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その日起きたことは今はまだ誰にもわからないことだったのだがこれから先あの日の大切さが理解できる日は来るのであろう

しとしと今日もまた雨の日が続く。

くもりない「ハレ」を見たのはいつの日だろうか。

少なくとも僕の頭の中にその記憶は残っていない──




初めて車を運転してからどれぐらい経っただろう、僕は力強いその鉄の塊を厭な顔一つせず動かしていた。これだけは覚えている、5月10日だ。


その日は、きずし(僕の従妹にあたるのだが)と二人でいつものように海へ向かっていた。

そこにあるのは到底包み込むことのできないような大きな自然だけであるが、それは二人にとってごく日常的なものであり、ペットボトルのラベルのような存在だ。


しかし5月10日、この日だけは違っていた。

いつものように、朝日がくたびれた頃合いを見はかって目覚め、薄水色の安歯ブラシを使い、先の尖った靴も右側から履き、車庫を出て海へ向かった。


それなのに「アレ」は見当たらなかった──




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