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掌編小説集5 (201話~250話)

ブーメラン

作者: 蹴沢缶九郎

平原にブーメランを手にした一人の青年が立っている。周りに人の姿はなく、妨げとなるような物も遠くに数本の木々があるだけ。これなら誰に迷惑をかける事もなくブーメランを投げられるというものだ。


青年はさっそく、助走をつけて思いきりブーメランを投げた。青年の投げたブーメランは回転しながら勢いを増し、やがて、遠く木の向こう側に姿を消した。


ブーメランが戻ってくるのを待つ青年。しかし、いくら待てどブーメランが戻ってくる気配はない。


「やれやれ、木の枝にでも引っ掛かってしまったかな…」


青年は仕方なく、ブーメランが飛んでいった方へと探しに行くが、とうとうブーメランを見つけだす事は出来なかった。


諦めた青年が平原を去って数時間後、元々青年が立っていた辺りの地面に、何処からともなく飛んできた勢いを失ったブーメランが突き刺さった。


どうやら、地球を一周してきたらしい…。

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