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夏蜜柑
No.7
二階堂...最近僕の事を付きまとっている女...
それに僕が断った時にしたあの態度...
嫌な胸騒ぎがしてはいたが、まさかこんな事になるなんて。
「失礼します。一組の二階堂です。◯◯君に用があるんだけど、いますか?」
僕は二階堂に向けてアイコンタクトをした。
まさか僕が連載をサボってた期間にあいつと仲が良くなった、なんて事でもない。ただ単に諦めたのだ。あいつはあの日断った時から毎日ずっと図書室に来ていた。ただ僕の隣で座っていた。話しかける事もなく。
No.8
昼休みに二階堂に呼び出された僕は、いつもの場所に行くなら話を聞く、と言った。
二階堂は、ええそうしましょう、と言い僕よりも三歩先に前を歩いて行った。着いた先は言うまでもなく僕の部屋(図書室)だ。
そういつも通り、いつもの席に着き、手っ取り早く用件を済ませてもらうつもりだった。
...だったはずだった。だった。なのになぜあいつは席に着かないんだ?僕に話しがあるんじゃないのか?もう訳が分からんと思ってた時にはあいつの姿はなかった。




