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いつものように支度をし、鏡の前に立つ自分の制服姿を見る。
「ん~こんな感じでいいのかなぁ~」
私は何時も道理に支度を終わらせ、入学式の会場に向かっていた。
軽く化粧をし、髪の毛も軽く縛る。
これで眼鏡をかければ優等生コーデの完成。
このくらいの方が絡まれにくいし、目を付けられにくい。
私は私で変なところに気を使っている。
綺麗な桜だ。
二次元とかだとここで美少女に遭遇とか―――
「ど、どいてくださ――――い」
後ろから自転車に乗ったまさに美少女が突っ込んできた。
二次元をなめたらいけないんだね。
何て思いながら私はよける。
ガチャンッ
自転車と美少女は大きな桜の木に衝突しちゃいました。
……よけない方が良かったかな?
「えっと、大丈夫?」
「大丈夫!ごめんなさい、いきなり飛び出しちゃって」
ごめんなさい、避けてごめんなさい。
神様こんな美少女にけがをさせた事どうかお許しを…
「あっ!やばい~、遅れちゃう!」
美少女の言う通り腕時計を見ると…
「八時五十分…」
「ごめんなさい。良かったら後ろにのって」
「でも…いや、お願いします」
断りたいのも山々何だが遅刻よりはこっちの方が何倍もましっ!
「いっくよぉ~!」
※ ※
無事、入学式に参加することができたが…
彼女の運転は散々なものだった…
はぁー、早くクラスに行こう。