え?私悪役令嬢の妹に転生しちゃったの!?
私死ぬんだ。うん。もうそう思った瞬間、走馬灯がぶわあーって色々思い出しちゃったわけよ。前世で私はトラックに跳ねられ無事死亡。
そして、今世も短い命が尽きようとしていた。
え?私5歳よ?もう死ぬわけ?いやいやいや、ここから青春バンザイな事したいわけよ。
「死んでたまるかあああああああ!」
マリア・クリスタルティーン5歳。死の淵から無事復活っ!大きな声をだして「死んでたまるか!」と息を吹き返し、周りを見渡すと父と母と姉、周りにいる執事やメイド達はびっくりして、母は死んだと思った娘がいきなり起きて仁王立ちしたものだから気絶をした。
「あぁ、マリア、よかった…」
父は私をぎゅっと抱きしめる。フと姉を見ると、ストレートの金髪の髪に少しつり目をした綺麗な姉。
アレ?私のお姉ちゃん…あのゲームの…
私が前世でハマっていた乙女ゲームであり、一番私が大好きなキャラクター!!!
悪役令嬢のマリエ・クリスタルティーンか!?
しかも、まだ6歳とゆうわけで、めちゃくちゃ可愛いらしい。天使や!この子は天使や!
「マリア…?大丈夫なの?」
ジッと自分を見つめる妹に首を傾げる姉マリエ。
「ふぁ!?きゃわゆす!!!」
鼻血がでて、私は気絶しちゃいました。
また数日間ベットで寝込んでいた私。元々病弱だった体が少しずつ元気になってきて、周りは奇跡だと騒いでいた。
どうやら私は、あの乙女ゲーム「フラワープリンセスと王子達」へ転生したようね。
そして私の姉は悪役令嬢。私は悪役令嬢の妹。
うん、死ぬ運命だったんだよね、私。妹が死んだ事により両親は姉マリエに愛情をと思いながら厳しく育てたつもりだったが、マリエは妹が亡くなり両親は自分に八つ当たりしていると勘違い。そしてワガママになり、キツーイ性格設定だが、私は推しの悪役令嬢マリエの容姿が一番好きだった。
だって綺麗なんだもんなー、あともう少ししたらボッキュンボン!のセクシーな令嬢になるんだもの!
私は木登りをし、空を眺めながら今後の事を考えた。まず、マリエお姉様は第1王子の婚約者として決まる。確か王子に一目ぼれするんだよなー。ヒロインがやってくるのはお姉様が高校一年の時。
ヒロインに惹かれる王子や自分の専属執事や周りが気に食わなくて、嫉妬をして、ヒロインを虐めて、断罪される!!
「…やべくね?」
なんとか、なんとか!姉をすくいださねば!
「まだ5歳!後10年くらいなんとかなる!それまで奴らから、姉を守るぞ!!えいこら!オー!」
空に向かい意気込んでいたら、下から愛しい声がした。
「マリア…?木登りは令嬢としてはしたないわよ?!」
本を沢山かかえて、沢山勉強を頑張っているようね。マリエお姉様は相変わらず可愛いわ。怒った顔も素敵よ!
私はマリエお姉様の元へ行き、ぎゅーと抱きしめてから
「お姉様は頑張り屋さん!いーこいーこ!」
そう笑顔で褒めていると、姉は少し照れながら
「…あ、あまり、令嬢として相応しくない行動をとってはダメよ!私の妹なんですから…!ふん」
照れながら私の手を握りしめて一緒に歩いてくれるマリエお姉様。ふっ、ツンデレめ。ちくしょー可愛いな。
庭へ行くと、緑色の髪をした男の子がいた。私より二つ上かなあー?見たことないけど、庭師の息子トムだとさ。最近見習いとして住み込みできた。多分モブキャラだよね、穏やかな感じのトム。うん、いー子っぽい!
「あら?また随分汚れた服装でなくて?貴方、見た目みすぼらしいのだから少しはまともな服を買いなさいな」
おうおうおう!姉ちゃんや!イヤミな感じが悪役令嬢っぽいなー。そう関心していると、庭師見習いのトムは笑顔で「そうですね」とスルーをし
「あ、そうだ。マリエお嬢様にお似合いの赤いバラが咲いたのでどうぞ」
お姉様は頰を赤らめながら
「あ、貴方の育てた花は悪くなくてよっ、すっすっ好きだもの。ありがたく貰うわ!」
「はいっ」
なんで赤らめながら、姉は嬉しそうにするのかな?あ!そっか!マリエお姉様、薔薇好きなのかーちくしょー!そんな設定あったかなあ。。私もお姉様に薔薇渡したかった。。
私はトムを睨み
「私だって薔薇育ててお姉様にあげるんだから!」と言ってやったわ!
トムは微笑んで、今度一緒にお花を育てましょうと約束をしてくれた。
「今夜、第1王子の誕生日パーティーが開かれる」
父と母と私達はそのパーティーへ行くためにドレスの新調したり、周りはバタバタしていた。
第1王子…うん。この日だわ。あの腹黒王子に一目惚れをする姉。
メインヒーローのこの国の王子、
エリオス王子。とにかく一番の危険人物!!!姉を断罪する張本人。他の攻略対象者は婚約者はいないから、なんかわかるけど。婚約者いるのに、ほかの女性に目移りするから一番嫌いなタイプだわ。
「私はお姉様のお下がりでいーや」
ドレスとか面倒くさいしねえーとダラダラしていたら、可愛らしい天使、いや、姉が
「ダメよ!マリア!きちんと可愛らしいドレスにしないと」
私の為に沢山のドレスを選んでくれていた姉。
マリエお姉様は赤いドレス、私は青いドレスにした。
「あれ?お姉様の頭にある薔薇の飾り可愛いーですね!」
「え?あぁ…これはトムが今日の為にと飾りを私に作ってくれたのよ」
嬉しそうに話すマリエお姉様…尊いわ。可愛いすぎて、鼻血また出そう。
城へ向かうと、沢山の方がこちらをじろじろと見てくる。ふふ!我が姉の美しさに見惚れていやがるわ!おっほほ!
「まあ、可愛らしい姉妹。クリスタルティーン家のご息女よ。」
「一番上のマリエ様は第1王子の婚約者候補として有力らしいわよ、未来ある王妃として実力もおありだとか…」
「妹のマリア様も姉に引けをとらず可愛らしいわ。銀髪にウェブの髪で綺麗ね。今まで病弱だったのが嘘のように元気になったらしいわ」
マリエお姉様は周りにじろじろ見られていても背筋を伸ばして堂々としているわ。流石よ!さて私は…第1王子ってどんな顔してたっけ?いまいちわからないんだよねえ。
マリエお姉様は友人達を見つけて私はとりあえず、王子を見つけて、姉との婚約を無しにしてもらおう!あの王子には勿体ないからね!そぉ〜っとマリエお姉様のそばから離れて腹黒王子を探そうとしていたら、見事に迷ったわ。うん、人多いんだもの。
フと目の前には、美味しそうなケーキやお菓子が沢山並んでいた。
「うわあ!美味しそぉ!!」
チョコレートケーキが大好きな私には贅沢だわ。とりあえず、敵となる王子と戦をする前に腹ごしらえが必要よね!
「美味しい!!何この程よい甘さとイチジクジャムが挟んでいてこれを作った王宮のシェフは天才だわ!」
クスクスと笑った声が聞こえて後ろを振り返ると金髪のショタ…いや、少年と赤い髪をした少年の二人がこちらを見ていた。
「こんにちは。そのケーキは美味しいのかい?」
優しく微笑む少年。はて、何処かで見たようなそうでないような…
「うわあ。一人でこんなにたくさん食べてお前凄いなあー。普通令嬢らは、ちまちま食べてんのに」
ケラケラ笑ってる赤髪少年も一緒にテーブルに座りケーキを食べ始めた。
金髪の少年は、ただ見てるだけ。ん?あーわかった!
チョコレートケーキ食べたいのね。しょうがない、精神年齢は私が上だしね!
「少年!こっちおいで!一緒に食べよう!!」
「え?」
少年の手を引っ張りだし、私達は一緒にケーキを食べた。
「私のおすすめはこのチョコレートケーキよ。あとはこの栗を使ったモンブランも大人な味ね、遠慮せず食べよう」
にっこり微笑むと、少年二人はお互い見つめてから
クスクス笑った後一緒に食べた。
「ところで君は、名前は?」
「え?私はマリア・クリスタルティーン!よろしくね」
「クリスタルティーン家の娘だったのか」
私の父を知ってるのか。まあ、みたところ二人共良いところのおぼっちゃまだね。
「今日は王子の誕生日なのに、王子に会わなくていーのかよ?」
ケーキを食べながらニヤニヤしている赤髪少年。
「あ!そうだった。私王子に会おうとしてたんだ。忘れてたわ」
「ふぅん、君もやっぱり王子様の婚約者とか狙っているの?」
金髪少年は何処か冷めた感じで話してるけど、
てか私まだ5歳。ぴちぴちの5歳よ。
「え、絶対嫌!あんな腹黒王子のお嫁さんにはなりたくないよー」
ブハ!ッと更に笑い出す赤い髪の少年と、笑顔のまま固まる金髪少年。私なんか言ったかな?
「腹黒……あの、君は今日王子になんの用で会いたいと探していたの?」
「んー、簡潔にいうと、私のお姉様に近寄るんじゃないわよと伝えたいだけっ!婚約者にしないでね!って言うのよ!だって私のお姉様素敵な方だもん!」
王子と婚約をしたがる令嬢は沢山いるのに、とか金髪の少年は言ってたけど、それは全員頭がおかしいの、と言ったらまた笑顔で固まっていた。その隣でケラケラ笑う赤髪の少年。
「とりあえず、今は三人仲良くケーキ食べようよ」
にっこり微笑んでケーキを金髪の少年の口の中へ放り込む。
「うん、ケーキ美味しいね」
優しく微笑んでる金髪少年、なかなかチョコレートケーキの良さを知ってるようね。いいこに違いないわね。
「あ、そろそろお姉様のところへ戻らないと、怒られちゃう。王子はまた今度でいーかな」
私は席を外し、振り返り、二人の手をぎゅーっと握って
「ケーキ一緒に食べてくれてありがとう!!また会ったら遊ぼうね!」
そう彼らに手を振り私はマリエお姉様の元へ戻っていった。
戻ったら、お姉様に怒られたけど怒った顔もまた可愛いから、へっちゃらでございます!!
私がいない間、王子と会ったらしいお姉様。
「へあ!?いつのまに!!え?お姉様、ま、ままままさか、一目惚れ…」
恐る恐る聞いたら、ため息をしながら
「まさか、たしかに立派な方だけど特に何もにいわよ」と否定をされた。
あれ?おかしいな。王子の誕生日の日に一目惚れしてる筈なんだけど…
その後私達はその後屋敷へ帰った。
その次の日の朝、何やらバタバタしている使用人達。
お父様もお母様も慌てている。勿論、可愛らしいお姉様もだ。
「ねえー皆んな何騒いでるの?」
メイドの一人に聞いたら、
「エリオス王子が我が屋敷へこられるそうです!さあ!お嬢様も早く着替えを!」
あの腹黒王子がくる!?まさか…お姉様を婚約者にするつもりね、絶対そうはさせてやるもんか!
入り口で仁王立ちして待っていると、玄関のドアが開いた。
そこには昨日の夜会った金髪の少年と赤髪の少年が立っていた。
「あれ?なんで二人共きてんの?」
「おはよう。昨日また遊ぼうと約束をしたじゃないか」
金髪少年は笑顔で私に挨拶をした。隣にいた赤髪少年も
「よっ!」と軽い挨拶をしてきた。
後ろから、愛しいお姉様の声がした。
「エリオス王子とスクアーロ様、ご機嫌よう」
「やあ、マリエ嬢。急な事を言って申し訳ないね」
「とんでもありませんわ。あぁ、まだ私の妹マリアのご紹介がまだでしたわね、…マリア?」
私は口をパクパクしてました。そりゃ驚くもの。うん。
金髪少年は私に挨拶をした。
「昨夜は君と過ごして楽しかったよ。名前を言い忘れてたね、僕は腹黒王子のエリオスだ。宜しくね」
爽やかな笑顔で挨拶をしたエリオス王子。
攻略対象者のエリオス王子とスクアーロ様でした。
「なんてこったい…」
だらだらと汗がでました。
逃げるか闘うか、さあどうしようか。




