ぜひコメントを。アドバイスを。
試しに作ったものです。
アドバイス、お願いします。
「転生。
よく聞くだろう?
それは酷く、おぞましいものだ。
日常を生きる人々の中に突然それはやってくるのさ……。
人はそれを恐ろしいことに、素晴らしいことだと考えた。
やつらは無垢な少年すら乗っ取ると言うのに。
聖職者どもめ。
まあいいさ。
俺のように思うやつはいる。
異端と呼ばれても。
そうだな、もう行かなくては、また会おう、異端。
お前も俺と同じさ。
したんだろう?
転生を。」
彼はなんだったのか。
突然現れて突然消えた。
辺りは森。横には小川。
彼は……一体……。
まあ、分からないさ、今は。
体は重い。鎧か何かを着ている。
街へ行こう。
きっとあるはずだ。
小川を辿った。
しばらく小川に沿って歩くと森は無くなり平原になった。
しかし悲しいことに平原は燻り、街も瓦礫になっていた。
だが、人がいた。
私は近づいた。
驚いているようだ。
「騎士様!お救い下さい!コルガタの連中が突然やって来て街を……!おぉぉ、お救いを。私の娘が怪我をしているんです。眠っていますがひどい怪我を……」
彼の腕に抱かれた炭は、動きそうにない。
もう1人は、
「ああ、神よ、預言者様、お助け下さい。お助け下さい。お助け下さい。」
話は通じなかった。
これでは意味が無い。私は街を探索した。家屋、と言っても瓦礫だが、
なにか無いものかと探していると無事だった家屋に騎士がいた。
「おぉ!探したぞ。生きていたかパック……!。」
それが私のあるべき名前なのだろうか。
「ん?……どうした?人違いのような顔をして。…まさか!胸の装備を外せ。」
私が手間取っていると彼はこれまでの安らかな顔と違い、神妙な顔で鎧を外した。胸には何かをえぐり取られた跡があった。
「これは……。君は幸運だ。転生したんだな……。ならば行くがいい。北の地へ。きっと君も気に入るよ。……ぐっ!私も長くないか……そこに私の装備がある。それをやるよ。はは、せっかく昇格したというのにな…まぁ、遠いが、頑張れよ。…………そうか……パックは……そうか……」
彼はそう言って微笑むと、うつむいてしまった。
何を聞いても無駄そうだ。
北か……私は彼に貰った装備を身につけ、コンパス片手に歩いた。
北の地には王都と呼ばれる物があり、そこに私のような者が集結するらしい。
そこに行くのであればこの平原を進み、関所を通り、洞窟を経由してまっすぐ北だ。3日で着くだろう。地図の言う通りなら。
8時間ほどなにもない時間が続いた。
何故か疲れはない。
関所が見えた。
……!
火が上がっている。私は駆けた。
関所というより城塞だ。
バリケードは突破され、虐殺が起こったようだ。
まだ、起こって間もないようだ。
人の欠片が血を垂らして転がっている。
生き残りは居るだろうか。
関所内には倉庫があったが殆どが盗られるか燃やされていた。
燃えかけの灰からは燃え残った本を見つけた。
1ページのみ、あまりにも綺麗に残っていたので読んでみることにした。
粘液かなにかが着いていたが簡単に取れた。
不思議な事に文字は理解出来た。
""奇跡を受け入れ給えよ。
ヴァーニスを崇めよ!
呪術を退け給え。
嗚呼、入神に栄光あれ!
ヴァーニス万歳!
ヴァーニス万歳!
ヴァーニス万歳!…………""
あとは同じものばかりだった。
関所を出て周りも探してみると生存者がいた。
まさに熟練した兵士だ。
ぼろぼろだが話は出来そうだ。
「おい。お前……随分キレイな状態だな。逃げてたのか?まあいい。あんな戦いなら逃げたくなるさ。逃げるなら西に行くんだ。ここから4日だ。頑張りゃ行ける、早く行けよ、臆病者さんよ……。」
隣に座った。
「なんだよ。身の上話でもしようってのか?まあいいさ。俺はペダン、お前は?……名乗らないのか?全く……礼儀を知らないのか?それとも忘れたか?……無口野郎。話したくないならこっちから一方的に話すさ。 俺はこれまで関所にずっと居た。今まで攻めてくることなんてなかったんだ。他所の奴らもそうで、このまま平和に暮らせると思っていたらこれさ。だから皆、瞬く間にやられた。ひどいぜ。全くな。手をもがれる奴。串刺し。丸焼き。見てられなかった。勿論最初は戦ったさ。でも無理だった。これも聖職者共のせいだ。あんな奴らを匿うから、怒りを触れたのさ。コルガタに。
お前、逃げるのか?逃げないんだったら、北へ行くんだ。東を経由しろ。ウチも馬鹿じゃない。近道はあるんだ。そんなの作るならもっと訓練して欲しかったがな。さあ行くんだ。頼んだぞ。臆病者さん。これが行き方だ。おっと、気を付けろよ。化け物共がいるからな。」
メモの通りに進むと森に入った。薄暗い。
歩くだけだ。ただ歩く。
…………
……!物音が聞こえた。
人が歩く音。
剣を構えた。
見えた。
人のようなモノ。
鎧は溶けかけ、剣は折れている。
皮膚は爛れ、呻いている。
それは突然襲いかかって来た。
反射で顔を突いた。
弱々しくそれは倒れ、動かなくなった。
これは、化け物……それか哀れな人。
いつか、後悔しそうだ。
だが、私は正しく、幸運だ。
前へ進むしかない。
剣を納め、進んだ。
5分ほどで目的地に着いた。
自然の穴に見せかけたトロッコ。
どこに着くのか分からない。
行くしかないだろう……?
私はそれに乗った。
こんなものをあとがきにのこしてみたいです。
ダクソですね、これ。
兵士の聖剣
ごく普通の片手剣。取り回しがよく、多くの兵士が扱えるように重量も軽い。聖剣というが、祝福の類は受けておらず、
士気を上げるためだけの名であった。
これは、すべてを奪われた、ある若い兵士のもの。
聖剣と信じて毎日磨き、修練したのだろう。
その剣は隅々まで磨かれ、新造品と同じだ。
しかしそれも、転生によって奪われてしまった。