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コンバットオブディバイン  作者: 野口 レミ
第一章 魔法学校へ
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夜道の帰り道で

「お兄様!こちらです!今夜は貸し切りですよ!」

うずが手を振りながらこちらを呼んでいる。


「おやおや~?さっきまで認めません!なんて言っていたガーベラちゃんはもう二人で歩いちゃうような仲になっちゃったのかな~?」

にやにやしながらアズレアがガーベラを茶化してきた。


「ち、違います!これはたまたま家が隣だっただけで!」

ガーベラがそう言った後しまったとばかりに口を手で塞いだ。

「「えーー!」」


その場にいた椿とガーベラ以外の全員が同じ反応をする。

「ずるいずるい!お姉ちゃんだって椿の隣に住みたいのに!」

「兄さんどう言うことですか?」

「ま、まさかお兄様へ準備した家がそんなことになってたなんて」

「そ、そんな偶然あるんだね」

アズレア、サルビア、うず、ガザニアが声をあげるなかガーベラがごまかすように声を出した。


「と、とにかく!今日は椿さんの祝勝会でしょう?せっかくの貸し切りなのですから早く始めましょう!」

「あとでお姉ちゃんが詳しく聞きますからね椿!」


そう言いながらその場は収まり、祝勝会が始まった。

「それじゃあ、椿の勝利とガーベラとの仲直りを祝して!」

「かんぱーい!」


祝勝会ではガーベラ姉弟と日本のはなしをしたりガーベラ達の故郷の話をしたりした、おそらく仲良くなるきっかけをアズ姉はくれようとしてこの会を開いてくれたのだろう。


「じゃあ、今日はこれでお開きかな」

かなりの時間が過ぎたところでアズレアがそうきりだしたところでこの会はお開きになった。

「明日も学校なんだから夜ふかししたらだめですよ」

サルビアにそう釘をさされ椿とガーベラ、その他四人に別れて喫茶店の前で解散した。


「楽しかったなガーベラ」

椿がそう切り出すとガーベラも笑顔で頷いた。

「ええ、負けた私が言うのもなんですが本当に楽しかったですわ」

そう言うとガーベラは真剣な顔になりこう切り出した。


「椿さん、あなたはディバインですわね?」

「…俺がそんな選ばれし者なわけないだろ」

椿は否定したがガーベラが続ける


「なぜ、ディバインであることを隠しているのかは分かりませんが私は一度ディバインの戦いを間近で見たことがあります。あなたと同じ圧倒的な魔力と戦闘力を持っていました」

数人しかいないディバインであればこの世界では優遇されて生きていくことができるだろう。

「理由は言えないがディバインであることは黙っててほしい、あまり今は目立ちたくないんだ」


椿がそう返すとガーベラが頷いた。

「分かりましたわ、あなたがそうおっしゃる限り誰にも口外いたしませんわ」


椿がありがとうと言うとガーベラが笑顔に戻りこういった

「けれど、いつか私にも理由を話せるときが来たらその時は私にも話してくださると嬉しいですわ」

そのまま家の前まで二人で歩いた。

「それでは椿さんまた明日学校で」

「ああ、明日からは仲良くしてくれると助かるよ」

その日はそこでガーベラと別れ家に帰った。


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