表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コンバットオブディバイン  作者: 野口 レミ
第二章 交流戦
16/94

特訓開始

「それでは練習試合を始めます」

アズレアがそう言うとディルとガザニアの二人が戦闘態勢に入る。


「練習試合だけど手加減はしないぜ!」

「もちろんだよ!」

二人が構え、そして。

「はじめ!」


アズレアの合図で試合が始まる。

先手を打ったのはガザニアだった


【アクアバインド】


ガザニアが魔法を唱えるとディルの足元から水で作られた手が現れた

「うお!いきなり動きを止めてくるか」


ディルが足を水で作られた手でつかまれ動けなくなる

「一気に行くよ!」


ガザニアは呪文を再び唱える


【アクアインパクト】


ガザニアの前から水の衝撃波が放たれる

「これは当たったらやばいな」


ディルがそう言うとこちらも魔法を唱えるため構えなおす。


【ウッドシールド】


ガザニアの攻撃が当たる寸前で地面から大きな木の根が何本も生え攻撃を防いだ。

「さすがだねディル君」

「そっちこそいきなりやってくれるじゃねーか」


二人が戦いを楽しんでいるかのように笑いあう。

「すごいな、あの二人」

魔力を測定しながら椿がつぶやく。

「学園トップ10達は伊達じゃありませんよ。」


サルビアがそう言うと、うずがここぞとばかりに二人の二つ名を教えてくれた。

「ちなみにですがガザニア君はその容姿と水使いなことから水の王子と呼ばれています」

「そして、マッケンジー君は自然使いです」

ディルの説明が短かった気がしたがあいつのために気にしないことにしよう。

「ガザニアも強いんだな」


椿がガーベラにそう言うと

「当然ですわ」

と、嬉しそうに答えた。


そして椿達がそんな話をしている最中にも戦いは続いていた。

「くらえ!」


【プラントハンド】


ディルがそう言いながら手を上にあげると草で作られた巨大な手が地面から生えてきた

「さっき俺の足を掴んだお返しだ!」


巨大な草の手がガザニアに襲い掛かる。

ドン、と巨大な手に押しつぶされたように見えた。

「俺の勝ちかな」

ディルが勝利したかに見えたその時、草で作られた巨大な手が一瞬にして砕け散った。

「なっ…!」


中から出てきたガザニアは高速で水を回転させていた

「そうか、水を高速で回転させて自分の身を守ったんだな」

椿が感心しているとガザニアがそのまま攻撃に移る。

「これで決めるよ!」


ガザニアは自分の周りに水を回転させながらディルの元へと走っていく。

「やらせるかよ!」

ディルが植物で防御壁を作るがすべて水の勢いで斬られる。

そしてガザニアが防御壁を突破しディルの前に現れた次の瞬間ディルがニヤリとした

「しまった!」


ガザニアが気づいたときには遅くディルの魔方陣が完成した後だった。


【ストーンロック】


石の柱が地面から出現しガザニアの動きを止めた

「くっ!」


動きを止められたガザニアが魔法を使おうとするが

「魔法が使えない!」

ガザニアが驚いた声を出す。

「この石は魔力を封じる力があるんだよ」

そういいながらガザニアの身動きを封じる石でドンドン締め付けていく。

「ぐっ…」


ガザニアが脱出を試みるが全く身動きが取れない

「降参しとけ、それは椿クラスじゃないと解除できねーぜ」

ガザニアは必死に抵抗していたがやがて体の力を抜いた。

「負けました、降参です」

ガザニアが悔し気な表情で言った。

「そこまで!マッケンジー君の勝ち!」


アズレアが宣言した。

「やっぱり強いなガザニア」

魔法を解除し膝をつくガザニアにディルが手を差し出す。

「ディル君もまた腕を上げたね」


ガザニアも差し出された手を取り立ち上がる

「二人ともよかったわよ」

アズレアが二人にそう言う。

「ただ二人とも自分の魔法だけに頼りすぎね、そんなことじゃいずれ痛い目をみることになるわよ」

アズレアが二人に忠告した


「でも会長、この世の中魔法がなければもう生きていけない世の中だから魔法を使わない戦いは考えづらいですよ」

ガザニアがそういうとディルもうなずいていた。

「もし、さっきのマッケンジー君みたいに魔法を封じる敵が出てきた場合魔法にしか頼らない戦い方をしていては出会った時点でゲームオーバーよ」


二人が、確かにとつぶやく。

「そこで、二人には体術の練習もしてもらうことにします!」

アズレアがそういうと二人ともが冷や汗をかきながら

「遠慮したいのですが……」

といったのだが

「ダメです」

あれだけ笑顔が怖いアズ姉は久しぶりに見たのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ