは王子である僕に仕事を色々押し付けるのはどうかと思うよ」
沢山の資料と本をかかえたエリオスがきた。
マリエに用事があったエリオス、スクアーロ、クロの3人がマリエを囲い話す姿を見たカナリアは、
「クロエラ様がなんで!執事姿なの!?!」
クロはカナリアに首を傾げ
「はい?私はクリスタルティーン家の執事ですから。あと私の名前は間違ってます。人違いでは?」
「は!?キーラ家で養子で、それで悪の道っ…
スクアーロ様も悪役令嬢マリエが大っ嫌いで話なんて全然しないのに!」
「エリオスと同じでなんだかんだ、幼馴染なもんだからなーあ、クロやトムもそうだなあー」
隣にいるクロと二人笑いあっていた。
「エリオス様…エリオス様!私は知ってます!貴方の大好物はチーズケーキ!」
「ん?僕の大好物はあの子の好きないちじくのチョコレートケーキだよ」
「は?何それ、あの子って誰!全然設定と違うし、なんで悪役令嬢と攻略対象達が仲良しこよしなのよ!!
急に逆キレをし始めたカナリアに四人はポカンとする。
「わっ、私わかってるんだから!貴女は必ず婚約破棄されるんだからあ!!」
四人は目を丸くしたあと、
「おー!お前当たってんじゃん」
とスクアーロ達は拍手をしてマリエは満面な笑みを浮かべる。
「あら、まあ、ふふ。それは困るわね」
「な、なんで嬉しそうなのよお!!?貴女は悪役令嬢で破滅になるのよ!」
「いーえ!それは違うわ!!!強制カのせいよ!」
うん!皆んな私の声大きくてビックリしてるようね。
よし!ようやくヒロインちゃんと会って話せるわ!
「えーとレオ…大丈夫か?」
スクアーロ何が大丈夫?
「マリアお嬢様に抱っこ…されてますね」
クロもレオ君抱っこしたいの?
「レオ君軽いからね!」
「お姫様抱っこされるのはマリアのほうじゃないかな?そろそろレオを降ろしてあげなよ。レオ早くマリアから離れたほうがよいよ」
なんかエリオス怖いんだけど…顔笑ってるけど
「僕もう恥ずかしかった、絶対お姫様抱っこなんてぼくはしない、絶対しない…」
私はヒロインのほうへ向き直り、挨拶をした。
「私クリスタルティーン家の次女、マリアです」
「え、なに何もなかったように挨拶してるのよぉ!?」
「そんなんどーでもいい!姉様はね!素敵な令嬢なの!影でコソコソ苛めたりしないわ!」
「マリア…」
あぁ姉様、なんだろうその表情可愛い!
「たしかに苛めはしないけど、姑息な手をあれやこれやと上手く隠すのがマリエ嬢だけどね」
エリオスはマリエに聞こえるように話すがマリエはそっぽを向いた。そんな二人にスクアーロは
「はは!なんだエリオスと一緒じゃねえかーってすんません…」
「だからアンタ誰よ!?」
「マリアよ!よろしく!」




