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16/30

え?不覚にもキラキラのドキッしました!

「無事中学生よ!皆んな見て見て!新しい制服!」


「君少しは落ちつきなよ。もう小学年卒業したのに。まったく」


眼鏡をくいっとしながら本を片手に読むレオ君。

あれから四年経つと皆んな変わったなあとしみじみ思う。

クロなんて、まんま姿はゲームでみた姿だったな。急に背が伸び始まるし、平民出身だけど中等部の生徒会長をしている。なんでもクールで誰も寄せ付けないオーラを出しているらしいけど、そう見えないけどなあ。めっちゃ甘いお兄さんよ。


スクアーロはやんちゃな少年だったのに赤く少し長い髪を一本に結び、背が伸びていた。かなり腕の立つ騎士団候補の一人となっていて老若男女人気がある。お化けが苦手なのに強くてかっこいい!と言われてる。


レオ君はうん!まだ声変わりしてないし、背は私と一緒だし、まだ可愛いらしい男の子だね!うんうん!


「マリア嬢、なんか腹たつその笑顔」


「マリア、入学おめでとう」


ハイ!きましたよ!姉様!

因みに姉様はめちゃくちゃ美しさ増してます!なんかもうヤバイわね!金色の髪が艶々で色気たっぷりなもんだから、周りの男子生徒に告白されたとかされてないとか…私心配だわ!!狼から守らなきゃ!


「うん、制服着てまた一段と可愛らしくなったね」


「あ!エリオス。おはよう!」


いやあーエリオスもあのゲームのまんまのエリオスになったなあ。ゲームは後2年で開始。私は中学三年だけど、姉様達は高等学へいくから常にそばにいるわけではないんだよね…まあ、姉様とエリオス仲良しだから断罪は大丈夫だろうけどね!



私は中学年の校門を皆んなと一緒に入る。

入学式楽しみだな!




「まあ、エリオス王子よ。いつ見ても素敵だわ。あぁあの笑顔見れて私今日幸せ」



「私はやっぱりスクアーロ様ですわ。あの肉体美と時々少年のような笑顔が素敵ですのよ」



「私はやはり平民ですけど、クロ様ですわ。無口で誰も寄りつけませんけど、見て!あの笑顔!珍しいわ!」



「私はあの可愛いらしいリリス家の長男レオ様をチェックですわ」


「あの四人と一緒にいても劣らないのがクリスタルティーン家の姉妹ですわね!マリエ様は太陽の女神のようで妹のマリア様はほら見て、月の妖精のように美しいわ!」







「姉様姉様!…ジロジロ周り見てくるけど、私やっぱ臭いのかな?」


姉様はクスクス笑い

「周りを気にしちゃダメよ。堂々と歩きなさい」



流石姉様!なんかカッコいいよ!美しいよ!



「マリエお嬢様、マリアお嬢様おはようございます」


ひょっこりトムが現れて姉様は何故か挙動不審がち。


「トットム!」



「あ!トムだ!」



トムも背が伸びたなあー相変わらず薔薇を育てて園芸部に入ってるらしい。まだトムに嫌みを言ってくる人達がいるみたいだけど、次の日になると虐めてた人達は学校来なくなったり、行方不明になるらしい。多分トムにはアレだ!最強の守護者がついてるのよ!よし!拝んどこ!



あれ?姉様?なんで手足同時に歩いてるの?やっぱ姉様は人に見られるのが恥ずかしいのね。大丈夫よ。子鹿のようにふるふる震えながら恥ずかしそうに歩く姉様も素敵よ!



「そういやあー、学年全体野外授業あるよな!毎年一年生入学式の次の日あそこの低い山だけどハイキングするんだぜ。」

と説明をするスクアーロ。運動とか行事好きだもんね!

学園の校舎の裏山かー。皆んなでピクニックは楽しみ!





ピクニック当日、沢山の生徒達が裏山の頂上を目指して登る。貴族出身の人は途中登らず、お茶会をしたり馬に乗りそのまま向かう人もいた。あれ?ハイキングちがくないかい?


「ハアハア、まったくなんで僕達が…」


ゼエハアと疲れてるレオ君。クロやトムは慣れた感じでゆっくり歩いてる。姉様は三つ編みにしてトコトコ歩いていますよ!三つ編み姿可愛いすぎ!


スクアーロは先頭に立って先に歩いて、いや走ってる!


「むむむ!負けてられないわね!」


私はスクアーロについていこうとダッシュで走ってついていった。

後ろでは姉様達がなんか騒いでいたけど、私も体力には自信あるからね!

「姉様!大丈夫!私行ってくる!」

私は手を振り走り出した。


「行ってしまったわ…」


「マリアお嬢様は元気ですねえ」





私は走っている途中、道から外れていたところに白い物体を発見した。

「ん?なんだろー?」


白い物体というか、うさぎさんだった。

プルプル震えていて怪我をしているわ。


「わわっ!大変!手当しなきゃっ」


私はうさぎを抱っこしようと手を伸ばした瞬間



ガラガラッ!!!



「へ!?」



一瞬の出来事で落ちて私は気を失った。





身体が痛い…寒い!!


「ん…?」


目を覚ましたら、知らない場所。いや、崖?から落ちて私は森林の中で倒れていたようだった。


ズキズキと全身が痛い。


「いたたたっ!血!?え!うあ、足挫いたのかな!?」


周りを見渡すと真っ暗で何も見えない。

「携帯!!いや、この世界ないんだった!ライト!もないんだ!って今納豆爆弾しかない!」


え?私遭難したの!?いやいや!


「落ちつけ!遭難したらまずは動くなと前世の従兄弟のお兄ちゃんが言ってた!よし!」



一時間、二時間くらい私歩いたと思う!うん!完全に迷子だよね!足も身体痛いから動けません!



ぐぎゅるるる~



「お腹空いたな…」


お腹も限界のようだし。

全身痛いけど、キノコぐらい食べよかな。

あ、火がないや。


「はあ、流石に皆んな探してくれてるよねえ」


「姉様…」


流石にひとりぼっちの山の夜は寂しい。

身体痛いし。


「あ、うさぎさん、大丈夫だったかなあ」

色々考えてボーとした。

今日のマリア、ちょっぴり反省しました。先に走らないし、エリオスの分のおやつ内緒に食べたことも謝ります!クロのお気に入りのネクタイを釣り竿の餌にしたのも謝ります!

だから早く帰りたいです!



「うぅ、寂しぃー…姉様。ぐすっ…」







「マリア見つけた」



「!?うぐっ、えぇエリオシュ…?!」


え!なんでエリオス私の居場所わかるの!?

あれか?!能力者かしら!?


鼻水垂らしながら泣いてる私を見つけたエリオスは笑っていた。私かなり情けない顔していたようね、


「ふふ、マリエ嬢だと期待したかもしれないけど、さて…かなりボロボロだね?」


「姉様達は?」


「心配してたよ。さあ帰ろう」


エリオしゅ、いや、エリオスはいつものように頭を撫でてから私を抱っこした。


「うあ!?私重いよ?」

お姫様抱っこはヒロインちゃんにしないとダメなんだよ!?


エリオスは笑って大丈夫と言って歩き始めて、少し歩いた先に白い馬が待っていた。


「エリオスの愛馬ね!可愛い!」


「名前はシアトルだよ」


シアトルか!綺麗な毛並みだねえー。私も犬か猫とか欲しいなあ。馬もいーねえ!


エリオスに乗せられて私達は暗い森の中学園へ向かった。


私はチラとエリオスの顔を覗いた。

エリオスは私が、じっと見ている事に気づいてニコッと微笑む。

うっ、なんだ。ちょっと今ドキッとしてしまったわ。

やっぱり侮れないメインヒーローね!


まあ、なんやかんや、色々エリオスには助けられてたよねえ。こんな立派な子になって。

あともう少しでゲームは開始なるね。

そんでヒロインちゃんに会って恋するんだよね。うん。


「どうしたの?そんなに僕を見つめて」


「んー王子様みたいだなあって」


「実際僕王子だよ。マリアだけだからね、普通王子自ら探しに行かないもんだよ」


「やっぱこの前のオヤツ食べたのばれたかー」


「いや、それで怒って探しに来たとかじゃないからね」



空を見上げると沢山の星が見えた。


「エリオス!見て!星が、綺麗だよ!」


「うん、とても綺麗だね」


エリオス何故私の顔を見て感想いうのよ?空を見上げなさいな。


都会では中々見れない星を私とエリオスは堪能して学園へ帰るとそこには

姉様が般若のような顔で待っていました。

ふっ、美しいわ!姉様!!



え?その後?怪我を治した後、先生や親、そして姉様達からのお説教二時間タイム!



不覚にもほんの少しだけ、あの腹黒王子エリオスにドキッとした一日でした。


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