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23/30

え?皆んなの好み聞きます!

ヒロインが登場してから早3ヶ月。


攻略対象であるエリオス達はヒロインにメロメロんのはず!あぁ、皆んな目の下にクマがある!!あれね!恋わずらいだわ。


「ねえマリア嬢、聞いてる?僕達は生徒会代表で来月高等学園の学園祭パーティーに呼ばれてるんだよ。きちんと挨拶の準備…って何その憐れむ顔」


レオ君ルートはまだ始まらないわね。レオ君が高等学部一年になったとき本格的に動くからなあ。可愛そうに。レオ君出遅れちゃって。


エリオス達はどうなんだろうなあー。ヒロインちゃんと会ってキュンキュンしてるのかしら。

皆んなそれぞれの宿題して真剣にしていた中、やっぱり気になるから聞くよ!


「ねえねえー皆んなの好みってどんなこ?」


紅茶を飲んでいた皆んなは一斉に吹き出した。え、なんで皆んな吹き出すのさ。


「まったく下品だわ…貴方達」

姉様はいつも通りクールね!!素敵よ!!


スクアーロは慌てて顔を真っ赤になりながら

「なっ、なんで急にそんなこと聞くんだよ!?」


「いやーほらなんか思春期だし!?参考に!」


スクアーロは腕を組みながら、照れて好みを言い出した。


「俺は、元気で明るくて楽しい奴、かなあ。たまに食い気に汚いし、突っ走るタイプだけど…そこも可愛いというか」


「え、食い気汚いとかあり得ないよ!スクアーロは変な子引っかかりそうね」


クロは紅茶を淹れ直し、皆んなのテーブルに紅茶を置きながら説明をした。


「私は…そうですね。可憐で銀髪で笑顔が素敵な完璧レディな方でしょうか。いつも勇気を与えてくれて、時々斜めな行動をとるのも可愛らしいです」


「クロ、斜めな行動とるレディは絶対やめたほうがよいよ!そーゆこは絶対自分勝手なこだわ!」


レオ君はため息つきながらも

「人の話を聞かないし、いう事もきかないし、何をするのも駄目な子なんだけど、か、可愛い感じの子」


「レオ君…それヤバくない?」


「うるさいっ。前向きな姿勢がいいの」



んじゃあエリオスはー


エリオスは私を見つめてにっこり笑う。

「マリアは聞きたいかな?僕の好みの女性。今目の前にいるんだけどね」


え、何その黒い笑み。恐いよ。てか目の前にいるのは、、え!レオ君?!うっわあーあーそかあ。うん、いや、エリオスはいいや。そっしとこう…ヒロインとの好感度はあまりよくないみたいね。


「ねえねえ、トムはどんな子好きー?」


「…ゴホゴホッ!!」


「え?!姉様大丈夫!?」


姉様どうしたの?さっきまで優雅に紅茶飲みながら読書勉強してたのに。


トムは、んーと考えていた。あれ、姉様もトムの話は食い入るように聞いてるわ。昔から家族同然だもんね!たしかに気になるね!


トムは少し考えながら

「そうですねえ、ちょっぴり不器用だけど頑張り屋さんで優しく金髪で薔薇が似合う子ですかね」


「ま、まあ!トムはそんなドジっ子が好きだなんて…所詮は庶民の戯言ね。私今から出かけてきますわ!」


姉様は立ち上がり、「バ、薔薇の似合う子、にあいこ…ぐすっ」

なんだかブツブツと考えているようだから、私もついていくことにした。


「あ、姉様まって!私も一緒に出かけます!」




嵐のように去っていったクリスタルティーン姉妹。



「色々鈍感な部分は二人とも似てるな…」

スクアーロはため息する。


「ねえ、君達はなんで僕のマリアにアピールなんかしちゃってるの?」


黒い笑顔で話すエリオスに、


「おや、私は確かにマリエお嬢様との婚約破棄はお手伝いしますが、そのあとエリオス様とマリアお嬢様を婚約とまではお手伝いいたしません。今、我々は同じ立ち位置ですから」


にっこりとエリオスに微笑むクロと、それに乗っかるスクアーロとレオ。


「なるほど…ふふ、君達いい度胸してるね」


トムはのほほんと


「今日は天気が良いですねえ」


そう一人だけ紅茶を飲み、

【薔薇の香りをする香水をまた作ろうかな】と呟いた。


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