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ファンタジー、恋愛。

異世界からの侵略


ある日、全世界のあらゆる場所に穴が開いた。


その穴は後から分かった事だがダンジョン。


全世界の数千箇所に同時に出現したダンジョン、その突然出現したダンジョンから魔物の群れが溢れ出て来る。


出現と同時にスタンピードが始まったのだ。


ダンジョンから肉食の角ウサギやスライム、それにこん棒や錆びた剣で武装した小鬼が溢れ出て来た。


溢れ出て来た魔物は周囲にいた人たちに襲い掛かる。


ダンジョンから溢れ出て来た魔物の群れは逃げ惑う人に襲い掛かり殺したり、殺した人の身体に齧りつき肉を食いちぎったりした。


ダンジョンが現れた地域の警察署に助けを求める電話が次々と掛って来る。


しかし全ての電話に対応出来ないだけで無く、その警察署の建物の中や敷地内にもダンジョンが出現してスタンピードが起きている所もあり、警察自体も混乱の極みになっていた。


軍にも出動要請が出されるが、余りにも広範囲に多数のダンジョンが出現していた事により、市民を保護するだけでもてんやわんやで魔物の駆除は後回しにされる。


そんな中、広い国土を持ち核兵器を所有する国々が、ダンジョンに対して核兵器による攻撃を行う。


ダンジョンそのものを蒸発させようとダンジョンを目標として、地上爆発による攻撃。


その攻撃によりダンジョンから溢れ出ていた魔物は一掃できた。


しかしダンジョンそのものは健在、ダンジョンの周囲の地面は大きく抉れ蒸発しているにもかかわらず、ダンジョンはそこに存在し続けている。


そして此の核攻撃は悪手であった。


核兵器を持たない国々は国内に出現したダンジョンに1つずつ対応して行く。


溢れ出た魔物を一掃してからダンジョンに対し砲撃や爆撃などを行い魔物が出てくるのを封じ、封じている間に突貫工事でダンジョンを取り囲むように城壁を築くというやり方で。


ダンジョンの半径50メートルから100メートルの所に城壁は築かれた。


その後は溢れ出た魔物で城壁内が一杯になったら、硫化水素ガスなど致死性の高いガスを流し込み皆殺しにするだけ。


また此の城壁は世界各地に出現した数千のダンジョンの内、出現したその日に攻略してダンジョンマスターを捕らえた安奈倉高校からの情報により、攻略しないと溢れ出てくる魔物がグレードアップすると分かり、攻略の為の前線基地としての役割も与えられる。


だから核攻撃を行ってしまったダンジョンでは、ダンジョンの直ぐ傍は高放射能で汚染されている為に城壁を築くとしても、最低でも半径500メートル以上離れた場所に築かざる得ない。


高放射能は溢れ出てくる魔物にも影響し、ダンジョンから数メートルから数十メートル辺りで死に耐える。


その反面そのダンジョンを攻略しようとしても、ダンジョンに近寄るのに分厚い放射能防護服が必須な上に、そんな防護服でもダンジョンの直ぐ傍で活動できる時間は極僅かで攻略は無理。


手をこまねいている間に溢れ出てくる魔物のグレードがアップする。


角ウサギや小鬼の次は、体長2〜3メートルのオオカミや二足歩行の犬や豚の魔物、その次は体調4〜5メートルはあるイノシシやニワトリとヘビが合体したような魔物と大きく強い魔物が溢れ出て来た。


それでもまだ生物のような魔物はまだ()い、高放射能により数十メートルから数百メートル辺りで死ぬからだ。


しかしその後から溢れ出て来た、石や金属で出来たボディーを持つゴーレムやワイバーンにドラゴンが現れると、高放射能の壁は障壁では無くなる。


石や金属のボディーのゴーレムは高放射能地帯を物ともせずに突破、ワイバーンやドラゴンはダンジョンから数百数千メートルの高みに直ぐに舞い上がる為、放射能の影響を殆ど受けないのだ。


そのため核攻撃を行ったダンジョンの周囲では、絶えず地上戦と空中戦が行われるようになる。


それらの大国は同盟国などに助けを求めた。


しかし、それらの大国以外の国々も国内のダンジョンの対応で手一杯な上に、安奈倉高校ダンジョンで捕らえられたダンジョンマスターの尋問を尋問のプロの軍人や警察官が行った結果、世界各地に同時に突然出来たダンジョンは異世界からの侵略と判明。


指揮を執っているのは異世界側の1番大きな国の将軍だが、異世界侵略に参加している異世界側の国は百数十カ国で、その国力に合わせて地球側の国々にダンジョンを送り込んでいる。


その為、民間の冒険者ならともかく同盟国などの他国が軍人を送り込んだ場合、異世界側でも手を組み、核攻撃を行った国々のダンジョンから溢れ出ている魔物が送り込んだ国でも出てくる可能性があるために、何処の国も援軍を送ることに躊躇しているのだ。


因みに、ダンジョンを送り込んだ国が各国で違う為によく観察すれば、各ダンジョンの魔物たちは微妙に違いがあるらしかった。





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