magica 21
なんだか長続きしてスランプに陥りました;
すみませ・・・
あれから数ヶ月。
また鈴守は普通の生活に戻った。
相変わらずFACTOR'sに対するファン熱は冷めないようで。
しかし、以前よりは友達の数も増えていた。
かなり人嫌いでいたが、自分で接するようになって良い印象を与えてきている。
だが、やはり心の中では忘れられないことがある。
本の中での出来事だ。
あの後に本は何処かへ消えてしまって、セシルたちも何処かへ行ってしまった。
きっと、本の中へ戻ったんだと鈴守は思っている。
「ただいまー・・・」
相変わらず家族が帰ってこない家に帰宅すると、いつもどおりに部屋へ入る。
制服をクローゼットにしまおうとしてハンガーにかけていき、ついでに鞄も押し込む。
そして私服に着替えてベッドに仰向けに寝転がる。
「ふー・・・」
ぼーっとして鈴守は天井を眺めていた。
しかし、ふとあることを思い出した。
「・・・魔法回路。」
そう呟き、鈴守は机の引き出しからチョークを一本掴んで外へ出た。
行き先は夕方の公園。
そこにはもう子供の姿もなく、人っ子一人いなかった。
そしてそこのコンクリートにチョークで描き始め、できあがったものは魔法回路だった。
チョークを投げ捨て、鈴守は自分で描いた魔法回路の上に立った。
すると起動しないはずだと考えていた魔法回路は起動し始めて、鈴守を光に包んだ。
きっとこのまま
浮遊感に乗り続き
光が治まって目を再び開いたら
そこはきっと
大切な友達が待っている地下通路のお店だと思う
こうゆう物語ってのもありじゃない?
自分が本の中へトリップして
主人公になって一話二話と物語を作り上げるってのも
まっさらなページに
自分の力で進めた話を刻んで
ひとつの本に仕上げるんだ
あれ?また物語の扉が開こうとしているね?
次は誰が物語に落ちてゆくのかな?
きっと待っていると思うよ
変な魔法使いが
あなたに面白い体験をさせようと
『おや?いらっしゃいませ、お客様。地下通路雑貨店ダスクへようこそ。
この落書きが気になるのですか?これは魔法回路といいます。魔法使いの使う回路ですよ。
あ、どうせなら魔法使いになったほうが話しも早いですし、なってみてはいかがですか?』
自爆します。
強制的打ち切りです。