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18/30

え!スンデレラが可愛いから罪なんです!

今日トムは園芸部での用事でいないので、トム以外はいつものメンバーとの集まりから話が始まった。



「え!姉様とエリオス生徒会に入っちゃったの!?」



姉様とエリオスは生徒会へ入部した。うん、ゲーム通りだわ!婚約者を追って悪役令嬢マリエはエリオスと同じ生徒会へ入るもののエリオスには見向きもされない中学生活を送る悪役令嬢。婚約者という立場は回避したものの、やはり二人は生徒会へ入った。


「二人が私が思った以上に仲良しだからだわ」


そんなマリアにエリオスは

「マリア。その‘’仲良しだから”というのは理由ではないよ。僕はこの国の王子だからね、沢山の人達を束ねていく力をこれから沢山身につけなきゃいけないからだよ」


隣にいたスクアーロは

「いや、もう十分だろーよ」と呟き、クロとレオ君もうなずいていた。うん、私も十分だと思うよ。


私は姉様の方へ向き直り、姉様は優雅に紅茶を飲んでいます。素敵よ姉様!


「姉様…姉様はなんで入ったの!!生徒会へ入ったら遊ぶ事ができないわ!」


やはりゲームの力だと思うわ!

だって遊べないもの!


私がいくら言っても姉様は私の頭を撫でて笑顔で

「マリア、一流のレディとしては生徒会へ入るのは必要よ」


「僕は中等部入ったら必ず生徒会へ入るようにしたかったからね。って君はお菓子食べすぎたよ」

本を持ちながらレオ君は私を叱る。うん、最近オカンみたいだよ!


「私は正直自分が生徒会長になるなんて思ってませんでしたが」


クロは照れながら笑顔で少し誇らしげに話していた。


エリオス、スクアーロ、レオ君は生徒会へ。クロはゲームでは入っていなかったのに、日頃の行いや成績も良い事で評価されて生徒会長になったんだもんなあ。見事に攻略対象全員揃ってるなんて…


クロは私にクッキーとおかわりの紅茶をいれてくれた。向かい座っているレオ君は

「会長!甘いですよ」と話をしていた。


え、いつのまにクロの事会長と呼んでたの!?

本来は二人は仲良くないはず!


「マリア、今度一緒に食事をしないかな?」


「一体全体なんだかわからなくなったわ!迷宮入りよ!」


「ん?食事会は迷宮入りなの?いつになったら大丈夫?」


「謎が深まるばかりだからね…」


「ダメだ。エリオス、マリアは自分の世界へ飛んでいったから」


ふと周りを見渡すと何故か残念な目で見られてるけど、何?どうしたの?クッキーたべてないわよ!?


隣に座っていたエリオスには

「また今度誘うよ」


ん?何が?クロとレオ君誘ってなんかするのかな?


「あ、マリア嬢!そういやあ。生徒会で秋の催し物で劇をするんだぜ。ただ人足りなくてさ、手伝っててよ」

スクアーロは私に手伝って欲しいと誘った。

劇かー昔というか前世では私木の役だったけどなんか皆んなに動くなとよく叱られてたなあ。


懐かしい!



「確かに人出も少したりませんからね」

紅茶を入れながら困っている顔をするクロ。


「話はそうね、悪い魔王をやっつける正義の女性の騎士のお話などよいわね」


ニッコリ微笑む姉様は可愛いらしいわ!


「そうかな?僕個人としては悪い魔女を討伐して皆幸せなお話になるのが良いかな」


「ふふ、まあその魔女役はエリオス様が適任ですわね」


「僕は男だから無理だよ。マリエ嬢が一番かと思うけど」


ふふふ、あははは、と二人には黒いオーラを放ちスクアーロ達はまたやっていると怖がっていた。



レオ君は姉様とエリオスに

「あ、あの僕が脚本を書いてるので心配ないです」


ということで私も面白そうなので生徒会の催し物劇を手伝うことにした。


主役はやはり姉様のようだわ!

今回の劇名は“スンデレラ“


スンデレラ役

姉様!可愛いもの!美しいもの!貴女がスンデレラよ!

魔法使いはエリオス!

最初王子だから王子役のはずなのに面白いのが起こるだろうからやらないとわけわからんこと言って断った。うん。まー王子よりなんか魔法使い役合ってるわ。


義理の母親役はクロ、義理の姉妹役は私とスクアーロ!私が姉様を虐める役って悲しい!何故王子役は私でないのよ!?


因みに王子役は演劇部員の方。その他大勢の役も演劇部員と合同に練習をすることになった。


練習当日なぜか周りの演劇部員やレオ君は不安がっていた。


「レオ君大丈夫よ!成功するわよ!」

レオ君は私の頬っぺたをつまみ

「は?ねえどの口からそんな事言ってるの?」


「れおひゅん、ひひゃいよー」

ふふ、緊張してるのね!皆んな!


「レオ様、お嬢様をもうその辺で許してください」


黒い服のドレスを身に纏い、妖艶な雰囲気を出す継母役のクロ。


「クロ、綺麗だねー男性にモテるよ!」


「よ!俺はどうよ!?」


「あ!スクアーロッ……うん!個性的!」


多分スクアーロには二度と女性役はこないね!



そして姉様!!今もう舞台で芝居の練習をしています!

可愛い過ぎるスンデレラよ!あぁ私は貴女を虐める役なのよね。

悲しいけどこれは心を鬼にするわ!


私は一歩前に出て悪役を演じると決意した!



「おほほほのほ!スンデレラ!可愛いスンデレラ!おまえはなんで可愛いの!憎たらしいわ!憎たらしいからイチゴケーキをあげるわ!」


「いやだからそれ褒めてるだろうが、妹のマリアンコよ」


「スクアンコ姉様!スンデレラが可愛いすぎるが罪よ!」


「可愛いー私のお嬢さ…娘二人よ。今夜パーティを開かれるようよ。スンデレラはお留守番いいわね」


おぉ、クロよ!なんか悪っぽい!


「そーよ!スンデレラ!貴女はお留守番!」


スクアーロは声デカイ!


「…はい。かしこまりました。お継母様、お姉様方」


しょんぼりする姉様…可愛いよ!なのにこんな表情を見るのは悲しい。家庭内のイジメ反対よ!


「うぅ、かわいそ…ぐすん」



「さ、私達はドレス買いに行くわよ」



私はいったん戻るとレオ君はなんか騒いでいたけど、

「ごめんレオ君、この役は私には荷が重すぎた」


「これ劇なんだけど…」



後ろを振り向いて姉様の様子を見たら、あれ?!なんでスンデレラは剣をもって魔法使いに剣を向けてるの!?


「ぶはっ!あいつら何してんだ?!」

スクアーロもそんな二人を見て笑っていた。







「悪の魔法使いさん、私お願いをしてるじゃありませんか。素敵なドレスとカボチャの馬車を用意してください、と」


「それお願いする態度でないよね。きちんとぼくにそれなりの誠意を見せてくれないとね」



「ふふ、あともうひとつのお願いもありますの」



「なに?」



「マリアとの婚約を無しに」



「却下だね」







んー?二人は何かセリフ言ってるみたいだけど、よく聞こえない。耳をすますと


「貴方にはもったいなくてよ。諦めなさい」


これはまさか!



「へぇ、僕は一途だから諦めることなんて出来ないけどね」


まさかの!修羅場ね!?エリオスばれてしまったのね!

エリオスが私達のお母様に恋をしていると!

私はエリオスの恋に応援はできない…でも大切な友達だから!

姉様もそう思ってるはず!



私は二人の元へ行った。レオ君はなんか止めてたけど、私しか二人を止めることしかできないもの!


「いやいやいや!なんかもうめちゃくちゃだからマリア嬢はここで待機って聞きなよ!?」




「魔法使いさん!スンデレラ!争いはだめよ!」


二人は手を止め私の方へ振り向く。


「スンデレラ!諦められないのよ!魔法使いさんは!」


「マリア…」


「私今マリアンコよ!話は聞かせてもらったわ!!聞いてスンデレラ!彼はね、好きなのよ!!

恋愛ってなんか甘じょっぱいらしいの!」



エリオスはジーッと私を見つめてるけど、私はエリオスを見て任せて!と頷いた。


「チョコも恋愛も甘い。でもねエリオス、時にはキムチのように辛いのよ。だから争いはだめよ!」




エリオスはニッコリ笑って


「うん、案の定なんかわかってないっぽいね」


姉様はため息をついて


「劇の練習しにきたのに私情をもってきてしまったわ、めちゃくちゃでしたわね…皆様申し訳ありません」



なんかよくわからないうちに二人はまた仲直りしてくれた。



レオ君はぐったりして胃薬を飲んでいて、クロは私を見て感動したと号泣。

スクアーロは爆笑していた。






え?その後がどうしたかって?勿論劇は大成功!


因みに王子役は風邪を引いてしまい、トムが変わりに王子役になった。場の雰囲気も柔らかくなったとレオ君は泣いて喜んでいたわね。


レオ君は相変わらず泣き虫な男の子だなあと思った今日この頃のお話でした。


さてゲーム開始まであと2年!私はもう少し姉様を守れる方法を考えないといけないわね!


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