エピソード11 前兆
あれから三年の月日が経った。
僕はあの自己紹介をした事で、騎士専攻の訓練を受けられた。
周りは男子ばかり。講師も男の人だから場違い感がすごい。
けど試験で合格するために日々訓練に励んでいる。
騎士というものはそれぞれクラスがある。
見習い騎士・・・学校で騎士から騎士道を教えて貰っている者。
剣士・・・学校を卒業した者。
騎士・・・王に実力を認められた者。
剣豪・・・複数の王に実力を認められた者。また騎士をまとめるリーダー的存在。
聖騎士・・・王様の側近。騎士の中では最高クラス。
コレより上のクラスになると「剣聖」と「剣王」に分かれて、「剣聖」は聖騎士と同じで王の側近だけど、特別な儀式をしてなれる者。
「剣王」は戦争で敵の総大将を討ち取った者。
エレクさんは代々、「剣王」の家系らしい。
ひとまず僕が目標にしているクラスは剣豪だ。
「剣豪」というとキルラのことを思い出す。
まぁ、あいつと同等になってやるのが今の僕の目標。
そのために今日まで死にものぐるいで努力を続けて来た。
だが僕は今まさにプレッシャーに落ちつぶされようとしている。
なぜかというと騎士専攻の人は明日から合宿があるからだ。
合宿は現役の剣豪に三日間稽古して貰える。
そしてなんと最終日には各国の王が来て、選定試験を行うそうだ。
もしかしたら・・・と思ったら急に腹が痛くなってきた。
その後学校からエレクさんの王宮に戻り、明日の合宿に向けて荷造りを済ませ、早めに寝た。
この時僕は予想だにしなかった。
この合宿の恐ろしさに。
今回もこの物語を読んで下さりありがとうございます。
次回を楽しみに待っていてください!